No.3ベストアンサー
- 回答日時:
『資産・負債・資本』の関係はご存知ですね。
『資産=負債+資本』という関係です。(参考URLの真ん中あたりに描いてある図を参照して下さい。)
それぞれの意味を簡単に言いますと・・
資産・・会社などが持っているもので『価値』があるもの (現金・建物など)
負債・・銀行などからの借金 (借入金など)
資本・・会社などを始めるための元になるお金+会社が儲けたお金 (資本金など)
となります。
このうち『負債』とは、銀行などから借りているお金なので、いずれは銀行に返さないといけません。
ですので、『負債が増える』ということは、『銀行に返さなければいけないお金が増える』ということを意味しますので、いくら会社が持っているお金が増えたとしても『(当期純)利益』には、なりません。
※ですから、『期末負債-期首負債=当期純利益』などという式は、成り立ちません。(借金が増えたか、減ったか、という意味しかありません。)
でも『資本』というのは、『会社が今持っている価値のあるもの(資産)の中から、銀行などから借りているお金(負債)を全部返したとしても、会社の手元に残るお金』ということになりますよね。(資産-負債=資本)
つまり、この『会社の手元に残るお金』が増えるということは、『その増えた分だけ、会社がお金を儲けた』ということになるのです。
※例えば、期首資本(平成16年3月)が400円、期末資本(平成17年3月)が500円ということになったとしましょう。
この場合、『500円-400円=100円』という式の持つ意味は、
『期首 (平成16年3月) では、借金 (負債) を全部返した時に手元に残るお金が400円だったのに、期末 (平成17年3月) には、500円が手元に残るようになった。つまり、100円儲かった! (当期純利益)』
というようなことになるのです。
もちろん、逆に、手元に残るお金が減ってしまった (資本が減った) 場合は、『損した! (当期純損失)』ということになります。
長くなってしまった・・。
こんな感じなのですが、お分かりになりましたでしょうか?
参考になったのなら幸いです。
参考URL:http://bookkeeping.gozaru.jp/boki/syou3-2-7.html
No.7
- 回答日時:
No.6補足
競馬場に行くときにお母さんに5千円借りて出かけましたが、家に帰って2千円返したとします。
財布の中身は 出かける時も今も1万円ですね。
じゃー、儲からなかったのか。
財布の1万円のうち3千円(5千円ー2千円)はお母さんに返さなければならないので、儲けの計算に入れてはいけないのです。
10万円お父さんに借りたら、10万円儲かったのか? そうではありませんよね。結局そのままそっくり返すんですから、儲かったことにはなりません。
儲け(利益)というのは、返さなくていい自分の資金が増えることをいうのです。
だから利益の計算に負債は入れないで、期末資本ー期首資本=純利益になるのです。
さっきの競馬の計算は5千円借りて行っても、自分のお金だけで計算しますから
自分のお金は5千円持っていって7千円残った
7千円-5千円=2千円 儲かった という結論になります。
いかがでしょう。
No.6
- 回答日時:
資本とは投資額のことです。
期末資本ー期首資本=純利益 という算式は
いくら投資したらいくら儲かったか計算する式です。
5千円持って競馬場に行った。→期首資本
交通費が千円かかった。
競馬場で3千円の馬券を買った。
馬券が当たって6千円配当があった。
帰宅して財布を見たら7千円あった。
つまり明日は7千円競馬場に持っていける→期末資本
今日の儲けはいくらでしょう。
5千円持って出かけて7千円残っていたから
7千円ー5千円=2千円 が今日の純利益です。(1)
ちなみに
6千円儲けるために4千円使ったので儲けは2千円(2)
と計算するのが「収益ー費用=純利益」の計算です。
(配当=収益、交通費+馬券代=費用)
(1)は結果(財布の中身)から計算するタイプ
(2)は儲けた過程を思い出して計算するタイプ
というわけです。
2つの面から計算して、結果が同じだったら「まちがいない!」 これが複式簿記ってやつですね。
資本会計はわかりにくくて 大変ですよね。
ガンバッテ下さい。
No.5
- 回答日時:
ひとつの会計期間を、1週間の生活に置き換えて考えてみましょう。
月曜から日曜で考えます。
月曜日に¥5,000持っています。これが期首資本です。
水曜日に小遣いで¥6,000もらいました。
金曜日に食事をして¥2,000使いました。
日曜日には¥9,000持ってますね。これが期末資本です。
¥9,000-¥5,000=¥4,000 これが当期純利益です。
確かに¥6,000もらって¥2,000使っていますから、今週のお金の増加はトータルで¥4,000です。要するに今週中に儲けた分です。
簿記の世界でも当期純利益は、未処分利益として期末に資本の部に加算されえるので簿記上も問題ありません。
ここまでで納得がいけば以下は見なくて構いません。
上の例は資本の部を小遣いとして考えています。実際は貸借対照表には資産、負債という科目もあり、会社のお金すなわち会社の小遣いは資産、負債も含めたものでは?という疑問が浮かんだとしても、結局利益と直接絡むのは資本の部のみなので本質的な点では問題ありません。
No.4
- 回答日時:
ANo.3です。
質問とは関係ないのですが、質問者さんが簿記の初歩を学んでおられるようですので、簡単な用語の解説をさせて頂きますね。銀行などからの借金(借入金など)は、いずれ銀行に返さなければいけないものですよね。
ですから、これらの『負債』というものは、今は自分の会社にとっては『価値』のあるもの (資産) の一部ですけれども、これは、ある意味『自分のもの』ではなく、『他人のもの』ですよね。
というわけで、この『負債』を、別の言い方で『他人資本』という場合があります。
これに対して、『会社が今持っている価値のあるもの(資産)の中から、銀行などから借りているお金(負債)を全部返したとしても、会社の手元に残るお金』の事を『資本』というのですけれども、これは、特に誰かに借金をしたわけではなく、会社自身が自分で儲けたお金なのですから、会社が自由に使うことが出来るわけです。
なので、この『資本』の事を、『自己資本』と言う場合があります。(この場合、『他人資本』という言い方に対して『自己資本』という場合が多いです。)
ニュースなどで、『銀行の自己資本比率が○%を下回った』などと言っているのを聞いた事がありませんか。
この『自己資本』とは、すなわち『会社が自由に使うことが出来るお金』である『資本』の事を言っているのです。
(ANo.2さんが、回答の中でおっしゃられている『自己資本』も、これと同じ意味です。)
どうぞご参考までに・・。
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