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持ち株会社についてひとつ疑問があるため質問させていただきました。
以前、経営分析について質問をさせていただいた時に、「持ち株会社になると単独では売上高は極端に下がり、連結だと以前の数字とほぼ同じになったりする」と当時の質問に対してのご回答を頂きました。
今現在、経営分析を行っている会社がちょうど持ち株会社であり、このご回答に非常に興味を覚えました。
そこで私なりに持ち株会社について色々調べてみたのですが、残念ながら力不足のため、なぜ売上高が極端に下がるのか、その回答を得る事ができませんでした。
こうした売上高の極端な減少により、経営分析を行う際に必要とされる売上高総利益率などの収益性分析において、常識では考えられない数値になってしまっています。
そこで質問ですが、持ち株会社の特徴の一つとされるこうした売上高の減少はなぜ起こるのでしょうか?
また、こうした売上高の減少により求められた売上高総利益率などの会社の収益性分析の結果は、分析結果としての数値として認められるのでしょうか?
基本的な質問かもしれませんが、何とぞご教授をお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

前の質問も読ませていただきました


短信をみて売上92%減の会社を見ているのかなぁと思ったのですがどうでしょう

それはさておき

まず売上が減少する理由ですがこれは持分会社の収益の中身を知っていれば簡単な話しなんです
一般的な製造業を例にしますとモノを100万円売った、原価は90万円だった、利益は10万円だったとした場合
事業会社だと売上は100万円です

この事業会社を分離して持株会社を作ったとします
売上等々は変化なしと仮定します
持株会社の営業収益は例えば売上の5%をロイヤリティとして取るとか
利益の50%を配当で得るとかになり
その結果、営業収益は5万円となります

持株会社を新規設立すると前期なんてものが存在しないのですが
そうしますと上場手続きが面倒なことになるので普通は会社分割をします
そうしますと前期売上は事業売上の100万となるため
前期比95%売上減となるのです

持分会社の営業収益はすべて関係会社との取引となるのが通常ですので
連結上相殺され、上記の条件だけを考えれば子会社の売上がそのまま連結売上になり
持分会社に移行したことによる連結売上の影響は消えます

また配当収入に対する原価は発生しません
ロイヤリティに関しても基本的には原価は発生しません
そのため売上高総利益率は100%になります
持分会社の収益は子会社の業績とカネの吸い上げ方針が多大な影響を与えます
時系列での収益性分析は多少の有用性があるかもしれませんが
同業他社比較となった場合にはまったく役に立ちません
また事業会社と持分会社との比較も役に立ちません

なおもし私が想定している会社であれば会社分割は質問者が分析している期の前期中に行っています
そのため当期の決算資料には分割の情報がでていません
期中に分割した場合、分割時点までの事業収益が加算されるため
売上は多少残ります
(私の想定どおりなら10月末までの7か月分)
前期と前々期の売上を比較したら40%近く減ってるはずです
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この回答へのお礼

さっそく回答を頂きましてありがとうございます。
pyon_chanさんの説明は大変分かりやすく、経営分析においてまだまだ未熟者である私にも良く分かる解説でとても良い勉強になりました。
確かに、この会社の前期と前々期の売上を比較してみたところ前期が前々期に比べて40~50%減少しており、今年度は売上が大幅に減少していました。
また、この企業のIR情報をよく見てみると、2005年に持株会社化しており、その事をきっかけにこの持株会社の単独における売上高が下がっていました。
元々、持株会社のここ5年間の売上高を調べていたので、持ち株会社化した2005年以前は事業会社の売上高を計上していたと思えば、今回発生した売上高の大幅な減少も納得する事ができました。
正にpyon_chanさんの言うとおりになっていたので驚きつつ、「これで悩んでいた事が解決した」と思わずガッツポーズをしてしまいました(笑)。
細かい事まで教えていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/10/03 22:50

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