最速怪談選手権

 緑色藻類 藻類の生活史集成をはじめ,タイトルの
件について定義がわからなくなりました。おねがい
します。

 配偶子とは生殖のための細胞であり,配偶子接合と
はそのための細胞同士が接合することを指すと考えら
れます。

 一方,アオミドロ・ゾウリムシなどは生活細胞
・・・体細胞が環境変化などが引き金となり,接合
し,体細胞接合と呼ばれます。

 ところが多くの本では同形配偶子の例として
クラミドモナスをあげているのですが,
クラミドモナスは,生活細胞がアオミドロや
ゾウリムシのように(ゾウリムシよりは単純に)
接合するわけで,
その点から判断すれば,クラミドモナスは体細胞
接合にカテゴリー分けした方が良いと思われます。

 一般に生物学では,どのような視点で,クラミ
ドモナスを体細胞接合とはせず,同形配偶子接合
としているのでしょうか。

 ちなみに生活細胞とは別の,生殖用の特別な
細胞を作る場合「同形配偶子接合」とするなら,
ヒビミドロあたりが最適と思われるのですが?

追記:接合藻類の配偶子が多く載ってる頁が
   ありましたら,お教えください。

A 回答 (4件)

二重、三重に思い違いをしていたようなので、前の回答は撤回します。



体細胞接合は、特別な配偶子が分化するのではなく、生活細胞(栄養体細胞)がそのまま接合するというのが定義で、調べた限りではアオミドロのような接合藻類にしか当てはまらないようです。ちゃん接合子は減数分裂しましたね。

ゾウリムシの場合で体細胞接合という語が使われている例は見つけられなかったのですが、あらためて調べなおしたら、思っていたより複雑な接合様式ですね。実は、その過程で、減数分裂もちゃんとありました。

二個体が半数体核を互いに交換し、そのまま二個体に分かれる、つまり細胞同士が融合した接合子を作らないので、たとえそれを体細胞接合と呼んだとしても、藻類のそれとは同じ範疇としてはまずいように思います。

クラミドモナスの配偶子は、やはり環境によって誘導され分化したものなので(遊走子=配偶子とは限らないということか?)、これは同型配偶子と言うべきものらしいです。

でも、それを言ったら、アオミドロだっていつも接合しているわけではなく、環境によって誘導されて初めて接合能をもつことを考えると、人間の目には栄養体細胞のように見えても、実は配偶子に分化していると考えることもできましょう。そうなると体細胞接合というのは、人間が恣意的に区別しているだけで、生物の基本設計としては、同型配偶子接合などと本質は同じなのではないでしょうか。

まあ、例外的に体細胞接合と呼ばれるのは接合藻類の場合に限られるようですので、そういう場面ではそう言うと覚えておけば良いのでは。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。
お陰でだいぶ勉強になり,整理もついてきました。

<二個体が半数体核を互いに交換し、そのまま二個体に
<分かれる、つまり細胞同士が融合した接合子を作らな
<いので、たとえそれを体細胞接合と呼んだとしても、藻
<類のそれとは同じ範疇としてはまずいように思います。

 体細胞接合と接合の明確なご指摘ありがとうございます。

 同型異型と形で分けた前提がありますので,やはり
クラミドモナスのそれは不都合があると考えられます。

 形を中心に体細胞接合と同形配偶子を分類すれば,
配偶体と配偶子が同一か,新たに配偶子を形成するか
で明確に分けられるでしょう。

 これに従えば,
 前者はアオミドロ・クラミドモナスが属し,
 後者は,糸状の生活体(配偶体)から,遊走子
(クラミドモナス型)の配偶体を形成するヒビミドロ
(浜名湖名産のノリ)が適すると考えられます。

 だれか,藻類の方ご整理いただけると高校生の
丸暗記は避けられそうな気がします。
 揚げ足を取る形で恐縮ですが,この場合はこうと
丸暗記させては生徒の思考が停まるような気がしま
す。

