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人の声って音程が判りにくい物でしょうか?

昔から疑問に思ってるのですが説明が上手くできるかわかりませんが長文になると思います好ければご回答よろしくお願いします!
例えば私は絶対音感等は無くても楽器の聞き取りは苦手ではありません。ピアノの鍵盤をドレミファソラシド〜と押すとしっかり音階が階段状に動いてるように聞こえます、ランダムに押して聞いてもしっかり音程の幅が前の音に比べてこれくらい上がってる下がってると聞き取れます。他にもリコーダーやハーモニカなども聞き取る事ができます

問題は人の声何ですが、、例えばコブクロの蕾のCDを流して聞いて。涙こぼしても始まりに「汗にまみれた笑顔の中じゃ〜」という歌詞の部分がありますが。その部分を聞いてもピアノのように前の音から今の音がどれくらい離れてるかのように正確に私は聞き取る事ができません、、曖昧ですが全部同じに聞こえるわけではなくちょっとは変わってるとわかるのですが。。

実際ピアノの片手演奏やリコーダーで簡単な曲を吹いた時に演奏を間違えたらすぐに間違えた!!と気づきますし何回か演奏して正しい音に修正もできます。

ただ歌に関しては音痴なのか破壊的というわけでは無いんですが人の歌を聞いても自分が歌っても極端に音程をミスらない限りは大体このくらいかな?って感じでになってしまいます

人の声の音程が判りづらいというのはこれは普通のことですか?皆さんは人の声の音程を楽器と同じように聞き取れますか?また絶対音感等が無ければ普通の事であるなら楽器と比べて声の特徴として何故音階が判りにくいのかも教えて頂けたら嬉しいです!

A 回答 (2件)

歌い手の発声法により分かり易さが変わります。


イントネーションでイメージしてしまって混乱するというのもありますね。大分前ですが自分の音痴を治すためにリサーチしました。
以下では発声法による問題を解説します。

楽器は共鳴だけで音量を稼いでいますから音程がズレていると音量が得られず音が消えますよね。だからチューニングが大切です。機械的に増幅すれば問題ないですけど。発声の場合は吐く息の量で音量を稼ぐこともできますし、口腔や喉をつかって共鳴で音を出す事も出来ます。更に機械的に増幅する事も可能です。色んな方法で音を伝える事が出来ます。逆に言えば、音程を外しても声を聞かせることが出来るわけです。

次に声の音色を周波数分解しますと4KHzくらいまで成分がありまして、楽器よりもノイジーです。なので音階で言うと何に当たるのか判定するのが難しいんです。しかし、息を使わずに口腔や喉の共鳴だけを使って発声しますと、楽器と同じように共鳴をしている周波数だけが綺麗に立ちまして、判断が容易に成ります。自分の声を聞いて音程を判断するのも簡単に成るので急激に歌がうまくなります。つまり話し声以外の発声法を先に身に着けませんと、歌は上手に成りません。

シャープで音圧が高く聞き取り易い歌声。これが歌声の理想です。歌のお姉さんとか、昔で言う所のアニメ歌手(デビュー当時の松田聖子さん、アニメ歌手の堀江さん、大杉子さん、前川さん等の時代)がそういう発声を会得していたようです。子供でも覚えてしまいますし、聞いているうちに音感が育ちます。またお手本とすべき声の音色を覚えることで自然に発声法を理解してしまうという効果もあるようです。どうして歌のお姉さんを公共放送で採用するかと言うと、そういう意味があります。またお母さんが歌って聞かせ、子供が真似をするという方法が良いみたいですね。

吐く息で音を出して歌う場合と共鳴だけで歌う場合を考えた時、後者の方が格段に制御が難しくなります。後者の場合はリーンとかギーンみたいな芯が入った様な声に成ります。ただし少しでも息を使うと音が掻き消えてしまうので難しいんです。楽器の中に送風菅を仕込まれて音が共鳴するのを妨害されたら嫌でしょ? 

