プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

書籍の紹介記事を見ると,たとえば次のような表示があります。

・ 情報メディア・スタディシリーズ
  情報映像学入門
  ・著者:佐々木 成明  編
  ・定価:1890円(本体1800円+税)
  ・A5判 240頁

ここで表記されている

  書籍の「総ページ数」は,何をもって決められて
  いるのでしょうか?

製本されている紙の枚数を数えて確認するわけにもいかないでしょうから,本文に印刷されているページ表記の一番最後の値(最大値)をその本の「総ページ数」としているのかな? と想像しているのですが,実際のところはどうなんでしょう?

私がざっと見たところ,「総ページ数」の数値は偶数ばかりです。
紙には必ず裏表があるので必ず偶数になるのかな? と勝手に考えるのですが,本文が奇数ページ目で終わっていて,その裏の偶数ページ目はページ番号が印刷されていない本もあります。
「印刷されたページ表記」を基準に「総ページ数」を決めているなら,奇数ページ表示で終わっている場合は,偶数に切り上げて「総ページ数」としているのでしょうか?

また,簡単な冊子の場合,表紙を第1ページとして数え始めるのもありますが,通常は「扉」が第1ページになっています。
しかし,巻頭の目次部分や巻末の索引部分に,本文に続く通しのページ連番が振られている本もあれば,本文とは別のページ連番が振られている本もあります。
つまり,本文時に実際に印刷されたページ番号を基準に「総ページ数」を決めるとしても,書籍によるページ連番の振り方が違いから,

  同じ枚数の紙が重なった書籍であっても,
  書籍によって「総ページ数」が違う

ということになります。
それならそれで別に構わないのですが,「総ページ数」を定義づける「業界規則」,あるいは「業界の慣習」というのがあれば教えていただきたいのです。

A 回答 (3件)

図書館業界と,出版業界とに分けて述べましょう。



まず図書館業界から。
No.1さんが国会図書館の例を挙げられましたが,国会図書館ではというより,図書館業界では一般に,図書の目録にページ数を記録するとき,「総ページ数」ではなく「ページの番号(ノンブル)のつけかた」を記録します。
日本目録規則(というルールブックがあるんです)での呼びかたも「ページ数」です。「総ページ数」ではありません。

したがって,当然

同じ枚数の紙が重なった書籍であっても,書籍によって「ページ数」が違う

ということになります。

たとえば,巻頭部分にiからxiiまでノンブルが振ってあり,本文ではまた1に戻って,358まで振ってあるとすると,
12, 358p
という書き方になります。
同じ枚数でも,1から370まで通してあれば,370pと書くのですが,ノンブルが別れているときは,足し算しないで書き並べるのが原則です。

>本文が奇数ページ目で終わっていて,その裏の偶数ページ目はページ番号が印刷されていない本もあります。

というか,どちらかといえばそういう作りの本のほうが多いかも知れません。
(ページをめくったところに数行だけぽつんとあって終わるのは寂しいので)
図書館の目録では,そういった場合も切り上げて偶数に直したりはせず,最終数である奇数のページ数を記録します。

試しに,国会図書館の目録で「タイトルに『広末涼子』を含む本」を検索すると,18件ヒットしました(広末に深い意味はありません)。
このうち,ノンブルが振ってない本を除くと,それぞれのページ数は,
159p  99p  81p  237p  79p  182p  50p  151p  12p  104p  15p  23p
となり,奇数8冊,偶数4冊で,奇数ページ終わりの方が多くなっています。

しかし,出版者側が考えるページ数や,出版目録に載っているページ数,またオンライン書店で図書のデータに表示されるページ数は,必ずしもこれと一致しているとは限りません。

たとえば,たまたま手元にあった『新ビジュアル食品成分表 増補版』という本のノンブルは,まず1からはじまって9で終わり,本文で1に戻って322で終わっています。
図書館方式では,「9, 322p」となります。
しかし,この本の奥付を見ると,「334p」と書いてあります。
これは,両者の合計に,奥付(1ページ分),裏見返し(2ページ分)まで加えて,ともかく表紙以外で何か印刷してあるところはすべてカウントした結果と考えられます。
一方,amazon.co.jpやbookweb.kinokuniya.co.jpで検索すると,どちらも322pとなっています。つまり,前付けは省略ということのようです。
(実は,国会図書館も内部規則で,前付けに付けられた独立したノンブルは省略することにしています。国内・国外の目録規則では,普通は前付けもきちんと書くことになっているのですが。)

