10秒目をつむったら…

最近とても自然科学や宗教といったものに興味が湧いてきて自分なりに勉強している者です。知識がほとんど無いため、質問も分かりにくいと思うのですが…。
今回は、古代文明(また、その後ルネッサンスなど大きな転機を経てからの現代までの流れなども)においての西洋と東洋の科学(特に自然科学、プラトンやアリストテレスといった、そのあたりの話)について教えていただきたいのです。この2つの間の類似点や相違点について知りたいです。
また、宗教と科学の発展の関係や、西洋と東洋の科学技術の交わりや発展の歴史なども出来ればお願いします。

私自身の知識が浅いため、分かりやすく、詳しくお願いいたします。

A 回答 (6件)

adaypajimyさんが枠組み的な話をしてくださったので、わたしは歴史的な話をしようと思います。



西洋と東洋の最初の接触は、ギリシャ世界とペルシャ世界の接触とされています。本当の東洋である中国を含む地域は、まだ、西洋と接触していません。ギリシャは多神教の世界をつくり、ペルシャには勝ちましたが、マケドニア王アレクサンダーに征服されます。そして、アレクサンダーがインドまで到達したことにより、初めて、真の東西接触が始まったのです。

ギリシャで多数の哲学者が出たのと同じように、中国にも諸子百家と言われる多彩な哲学者がいました。まだ、相互関係はありません。

アレクサンダーはギリシャの写実的彫刻の文化を、中央アジアにもたらしました。仏教はもともとは仏像をつくらない宗教だったのですが、仏像を作る習慣は、ずばり、東西の文明の融合です(数年前、タリバーンのアフォが破壊したバーミヤン遺跡等が有名ですね)。また、ギリシャの建築様式で、円柱のまん中をわざと太めにしておくエンタシスというものがあるのですが、日本の古代の建物にも同じ形のものであり、これがずばりギリシャからの影響のものなのか、単なる平行進化にすぎないのか、議論はつきません。

やがてアレクサンダーが死ぬと西洋社会はまたバラバラになりますが、今度はギリシャに変わってローマの出番です。ローマは最初は一都市だったのが、属州を増やして地中海をすべて支配する大国になります。ローマには多数の属州がありましたが、ここで重要な役割を演ずるのがユダヤ人。ユダヤ教はキリスト教やイスラム教の元となった宗教で、一神教だと思われていますが、ユダヤ教はまだ純粋な一神教になりきっていません。アダムとイブが林檎を食べた時、神々(複数)が出てきて言うわけです。みよ、彼らは実を食べた、と。ユダヤ教というのは一神教というよりむしろ、どの民族にもそれぞれの神がついているが、ユダヤ人についた神はユダヤを勝利に導いてくれるだろうという考え方です。これがいわゆる選民思想で、選民思想を払拭したキリスト教やイスラム教のように、世界宗教になることができなかったわけです。

さてローマは一時期はキリスト教徒を弾圧していましたが、キリスト教は勢いを増し、ついにはローマの国教にまでのしあがります。ローマはまた、漢とのコンタクトをおこなうようになり、本格的にシルクロードが動き出します。シルクロードを支配していたのは、最初はイラン(ペルシャ)系の人々。しかし、ローマは東西に分裂し、西ローマは早い段階で滅亡してしまいます。ギリシャ・ローマの技術や哲学を引き継いだのは、ヨーロッパ人ではなく、イスラム教徒でした。ルネサンスの時期になると、イスラムの進んだ文明に、ようやくヨーロッパが追いつくようになります。ガラス製造、天文学、数学などは、完全にイスラムのほうが上でした。

シルクロードは当初はイラン人の地域でしたが、やがてモンゴル人が大帝国を作ったり、トルコ人が東アジアから移動を開始したりして、地域のトルコ化が進むことになります。この頃になると、紙や陶磁器などの中国製品が西欧にも届くようになります。興味深いのは食文化で、レモン(インド原産)、きゅうり(ペルシャ原産)、レタス(ギリシャ原産)などが、あらゆる地域で食されるようになるのです。また、日本やトルコを含めたシルクロードの国には、ありとあらゆるところに餃子があり、それぞれの地域で違った味がします。

宗教と科学の発展について言えば、近代科学を生んだのが西洋文明であったことは、だれも否定できません。しかし、なぜ西洋から生まれたのか、説明は困難です。当初はペルシャや中国のほうが、文化水準が高かったのですから。ただ、一神教の世界(イスラム教、キリスト教)では、自然を人間の道具と割り切って操作したり分析したりする傾向が強く、人間を自然の一部ととらえる仏教、ヒンズー教の地域よりも、近代科学が生まれ易い環境があったとは言えるでしょう。
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私は大学在籍時に東西比較哲学を勉強していました。


そこからは、東洋では科学という表現は無いのかも知れません。
東洋では人も心も一体のものとして議論するので、
なかなか科学のように心身二元論といったはっきりした分別による
文化が成長しなかったのだと思います。
そのため、ここ20世紀に入るまでは東洋の文化は西洋に劣るものだとさえ、
云われ続けていました。
しかし、現代では医療や禅による精神統一など、
少しずつ東洋の価値観が見直されています。
また、科学も一つの思想にしか過ぎません。
言い換えれば信仰のようなもので、
絶対に信頼できるものでないとだけお伝えしたいと思います。
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アリストテレスはこの世は地、水、火、風の4つのエレメントで構成されていると考えた、、、って説明しても、眠くなると思いますので、おもしろい話をします。



