ある方から以下の様に言われました。 「質問文では { 1, cos(nx), sin(nx) } と書いてるけれど、フーリエ変換の式を見れば 実は { 1/2, cos(nx), sin(nx) } が基底に使われている。 ベクトル空間の話としては、正規直交基底のほうがスッキリしているわけで、 それなら { 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) } のほうが好ましいのだが、 当面の計算の手間を優先して、非正規直交基底を使っているらしい。」 出来れば、 { 1/2, cos(nx), sin(nx) } と { 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) } がどうやって導かれたのかを教えて頂けないでしょうか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
No.2へのコメントについて。
「確認してくださいな」と書いたのに、やってないのかな。
>要は{ 1, cos(nx), sin(nx) }
>{ 1/2, cos(nx), sin(nx) }
>{ 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) }
>のいずれを使っても良いと言う事でしょうか。
なーんだ、それがホントの質問なのかー。(そんなんだったら回答しないところだが。)で、No.2ではまだ難しすぎるのかしらん?
> では、{ 1, cos(nx), sin(nx) }と出るf・gの式はどのような式でしょうか?
No.2では(モロには書かねども、結局)「それは変だよね。単に、言ってる奴がわかってないだけなんじゃ?」という意味の回答をしている。(しかし、No.3によれば何でもアリにできるんだそうです。)
No.3
- 回答日時:
内積を定数倍とかケチ臭いこと言ってないで、
何か適当な関数 K(x,y) を持ってきて
( f, g ) = ∬ K(x,y) f(x) g(y) dxdy で定義すれば、
けっこう何でもアリにナラネ?
No.2
- 回答日時:
正規直交基底ってのは、内積 ・ をどう定義するかによって自動的に決まります。
関数の列{...., f, g, ....}を与えれば、これを基底とする関数空間も決まる。で、この列がf・g = 0 (f≠g) …(1)
f・f = 1 …(2)
の両方を満たすと、それは正規直交基底。((1)だけだと直交基底)
さて、ご質問はフーリエ級数展開の話で、周期2πの関数についてだけ考えています。このとき:
内積を
f・g = (1/π)∫{-π~π} f(x) g(x) dx
と決めれば
{ 1/√2, cos(nx), sin(nx) }
が正規直交基底になる。(1)(2)を確認してくださいな。
また
f・g = ∫{-π~π} f(x) g(x) dx
と決めれば
{ 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) }
が正規直交基底になる。
一般に、内積を定数倍にすれば、正規直交基底の方も単にその平方根倍になるだけですね。
さて、フーリエ級数に出てくる{ 1/2, cos(nx), sin(nx) }の1/2ってのは何なのか。この話は、複素フーリエ級数を考えるとスッキリするんです。
複素数値を取る周期関数f: [-π,π)→C について、
内積を
f・g = (1/π)∫{-π~π} f(x) g*(x) dx
と決めます。ただしg*はgの複素共役です。すると、正規直交基底はnが負の場合も含めて
{ e^(i n x) } (n∈整数)
となる。これを使った複素フーリエ級数展開は
c[n] = f・e^(i n x) = ∫{-π~π} f(x) e^(-i n x) dx
= ∫{-π~π} f(x) cos(n x) dx - i∫{-π~π} f(x) sin(n x) dx
f(x) ≈ Σ{n=-∞~∞} c[n](e^(i n x))
です。c[n]の実部と虚部をそれぞれp[n], -q[n]
c[n] = p[n] - i q[n] (p[n]∈R, q[n]∈R)
と書くと
f(x) ≈ Σ{n=-∞~∞} (p[n] - i q[n]) (cos(nx) + i sin(nx))
= Σ{n=-∞~∞}( (p[n]cos(nx) + q[n]sin(nx)) + i (p[n]sin(nx) - q[n]cos(nx)) )
さて、fが実数値を取る関数の場合に複素フーリエ級数展開を適用すると(虚数成分がないから)
f(x) ≈ Σ{n=-∞~∞} p[n]cos(nx) + Σ{n=-∞~∞} q[n]sin(nx)
である。しかも
p[n] = (1/π)∫{-π~π} f(x) cos(n x) dx
q[n] = (1/π)∫{-π~π} f(x) sin(n x) dx
p[-n] = p[n]
q[-n] = -q[n]
q[0] = 0
なのでn≠0の場合には
p[n]cos(nx) + p[-n]cos(-nx) = 2p[n]cos(nx)
q[n]sin(nx) - q[n]sin(-nx) = 2q[n]sin(nx)