 なぜ私達は有性生殖を選ぶのか,
 有性生殖の意義を発展させるため,なぜオスとメス
が発達してきたか。
 その中でなぜ配偶子という「出会わざれば則ち死」
の細胞を発達させたか

 そのような展開につながる分類が欲しいところです。

 門外漢,畑違いの芋の戯れ言で恐縮です。
 さらになにかお気づきのことありましたら,
お教えください。

お礼日時:2006/07/20 11:21

淡水藻類の大物教授で,同形配偶子接合を認めない方がおりました。

同形とは顕微鏡下で区別できないという定義ですが,アオミドロやクラミドモナスの配偶子?には雌雄性があるから異形配偶子接合だというのです。体細胞接合は文字通り体細胞(2n)の接合のみを示すとおっしゃっていました。専門家でさえ統一的な見解がないのですから明確に分けることは困難かと思いますが…
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

> 体細胞接合は文字通り体細胞(2n)の接合のみを示すとおっしゃっていました。

 体細胞接合の代表のアオミドロ・・・(n)。

> 専門家でさえ統一的な見解がないのですから明確に分けることは困難かと思いますが…

 ありがとうございます。ようやく安心しました。
 しかし,教科書や受験問題ではそうもいかず,
不明確なままでは「丸暗記ご推奨問題」になってし
まいます。科学が 仮学化してしまいます。

 その定義が,より理解を明確にし,何らかの重大な
概念の理解に不可欠な物であるなら,多いに受け入れ
たいところですが,不統一かつ一方的な物では舟が
陸に上がりかねません。

 そのうち出しますが,本能の定義も(わかりやすさ),
体細胞分裂終期と間期の細胞質分裂がらみの定義変更
も,拙の不勉強に起因する誤解であることを祈ってい
ますが,高校時代の意気盛んな生徒を伸ばすようなも
のではないような気がします。
       またよろしくお教えください。
       それにしても困りました。

お礼日時:2006/07/18 19:18

2nの細胞として減数分裂(還元分裂)をするかどうか、でしょう。



2n -> 減数分裂 -> n -> 接合 -> 核融合 -> 2n の生活環があり、n相にあたるものは配偶子です。

クラミドモナスは、普段、nの細胞ですが、接合、核融合して2nの接合胞子になります。接合胞子は2nの細胞として減数分裂をしてnの遊走子になります。したがって、遊走子は配偶子です。

ゾウリムシ、アオミドロは接合しても遺伝物質の一部を交換してまた二つに分かれるだけで、減数分裂も、接合体としての複製相もないので区別できます。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 でもまだすっきりしません。

>減数分裂も、接合体としての複製相もないので区別できます。

 良い切り口と感じましたが,これはクラミドモナス
にも当てはまりそうです。

 また,恐縮ですがアオミドロは接合子内で減数分裂
を行い,冬越しします。 

      ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/17 15:28

 核相で考えると良いのではないかと思います。

アオミドロとクラミドモナスは単相であり,体細胞を配偶子と見なすことができます。これらの生物では,体細胞接合といういい方をしてもいいし,同形配偶子接合といってもいいのだと思います。
 しかし,ゾウリムシは体細胞が複相なので単に接合というかあるいは体細胞接合というのがいいのだと思います。

>配偶子とは生殖のための細胞であり,配偶子接合と
はそのための細胞同士が接合することを指すと考えら
れます。

 この部分について”配偶子とは合体するための単相の細胞”と定義すれば良いと思います。ただし,減数分裂がうまく行われなかったり,4倍体の細胞から配偶子ができたりするときには例外的に2n(複相)の配偶子ができることもあります。
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この回答へのお礼

 ありがとうございました。
 ただ問題は,個々の生物の分類についてではなく,
同形配偶子と(体細胞)接合の明確な分け方です。

> この部分について”配偶子とは合体するための単相の細胞”と定義すれば良いと思います。

 ご指摘の通りで,クラミドモナスにおいてはもともとは, ”合体するための単相の細胞” ではなく,条件により”合体も可能な細胞”であったため,

 迷うと言うよりは,定義不十分かなと感じております。

           ありがとうございました。

お礼日時:2006/07/17 15:18

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