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潮位表を見て疑問に思ったのですが、大きく潮が引き、その次に潮が引くときは引き方が小さいのはなぜなのですか。
例えば今日の潮位を見ると、横須賀で00:30 49 12:48 62 で13差があります。満潮では06:32 188に18:32 184で2しか差ありません。
月が南中したときの高さが関係しているのかと思いましたが、それなら満潮時の差が大きくなるのではないかと思うのですがどうでしょうか。
これはという答えがみつかりません。よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

潮位は地球規模での海水移動ですので、海水温による海流や、気圧配置なども影響します。

特に湾内の潮位は海流によって変化しやすいです。
前回の台風でも満潮+大潮と台風のせいで、超大潮になりましたし、それは明らかです。

よって、ご質問の内容は月と関係ないように思われます。

ちなみに月の南中時刻と潮位が最大になる時刻には(海水の移動速度による)ズレがありますし、天体関係で言えばさらに太陽系の天体が並ぶような天文現象の日には通常より大きく潮位が変化します。
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この回答へのお礼

回答をいただきありがとうございます。

質問に書いたデータは、海上保安庁水路部、潮汐推算データのページに在ったものです。観測値ではなく計算で出した数字のようです。
潮汐曲線のページをもう一度よく見ると、予測値、観測値、その差や気圧がグラフになっていて、気圧が変化すると潮位も影響を受けるのがよく分かりました。

もともとの疑問は、予測される干潮時の潮位が高いときと低いときが交互にあらわれるのは何が影響しているのだろうか、ということです。予測することができるということは、月や太陽の動きに関係が在るのではないかと思ったのですが、うまい説明がみつからないので、こちらに質問した次第です。

お礼日時:2001/09/21 21:28

 潮位表は計算値です。

実際の潮位とは気圧等のため違うことがありますが、潮位表にはその影響は入っていません。

 潮位変化を起こす元は、主に月と太陽の引力なのですが、月のほうが太陽より2倍以上その力が大きいです。また、地球自転による見かけの周期が両天体で1時間ほど違います。
 潮位の変化はこれら二つの天体による、引力の和ですが、言い換えれば周期と振幅の違うSINカーブの和です。
(その周期は、振幅の大きなもので4個あります)
 それを利用して、潮位表を作成しています。10年後の潮位表でも作成できます。
 
 従って、言われたことと逆の現象の日があってもおかしくないと思いますし、事実有るはずです。1日だけの変化を見て結論は出せないと思います。

 満潮と干潮の差が大きくなるのは、月と太陽が一直線に並んだ日、すなわち満月か、新月かですが、そのような日は大潮と呼ばれ、潮位差が大きく満潮の時は、普段より潮位が高く、干潮は低くなります。
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。
逆の現象とは、干潮時の潮位はほぼ同じでも、満潮時の潮位が高いときと低いときが交互にあらわれるということなのでしょうか。
>1日だけの変化を見て結論は出せないと思います。
もう少し長い目で見てみます。
>その周期は、振幅の大きなもので4個あります
月と太陽による二つのSINカーブは分かりますが、後の二つは何なのでしょうか。

お礼日時:2001/09/21 22:02

・逆の現象とは、干潮時の潮位はほぼ同じでも、満潮時の潮位が高いときと低いときが交互にあらわれるということなのでしょうか。



交互に現れる保証は全くありません。様々な周期と振幅を持ったSINカーブの合成結果です。しかし、周期は似通っているので一定の傾向は続く傾向はあると思います。貴殿のような観点で分析したことはありません。

>その周期は、振幅の大きなもので4個あります
月と太陽による二つのSINカーブは分かりますが、後の二つは何なのでしょうか。

 月と太陽によるものですが、月を考えると、地球上の任意地点では、潮汐力は月の南中時で最も大きいのです。
 月がその任意地点の全く地球の裏側にある時も大きくなります。従って月についてはこれで二つの周期がありま
す。(実際の周期は12.42時間と25.82時間です)