とそれぞれまとめられて
f(x) ≈ p[0] + 2Σ{n=1~∞} p[n]cos(nx) + 2Σ{n=1~∞} q[n] sin(nx)
となる。そこで、n≧0について
a[n] = 2p[n]
b[n] = 2q[n]
としたのが、ご質問に添付なさった画像の式です。「1/2が出てきたのは、n=0の時だけ[n]と[-n]がまとめられないからだ」というわけ。
ありがとうございます。
要は{ 1, cos(nx), sin(nx) }
{ 1/2, cos(nx), sin(nx) }
{ 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) }
のいずれを使っても良いと言う事でしょうか。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 数学 微分積分の二重積分についての問題がわからないです。 1 2022/07/17 02:36
- 数学 関数項級数について一様収束するかどうか判定をお願いしたいです。 以下の式のΣ[n=1→∞]についてで 1 2023/01/26 16:32
- 数学 θ=π/2 のまわりでの f(θ)=sinθ/cosθのローラン展開に関して 以外の「」の解答を頂き 13 2022/11/11 09:45
- 物理学 物理の問題です。 1 2022/12/20 23:04
- 数学 一様収束の判定をお願いしたいです。 ①f_n(x)=nx/(1+nx) (0<x=<1) ②f_n( 2 2023/01/26 16:27
- 数学 tan(z)=h(z)/(z-π/2)から h(z)=-(z-π/2)cos(z-π/2)/sin( 2 2022/08/01 23:44
- 数学 座標変換について 1 2022/08/04 16:42
- 数学 線形代数の行列についての問題がわからないです。 1 2022/07/18 17:46
- 数学 lim_{θ→π/2}(θ-π/2)f(θ) =lim_{θ→π/2}(θ-π/2)sinθ/cos 3 2022/04/13 00:33
- 国産車 一般の人にレクサスNX、210クラウン、220クラウン となればレクサスNXが一番高級車になるのでし 3 2023/07/22 22:29
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
数学の関数極限の問題を教えて...
-
0≦θ≦2πのとき、sin2θ+cosθ=0の...
-
sin(π+x)は、-sinx になりますか?
-
三角関数について教えてくださ...
-
cos{θ-(3π/2)}が-sinθになるの...
-
arcsinZの微分を教えてください...
-
arctanのフーリエ級数展開について
-
ヤコビアンの定義について
-
積分 1/sin^3x 問題
-
()の部分を-cos2θ変形して描く...
-
ベクトル場の面積分に関してです
-
2変数関数の最大値・最小値
-
対数微分法 y=x^sinx (x>0) を...
-
マクローリン展開
-
sin(x^2)が周期関数ではない理由
-
f(x)=|sinx| のフーリエ展開が...
-
数学について質問です。 nを正...
-
なんで4分の7πではなく −4分のπ...
-
lim[x→0]tanx=xとなる理由は?
-
三角関数の「1/3倍角の公式...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
数学の関数極限の問題を教えて...
-
0≦θ≦2πのとき、sin2θ+cosθ=0の...
-
cos{θ-(3π/2)}が-sinθになるの...
-
f(x)=|sinx| のフーリエ展開が...
-
日本数学オリンピック2000年予...
-
sinθ―√3cosθ=a(θ+α)の形にした...
-
lim[x→0]tanx=xとなる理由は?
-
なんで4分の7πではなく −4分のπ...
-
ベクトル場の面積分に関してです
-
【至急】数llの三角関数の合成...
-
積分 1/sin^3x 問題
-
sin(π+x)は、-sinx になりますか?
-
0≦x<2πの範囲で関数y=-√3sin...
-
台形波のフーリエ級数
-
渦巻きの数式を教えてください...
-
arctan(y/x)でxとyを極座標で...
-
三角関数の「1/3倍角の公式...
-
正弦波の「長さ」
-
数学について質問です。 nを正...
-
高1 数学II三角関数
おすすめ情報
f・g = (1/π)∫{-π~π} f(x) g(x) dx
と決めれば
{ 1/√2, cos(nx), sin(nx) }
が正規直交基底になる。
f・g = ∫{-π~π} f(x) g(x) dx
と決めれば
{ 1/√(2π), (1/√π)cos(nx), (1/√π)sin(nx) }
では、{ 1, cos(nx), sin(nx) }と出るf・gの式はどのような式でしょうか?
また、 正規直交基底とした時にf・g = 0 (f≠g) …(1)となるのはわかるのですが、
f・f = 1 …(2)はどんな時の式なのでしょうか。