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牧師さんの身内の方(近親者、息子さん等)が亡くなられた場合、葬儀はその牧師さん自身が行うのでしょうか?それとも他の牧師さんがするものなのでしょうか?そういった取り決めなどはありますか?

A 回答 (1件)

一般的な回答は最後に書きました。

考えられる可能性を含めて申し述べます。まず、取り決めというのは特に無いと思います。プロテスタントでは葬儀は聖礼典には含まれないということもあり、成文化された教会規則のような形で制限されるものではないはずです。ちなみに自分が所属している教派の規則には葬儀の司式制限は書かれておりません。確かに式順などは伝統的なやり方があります。献花のように、これを抜かしたらキリスト教式葬儀とは言えないというようなこともあります。しかし牧師の司式については、かりに牧師自身が喪主であるにもかかわらず亡くなった家族のために前夜式なり葬儀式の司式を執り行なったとしても、そのことを理由に処罰されるなどということはありません。聖礼典ではない以上、よほど厳格頑迷なる教会でもない限り、そういうことは各人の判断に委ねられております。プロテスタントは教派ないしは各個教会ごとの独自性があるので、教会によっては何らかの取り決めがある可能性も否定はできませんが、私は牧師の司式制限を設けているような例は寡聞にして聞いたことはありません。いずれにしても葬儀司式に関しては厳格な規則のようなものではなく、暗黙の了解としてある程度だと思います。むしろ、亡くなった近親者が、その牧師自身の教会に籍を置く信者であったなら司式する可能性は高いと思います。あるいは司式は他の牧師に依頼して説教だけを自分が行なうということもあり得ます。あるいは前夜式を自分が司式して、本葬儀を他の牧師に依頼するとか、召天式、納棺式、出棺式、火葬前式、埋葬(納骨)式といった短い式だけを身内の自分が行なって、前夜式と葬儀式を他の牧師に依頼するということもあり得ます。実際問題として、葬儀の司式においては故人の経歴やエピソード、亡くなるまでの過程などの情報が必要であり、しかもより正確により早く入手せねばなりません。ところが葬儀依頼は急な場合が多いので、遺族への精神的な配慮もあって牧師が情報収集に手間取ることもあります。その点では、司式をする牧師自身が遺族である場合は、すでに故人について具体的な情報を持っていますから、その分、司式準備に余裕を持てるという長所があります。実際問題として、他の牧師に依頼しようと思っても都合が合わなくて依頼を受けてもらえない場合もあり得るし、そういう場合は無駄な時間を費やすよりも、遺族ではあってもその牧師自身が司式を担当したほうが一連の葬儀全体を滞りなくスムーズに執り行なえるということもあります。儀式において最も問題となるのは滞りが生じることですから、形式や体裁などを気にしすぎてもよくありません。また、故人が近親者の場合、生前に自分の葬儀司式を身内の牧師に指定している場合もあり得ます。近親者の故人が、その牧師が担任する教会に籍を置く信者である場合には、その牧師が葬儀を司式することは十分にあり得ます。しかし一般的な回答としては以下の2点が該当する場合は、他の牧師に依頼する場合が多いと言えます。もちろん例外はあり得ます。(1)牧師自身が喪主である場合。(2)故人が近親者であっても受洗していない場合。以上、御参考まで。
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この回答へのお礼

とても詳細な解説ありがとうございます。
一般的には他の牧師さんに頼む事が多い、しかし本人が執り行っても問題は無いという事なんですね。葬儀が聖礼典には含まれない・・・など、まさに初耳で驚きました。参考になりました。重ねてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/18 22:45

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