 次に太陽については、半日周期(12時間)のものが1個と、月と太陽の合成によるほぼ24時間(23.93時間)に等しいものが1個あります。

 これで合計4個です。

 もっと長期に考えれば海水温度の規則的な年変化のようなものは、長期的なデータ解析で周期分析に反映されているものと思います。(海水温が高いと膨張による海面上昇
低い場合は逆、これの周期は1年)

 周期は事前にわかっておりますが、振幅は場所によって違います。それを見つけるのは観測しかありません。

 ついでに海図の水深0mは、平均海面から上の4つの振幅を足した値を減じた値を0mとしています。(考えられる最も低い潮位です。船舶の安全性を考えてそうしています)

              以上補足です
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この回答へのお礼

詳しく説明していただきありがとうございます。

潮位の変化はあくまでさまざまなSINカーブの合成で表される、ということですね。私が疑問に思ったことも、いくつかの波の合成の結果そうなったようです。また違うときに見てみれば、違う現象が見られるようですので、しばらくしたらまた調べてみたいと思います。

お礼日時:2001/09/22 21:27

私からも少し補足しておきます。



確かに,おっしゃるような現象が起こっているようにみえる日もあります。しかし,逆のときもあります。
たとえば,10月29日の東京・羽田の潮位は,
満潮 3:44 170cm
干潮 9:33 66cm
満潮 16:05 193cm
干潮 22:07 62cm
となっており,満潮の差に比べると,干潮の差はわずかです。また,満潮・干潮の両方にそれなりの差が出る日もあります。(数値は「潮時表」というソフトで算出しました)
海上保安庁水路部のページでは,1日分のデータしか出ませんので,気付きにくいのですが,もし潮位表(気象庁や海上保安庁から本になって出ている。海上保安庁の本の題名は「潮汐表」)を見る機会があれば,「大きく潮が引き、その次に潮が引くときは引き方が小さい」という現象が,他の日付ではどうなっているか,確かめてみると面白いでしょう。

一般に,1日2回ある満潮の潮位,また干潮の潮位は,等しくならないのが普通で,この現象を「日潮不等」といいます。
その原因は主として地軸の傾きです。つまり,地球の公転軌道と赤道面が23.4°傾いているわけで,これを地球上からみると,太陽の通り道(黄道)が赤道と23.4°傾いていることになります。
月の公転軌道も大まかには太陽と同じとみることができます(1.5°ぐらい違う)。
さて,地球は1日1回自転していますが,これを地上で見ると,月が(太陽も)1日1回上って沈むように見えます。これを日周運動といいます。
ところが,前述の傾きのため,月はいつでも赤道の真上にあるわけではありません。ときには,北緯25度あたりまで来ます(つまり,小笠原で月を見ると頭のほぼ真上にみえる)。
起潮力が最大になるのは,月に面した側と,その反対側ですので,もし月が沖縄の真上にあれば,沖縄近海と,その反対側の南半球,つまりブラジル沖の南大西洋で,潮位を高める力が最大になります。
(実際には,起潮力の大小だけで潮位が決まるわけではありませんし,満潮の時刻も月が南中してすぐというわけではありませんが,うんと単純化して説明しています。)

半日後。月は反対側の,北緯(南緯ではない!)25度の地点の真上に来ます。このとき起潮力が最大になるのは,北大西洋とオーストラリアあたりになります。
したがって,このとき小笠原の海が受ける力は,半日前の満潮時に比べると多少小さくなっています。

これが日潮不等の起きる基本原則です。これに太陽による起潮力が加わると,太陽と月の南中時刻(正確に言うと位相)にはずれがありますので,両者の影響が時には強め合ったり打ち消し合ったりして,満潮と干潮の一方に日潮不等が強く現れることがあるわけです。
実際にはさらに,海水と海底との摩擦,地形の影響,気温や気圧の変動などが加わり,潮位の変化はより複雑になります。
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この回答へのお礼

たいへん詳しく説明していただき、恐縮です。
>一般に,1日2回ある満潮の潮位,また干潮の潮位は,等しくならないのが普通で,この現象を「日潮不等」といいます。
私が疑問に思ったのは、まさしくこの「日潮不等」のことです。
これでよく分かりました。かゆいところに手が届いた気持ちです。
本当に、ありがとうございました。

お礼日時:2001/09/24 19:39

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