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平家物語の小督と隆房卿という文章で質問です。写真の緑のラインに「ことばを交わし」とあるのですが、意味がわかりません。「ことばを交わさず」なら「ことばを交わさず、手紙さえも見ない」的な感じで小督が少将との断絶をより強くしてる感じでわかるのですが、どう解釈すれば良いですか?
*写真の続きは補足です。

「平家物語の小督と隆房卿という文章で質問で」の質問画像

質問者からの補足コメント

  • 補足です

    「平家物語の小督と隆房卿という文章で質問で」の補足画像1
      補足日時:2019/05/09 19:08

A 回答 (1件)

原文は「詞をも交はし、文を見るべきにもあらず」とある箇所で、そこに現代語訳として「ことばを交わし」「手紙を見るべきでもない」とあるのですね。


それは、「直訳」を意図した現代語訳だからですよ。

原文は、「詞をも交はし、文を見る」という両方に「べきにもあらず」が掛かっていると解釈するべきでしょう。読点があるのでかえってややこしいですが、「ことばを交わすのも手紙を見るのも、そうするべきではない」というのが意訳です。
この箇所の現代語訳は、文法的に直訳しにくくて、語句が対応するように直訳すると「ことばをも交わし、手紙を見るべきでもない」とするしかないのです。意訳すれば「ことばを交わす(べきでもなく)、手紙を見るべきでもない」となるのですが、そう訳すと、今度は語句が一対一で対応せず、学習者がかえって混乱してしまいかねません。
ちなみに、この箇所は、他の系統の本(異本)だと「少将いかに申すとも、詞をも交はすべからずとて」とあって、「文を見るべきにもあらず」の部分がありません。異本の本文からも、ここは「ことばも交わすべきではない」という意味であるはずだとわかります。

古文は現代文と構文や語法が違うので、学習のために語句を対応させて直訳するのには限界があります。現代語訳はあくまでも理解の補助のための参考程度にして、現代語訳にこだわりすぎずに、原文で理解できるようになってください。
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