他にもたくさん実例がありますが,いちいち挙げるのも煩わしいかと思いますので,結論を急ぎましょう。

>「総ページ数」を定義づける「業界規則」,あるいは「業界の慣習」
というものは,たぶんないといっていいと思います。

>本文時に実際に印刷されたページ番号を基準に「総ページ数」を決める

のは確かですが,

○前付けなど,独立してノンブルを振っている部分を合算するか,無視するか
○ノンブルが終わった後に,さらに何かが印刷されているページをカウントするか(カウントしない例が多いが,奥付の1ページ分だけ足す例はしばしばある。先ほどの『食品成分表』のように,奥付の後にさらに現れるページまで含める例は珍しい)

というところで,それぞれの出版社(編集者かも)の考え方の違いが現れてくるからです。
(もしかしたらこれ以外にも独自の数え方があるかも知れません。)


ただ,私も出版業界の内部事情は分かりませんので,違っていたらごめんなさい。どなたか詳しい方,いらっしゃったら補足をお願いします。
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この回答へのお礼

詳しい解説をありがとうございます。
実は,自分自身が読んだ本の記録をつけていて,その本のページ数をどう記録にとどめておいたものか迷ったので,この質問をしたのです。
いくつかの実例を参考に,自分なりの規則を決めたいと思います。

お礼日時:2005/10/27 09:06

ページの番号はその印刷方法や出版社の考えかたでそれぞれ違うみたいです。


以前に自費出版をしたことがあるのですが、印刷所に発注をする際の数え方に関して言いますと、ページ数は表紙から数えます。
 P1 表紙(外側)
 P2 表紙(内側)
 P3 とびら、本文など
 ↓
 P238 本文、おくづけなど
 P239 裏表紙(内側)
 P240 裏表紙(外側)
このように数えるように印刷所から指定されます。
ページ番号を振るか振らないかはレイアウトの自由ですので、たとえばP10が番号の無いページだとすると、前のページにはP9、後ろのページはP10を飛ばしてP11となります。番号が振られてなくてもあくまでも「1ページ」と数えます。

上製本とかは表紙の次に遊び紙(なにも印刷されてないものや扉が印刷されているもの)をはさむので、それを飛ばして数えることが多いです。(表紙が1・2Pでその次が遊び紙、次の本文から3P・・と数える)

ですが、出版社によっては表紙ではなく本文が始まるところから1Pと考えることもありますし、付録は数えなかったり、雑誌などで本文中にカラーの広告が入るとそこはページに入ってなかったり・・・と、本当にバラバラです。

以前書店に勤めてましたが、各出版社からパンフレットやFAXが送られてきて、そこにページ数も表記されていました。ページ数は出版社がそれぞれ決定しているのではないでしょうか。

偶数が多いのは、やはり紙には裏表があるためだと思います。
また紙は切断する前の状態で印刷しますので、片面に4P、または8Pずつ印刷されてきます。ですので本を作る際のページは8か4の倍数が基準になります。(平綴じの時は2P区切りでも作成できるので、全てがそうともいえませんが・・・)

結論を言うと、たぶん決まりは無いのだと思いますよ。出版社自体がこんな数え方をしているようですし・・・。
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この回答へのお礼

業界情報ありがとうございます。
やはり出版業界を統一する規格(JIS?)のみたいなものはないようですね。

お礼日時:2005/10/27 09:08

それぞれの方針によると思うのですが、日本の中心的な書誌作成機関である国立国会図書館では、「印刷されたページ付、丁付などの最終数」をそのページ数としています。



「本文に印刷されているページ表記の一番最後の値(最大値)をその本の「総ページ数」としている」という御理解でよろしいかと思います。

参考URL:http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/ncr2.html#25
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この回答へのお礼

URL ご紹介ありがとうございます。
さすがに「国立国会図書館」ともなれば,文書化された厳密な規定があるんですね。

お礼日時:2005/10/26 09:03

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