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モーツァルトのホルン協奏曲のカデンツァの中に和音を出すところがありますが,
そのことで,和音の出し方について,ホルンをしている人から,その方法を教えてもらい,
目の前で実演してもらったことがあるのですが,
髄分と前のことなので,詳しいことを忘れてしまいました。

口で作る音とピストンを押さえて鳴らす音を合わせて作るという説明は覚えているのですが,
完全5度や完全4度ならできるとか,3度は難しいなどといった
できる和音の組合せや,そのできる和音の場合,どちらの音(高い方の音とか低い方の音)が
口で作る方の音なのかとか,具体的なことは忘れてしまいました。
また,F管とかB♭管とかの管による違いもあるかもしれないと思ったりもしています。

私はホルンの経験はなく,技術的なことは何も知らないのですが,
最近,久しぶりにモーツァルトのホルン協奏曲を聴いて,この和音のことを思い出しました。
どんな和音ならできるのか,
また,その和音の出し方(どちらが口で,どちらがピストン)を教えてください。

A 回答 (2件)

こんにちは。


トロンボーン吹き(アマチュア)です。先日はお世話になりました。
すべての疑問にはお答えできませんが,少しでもご参考になればと思い,回答させていただきます。

さて,ホルンの重音奏法が要求されるのは,モーツアルトではなく,

☆ウェーバー作曲 ホルンと管弦楽のための小協奏曲(コンチェルティーノ)

かもしれません。(CDなど持っていなくて,はっきりとは覚えていませんが)

「金管で複数の音を同時に出す!」というと大変にミステリアスですが,タネ明かしとしては,すでにご存知のように,「音を出しながら声も出す」です。ばらしてしまうと身もフタもない感じですが(笑)
基本は(少なくともウェーバーの時代は),低音側が楽器,高音側が声だと思いますが,技術的にはどちらでも可能です。

実際の響きとしては,2音だけでなく,振動させている管の倍音列との関係により,かなり複雑な響きになります。普通の響きにしたい場合は,歌う声も倍音列に含まれるように,というのが基本で,そうする事で,実際に歌われない倍音も響きとなり,和音として聴こえる,という事だったと思います。ただし,これも技術的にはどんな組み合わせも可能です。

(基本例)F管でCやFを出しながらAを歌うと,Fの和音。Aを出しながらEsを歌うと,F7の和音,など。
*ウェーバーの場合,何の音だったかは覚えていません,ごめんなさい。

以上は基本編ですが,上級編についてはこちらを。トロンボーンの話で恐縮ですが,基本的には同じです。
http://www.sonata.jp/murata.kousei/technique.htm …
ここまでくると,なんでもありですね(笑)

最後に,ご参考に。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000219 …
ペーター・ダム氏は,世界的ホルン奏者で,ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の主席奏者です。
ホルンの経験のない方でも,「ああ,あの音!」と思われるかもしれません。
ちなみに,カップリングの「4本のホルンと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック」は,ホルンマニアが泣いて喜ぶ(であろう)曲ですよ。
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この回答へのお礼

的確な回答をありがとうございました。
ホルンの経験はありませんが,仕組は理解できました。
ホルンだけでなく,管の長い楽器ならできると聞いていましたが,やはりトロンボーンもできたのですね。
参考URLでの「どちらか一方を短い音にしてリズムを追加できる」は初めて知り,興味を引きました。
でも,片方が長い音で,もう片方が短い音になるのは,
どのようなタンギングになるのかは経験がないので,これまた不思議です。
オーケストラを聴いていても絃の方にばかり耳が傾いてしまう私ですが,
1本のホルンから出る和音を初めて聴いた時は,本当にミステリアスでした。

お礼日時:2005/10/13 20:57

No.1のTa~様のご回答はいつもながら正確丁寧で感じ入ります。



この奏法を楽譜上で要求したのは間違いなくウェーバーです。
ホルン奏者の、ヘルマン・バウマンが大変得意にしている技で、自由な演奏が許されているモーツァルトのホルン協奏曲のカデンツァの中で披露して有名になりました。
解説によると、18世紀にpuntoなる人物によって開発されたテクニックとの事です。

原理はまさしくTa~様のおっしゃる通りです。
楽器(に限りませんが)の音には様々な倍音(共鳴し得る他の音程の音)が含まれていますが、有るきっかけを与えることで、これも音程を感じられれる音、として取り出すことが出来ます。
少し意味合いは違うかもしれませんが、弦楽器の「ハーモニクス奏法」や、最近量販衣料メーカーのCMで話題の「ホーミー」なども似たような物です。

楽器の音と声の両方が聞こえている、と言うのとは少し話が違うので、作られる音には限りが有った様に思いますが、お互いの倍音が絡み合って結構色々なことができるのも事実の様です。

バウマンがこの奏法を披露したCDはこちらです。
No.1様ご紹介のダムの軟らかく繊細な音色とは正反対、野性味溢れる豪放な音色のバウマンが、ナチュラルホルン(自然倍音のみの、音程を変えるバルブの無いホルン)で深い音色でゆったりと演奏しています。
http://rd.search.goo.ne.jp/click?DEST=http://www …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

>バウマンがモーツァルトのホルン協奏曲のカデンツァの中で披露して有名になりました。

そういう訳だったのですね。
モーツァルトの時代からあった奏法で,モーツァルトは,さりげなく冗談ぽいことを好むところがあると思っていましたので,
和音を入れる指示があったのかと思っていました。

もしかして,その演奏が・・・
かなり古いのですが,たぶん30年ほど前に,紹介のURLのCDと同じ指揮者,オケの組合せで
バウマンのモーツァルトのホルン協奏曲全曲のアナログレコードを買い,それで初めて和音を聞きました。
レコードに付いた解説はいつも読みませんでしたが,
もしかして,バウマンが和音を入れたことについて
書かれていたかもしれないと,今,思いました。

お礼日時:2005/10/13 21:31

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