錬金術。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%AC%E9%87%91% …

いわゆる解脱とか昇華のことだと思えるんですね。

変性をし、本来では到達しえないものになる という思想。

化学反応で別な物質ができるように、精神も変性するって考え。

それには賢者の石が不可欠ってことで、錬金術といえば賢者の石が出てくることになる。


錬金術は古代エジプトが発祥のようですので、そっち方面からまず調べてみてはどうでしょうか。
その後、キリスト教と錬金術について調べてみる。

錬金術って金をどんどん生み出すってイメージがありますよね。
エルメスってブランドありますよね。
ヘルメス・トリスメギストス(錬金術師)のことじゃないかと。

トリックスター=水銀。

鋼の錬金術ってアニメも錬金術もどういう意味なのか知る上で参考になりそうな気がします。
なんだ アニメか と思うでしょうけど、どうしても欲しかった賢者の石をめぐる人間の欲望が描かれていて、それは宗教の歴史でもある。
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>科学の誕生と宗教(キリスト教)とは関係が深いと考えるのは


非常に関係が深いと思います。
>西洋と東洋の科学技術の交わり
実は、この言葉にちょっと違和感があったんですが、、、

自分でもうまくまとまっておらず恐縮で、科学の確かな定義は分かりませんが、ここでいう科学は人の役に立つ発見という自然の法則というよりは、言い換えれば「検証」のことだと私は思います。

過去から未来へ、原因から結果へ、という因果律は、現代人からするとかなりアタリマエの認識なのかもしれませんが、これさえもキリスト教的な認識がベースになっています。

卓越した仏教者だと、こういった因果律の感覚さえ抜け落ちていますが、東洋思想とは本来そういうものなのだと思います。時系列的な科学的検証というアタリマエに受け入れている認識は、西洋哲学が近代に渡って考え続けてきたことなんだなと、ハっと気がつきます。(自分感覚ですみません)

例えば、日本でも西洋と時がほぼ同時に独自に微分法を編み出した和算などなど、東洋も知的に遅れているわけではないという主張はありますが、経験論や合理論など理詰めで考え「検証」する西洋の近代哲学(科学)の姿勢は、東洋からは起こり様のないキリスト教的な意識から発していますね。
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仏教の大元であるテーラワーダ仏教をオススメしますよ。



アビダルマなどでも物質についても発言があります。
ブラックホール・太陽系・ビッグクランチ・ビッグバンなどを思わせる内容もあり、結構面白いと思いますよ。2500年前ですからねw

哲学的生き方的に見ても、ビックリするぐらい緻密に厳密に説かれていますので、こちらから始めれば、ほかのものを学ぶとき、この人はどの部分をどう解釈したんだな、という風に観る事が出来ます。

実践の一部分ををざっくりと…

1・根拠のある見解を作る
2・聞いただけで執着しない
3・真理の護持=範囲を守り、理解する範囲内でただそうだといい、真理に結び付けない。観ないこと知らないことを論拠にしてはならない。自分が真に正しいと思ってはならない。=を守る
4・他者の話を聞くとき自分の智慧によって根拠があると思う事だけを思惟する、それを言う人が誠意ある偏見無き慧のある人と思ったなら、引き続き真実の根拠を求め確かめるために受け入れる。
5・心が受け止めたことを論理的に熟慮して自分の見た限りの根拠で感動するまで間違いないと確信したら、真実を知覚できるように実践することが出来る。
6・もし疑念があれば清浄なる気持ちで急いでたずね智慧を目指しその信を確固たるものにしてその根拠を完全に役立てるためはっきり調べる

……

と簡単に「仏法」を参考にざっくり書きましたが正見だけであと40ページほどあります。かなり厳密に書かれているのですがざっくり書いてみました。

八正道などを大まかにでも学んでほかのものにいったほうが、頭ごちゃごちゃにならずにすむとおもいます。
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「哲学史をすべて教えて下さい」


ということだと思いますが、
紙面上に無理があると思います。

古代→中世→(近世+)近代→現代

歴史を学ぶことでまず意識すべきことは、
個々の具体的な出来事を積み重ねていくことよりも、
まずは上記4つの時代の区切りと流れを、
なんとなくでよいので捉えることが大切です。

それから細かい知識を加えていけば、
西洋哲学史を捉えられるでしょう。

骨格を組み立ててから肉をつけていって下さい。

古代:多神教(ギリシャの神々、数学)
中世:一神教(キリスト教)
近世/近代:産業発達(科学)、市民社会と個人主義の時代
現代:近代思想の見直し

古代の西洋と東洋の科学とは、
おそらく数学史のことだと思います。
プラトンなどは数学を基調としてますよね。

http://cgi.biwa.ne.jp/~wr-take/math2.html

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。さらに質問があるのですが…
西洋では、一つの神によって万物が創られたと考える一神教のキリスト教と、この宇宙が一つの法則によってできていると考える科学とは、自然を一つのもの(ここでは神・法則)で規定していると言う点で同じ立場に立っている。だから科学の誕生と宗教(キリスト教)とは関係が深いと考えるのは正しいでしょうか?

補足日時:2007/11/21 23:42
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