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以下のような記事を読みました

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RNA作る“スイッチ”は1遺伝子に5個以上

 生命活動の基本となるDNAからRNAへの遺伝情報の読み取りに関し、理化学研究所などの国際チームは、RNA生成の起点となるDNA上の“スイッチ”が、従来考えられていたよりも5~10倍も多いことを突き止めた。

 国際チームはヒトとマウスの全遺伝情報を解析、RNA生成を指示するスイッチがどこにあるかを探した。人間では、19万513個を確認。これまで一つの遺伝子には、1個程度のスイッチしかないと考えられていたが、実際は1遺伝子に平均5個以上のスイッチが存在していた。

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つまり開始コドンAUG以外の塩基配列も
開始コドンであることを発見したということですか?

私の知識は高校生物に毛が生えた程度ですが、
どなたか教えてください。

A 回答 (4件)

イントロンとエクソンは転写の後に分けられます。


転写されたRNAの段階でイントロンが除かれ、
エクソンだけが繋がったメッセンジャーRNAができ、
その中のATGから翻訳が始まります。

今回の研究では、転写開始領域(プロモーターと言います。)の配列として特に
新しいものを発見したということではありません。
メッセンジャーRNAを手がかりにして、プロモーターを
網羅的に分類、解析したということらしいです。

その結果からいくと、プロモーターは遺伝子の頭に
複数並んでいたり、遺伝子の内部にあって、そこから
遺伝子の後半だけを転写したりすることもかなりあるようです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
プロモーターが遺伝子の内部にあるだなんて、
なかなか思いつきませんもんね。

お礼日時:2006/05/01 22:49

転写開始位置と翻訳開始位置(開始コドン)が同じ場所であると勘違いしたためにこのような混乱を生じたのだと思います。



ゲノム上にある遺伝子配列の構造を5’側から順番に書くと、
プロモーター(RNAポリメラーゼが結合する配列、TATAボックスなど)
>転写開始点(+1と書かれる)
>5’UTR(非翻訳配列)
>リボソーム結合配列(Kozak配列、SD配列など)
>エクソン1(開始コドン=AUGから始まる)
>イントロンとエクソンの繰り返し(真核生物のみ)
>最終エクソン(終始コドンで終わる)
>3’UTR(非翻訳配列)
>転写終止点
となります。
イントロンが取り除かれる過程(スプライシング)は転写が終わったあと、翻訳が始まる前に起こります。

この記事で言われているスイッチというのは、転写の効率を調節する機能を持つ蛋白質やRNA(転写因子など)が結合する配列のことを指しているのだと思います。
このような配列はプロモーターの前にあることが多いですが、遺伝子の遥か上流や下流にあったり、エクソンやイントロンと重なってることもあります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
非常にわかりやすいです。
とても勉強になりました。

お礼日時:2006/05/01 22:54

定義が混乱されているようです...。


コドンと遺伝子の転写スイッチは全く別物です。塩基配列が関係することには間違いありませんが,三つ組暗号とは全く別と考えてください。

また,
>つまりイントロンとエクソンに分けられるのは
>転写の段階ということでよろしいでしょうか?
というのも違います。
ゲノム上に元々有意な配列(エクソン)と無意味な配列(イントロン)が並んでいて,転写後,イントロンが切り捨てられるのです。
※最近ではジャンクと思われていたDNA領域にも意味があると分かってきましたので,イントロンも全く無意味とは限りません。

遺伝子の先頭付近にRNA合成酵素(転写をする酵素)が結合する部分や,結合をコントロールする部位があります。記事ではこれらを「スイッチ」と呼んでいると思われます。

遺伝子が転写される,されないのスイッチは1つで済みそうだとなんとなく考えられていたものが,よく調べてみると上流や下流にもっと沢山”スイッチ”があり,転写のコントロール(転写するしないや,転写量)はいろいろな要因があることを示唆する結果,と思われます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
完全に混乱してます…
すべてコドンに支配されているのかと思ってました。

お礼日時:2006/05/01 22:50

遺伝情報は、



DNA(染色体上の遺伝情報)
↓転写
RNA(メッセンジャーRNA)
↓翻訳
タンパク質

というように伝えられて機能しています(”発現する”といいます)。

humihiro2003さんの仰る”AUGから始まる”というのは
メッセンジャーRNAからの翻訳の段階です。
今回発見されたのは、DNAからの転写を始める領域が
たくさん見つかったという話です。

DNA上の遺伝子の頭にはスイッチが付いていて、
必要なときに必要な分だけ発現するようにONとOFFが
切り替えられるようになっています。
これまで一遺伝子にスイッチは一つとか二つくらいと
考えられていたのですが、実際は平均5,6個並んでいるらしい
ということがわかったということです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

つまりイントロンとエクソンに分けられるのは
転写の段階ということでよろしいでしょうか?

あと、転写を始める塩基配列が
新たに発見されたわけではなく、
転写を始める特定の塩基配列(UAC?)が
遺伝子の頭だけでなく、いくつもの場所に
見つかったということでしょうか?

お礼日時:2006/04/29 16:30

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