「風の音しかせんわ」

なので息を吐かない。イメージとしては、逆に吸うくらいの勢いでいないといけません。体に覚えさせるのに蝋燭の火を口の前に近づけて、揺れを見て確認するという練習をした人も居ます。

共鳴だけで歌っている人の声は似てきます。目を閉じて聞くとギョッとすると思いますよ。そのため声を聴いただけで歌い手の格が分かってしまうんです。

ではどうやって会得していくのか。初めのうちは一回の歌唱で数音だけできる部分を発見します。そこだけ共鳴により音量が稼げることに気が付くわけです。体感で違いが分かるのでその部分を気に入ります。歌い手は「ここは綺麗に強く出せるんで気持ちいい。好き」みたいに思っているはずです。しかし工夫により他の部分も同じことが出来る事に気が付きます。この時、面白いのは第三者には歌が下手に聞こえてしまうことです。共鳴により完全に音程があっている部分が増えてしまうと、そうでない時の音量差が激しくなってしまい、歌声が途切れ途切れに聞こえてしまうんです。機械での音程判別も同じです。採点などでは点数が下がるでしょう。

「どうしよう。全ての音符をこの共鳴で出せるように練習するか。
 それとも諦めて、ここぞという場所に限定するか・・・」

・全音可能な稀有な歌手: 昔のアニメ歌手など稀にいる
・ここぞという所限定の歌手: 声に自信がある現代の歌手

共鳴で歌っている歌手は音を外した瞬間それ以降の声が聞こえなくなります。とんでもなくリスクが高い。しかし自在に操れるようになると、音程が合うのが当たり前と言う世界に成るわけです。息は使いませんから僅かなブレスでロングトーンも凌げます(と言うか息を吸っても音が出るのは分かりますよね。口笛などで試してください。そのため呼吸しながら歌う人も居ます)。酸欠に成らない。そういう余裕があるから演技が可能に成ります。優しく笑いかけるような声色に成り完成するという事です。この域に達していない歌手は常に酸欠状態です。声量の維持でイッパイイッパイであり、とても演技なんて出来ないでしょう。

このシャープで力強い声の音色と言うのは、歌い手にとっては憧れ(親が教育している場合が多い)らしく、プロの中でも人気に成ります。また音楽関係者も昔から好んでいた(なので松田聖子さんは音楽関係者にとっては稀有であり人気だった)ようです。なぜこのような話をするかと言うと、音声加工の技術が大分前からあったからです。声を何重にも重ねたり、コンプレス等の加工法で共鳴音に近い説得力を増すことができます。加工されたプロもいるという事を述べておきたかったんです。スタジオ・ミュージシャンですね。歌い手が発声法を会得しているわけじゃないので、ライブで歌うと声がスカスカで音程を外し続けるでしょう。

「私はさ? 微分音でもズレるとその後終わりなのよ?
 そういう緊張感で歌を捉えてるの?
 そうじゃない人は皆へたくそなの」

こういう気持ちで「あんた下手ねえ」とプロ歌手にダメ出しをした大御所がいるそうです。

音楽家は二種類いるという事です。

・音程を音の高さとして捉え、既定の音のイメージに合わせる人。
・音程関係なしに共鳴だけを追い求めて、美しければそれで良い
 とする人。

と言うことで。歌い手は自分の楽器化を望んで練習しておりますが、それはもはや憧れに近く、体現できる次元は高すぎるわけです。ポピュラー・ミュージックをやっている歌手の歌を聞いて音を拾えないのは良くあるとしたほうがいいでしょう。

因みに声量の正体は低次倍音(論文あり)と言われています。
これは旋律を辿る主たる音の成分があったとき、その半分(整数割)の周波数が存在する声です。455Hzの周波数の音を発声している人がいた時、その人の声の中に227.5Hz(さらにその半分と続く)という低音が混ざっているんです。つまり一人で歌っているのに(伴奏つきみたいな)合奏をしている状態に成ります。

この発声の正体はファルセットと地声を混ぜる方法(そういうコツを得てしまった人)にあります。どうも人の声帯には肉体の構造上の性質があって、ファルセットを出そうとすると狙った音の倍の振動をするそうです。この時に地声も出していると思い込みリラックスをする(=声帯を緩める)と二つの音源がある様に声帯から原音(ノイズを含んでいる声帯から出る生の音)が出る(あくまでも仮説)ようです。

二つの音源から倍音が出ます。すると倍音同士重なった部分が突出し強く響きます。ここを自分が出したかった音程として捉える。それより下の周波数は低次倍音となります。

また楽器を弾いていても奏者によって音量の差が出ますよね。クリアで力強く煌びやかに聞こえる人とそうでない人に分かれてしまうはずです。これは音楽そのものの問題に気付いているかいないかです。フーリエ変換など数学で習い、それらの信号処理(音声などをコンピュータで加工する分野)などをやってる人にとっては常識なのですが。音などの波は音量や周波数の変化をさせてはいけないんです。激しく変化する場合は、音源から出た周波数が変調されてしまいチューニング意図した周波数に成りません。前の音の振動に影響されてしまうからです。しかし周波数変調が起きても音量変化や僅かな時間的な伸縮を加える事でアジャスト(共鳴する部分を探る)する事が可能に成ります。共鳴を維持できるわけです。かなり人為での繊細な制御が必要に成ります。

「あれ? 音の強さの制御を意識したり、僅かな遅れ(急ぎ)
 で試すと、音が煌めく? 勿論楽典で言われる強さとかリズムや
 テンポの次元じゃない。本当に微妙~な部分。
 こんな繊細な部分まで気を使ったら頭パンクしそうだけど。
 もしこれを会得したら・・・?」

つまり気が付いて(他人には内緒にしつつ)練習を始めた人は天才扱いされるという事でしょう。これを知らない人は演奏の速さや技能で追いついたと思っていても、先ほどの微妙な違いを意識してはいません。意識せずに指が早く動いたとしても最初から意味が無いとなります。意識したとたん一音も引けないのですから。

「これ・・・いまから始めたら無理だよ。
 俺いままで紛い物を練習して来たのか。
 早く言ってよ」

歌も同様でして、音符の変化に対しては、美しい音量変化のラインがあります。これは楽譜には記載できないほどの微細な制御となるでしょう。共鳴音だけで歌いあげようとする歌手はこの難関に挑まなければなりません。音程やリズムは楽典通りであろうとも、音が消えるという物理現象には勝てないからです。

「もうそんなことやってたら商売できないよ。
 諦めて腹筋鍛えるか、ミックスで加工してもらおうよ」

と言うのもありです。

平均律や純正律の話もあるのですけど、それ以前に音楽自体が物理法則に逆らったものであり、美しく聞かせるには演奏家の共鳴センスに頼っていたというのが実情のようです。

そう言う中でポピュラーミュージックの歌声を聞いて、音を拾うというのは難しくて当然なのだというお話でした。

以上、ご参考になれば。
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声ではなく言葉として聞いちゃうからです。

言葉にはアクセントやイントネーションがつきもので、その変化には強弱と音高の両方がある。で、言葉の音高の変化を、旋律の音高から(つい、無意識に)除外して無視してしまう。どういうことかつーとですね:

 例えば「こんにちは」という挨拶をタイ語では「カッポンカプ」と言うんだけれども、このまま音読してもまるで通じない。(教科書読むと「最後のプはPUじゃなくてPで、口から息が出ちゃいけない」とかなんとか書いてあるけど、いくら頑張ってもダメ。)でも、ドミソの旋律に乗せて言えば(個々の音の発音が多少変でも)ちゃんと通じるんです。ところが、です。タイ語を話す人に「カッポンカプはドミソだよね?」と尋ねると「はぁぁ?」という反応が返ってくる。彼らは旋律ではなく言葉として聞いているからですね。

 というわけで、言葉を聞いちゃうと音高が分かりにくくなる。だからこそ「ら〜ららら〜」とか「る〜るるる〜」と歌って練習するんですよ。

*なお、「音程」とは「二つの音高の隔たり」のこと。
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