激凹みから立ち直る方法

IS-LM-BP分析で資本移動完全で固定相場制の場合に財政政策の効果はIS右シフト、政府の為替市場への買い介入により、不胎化政策
をとらなければLM右シフトとなり政策の効果ありとされていますが、
不胎化政策をとった場合には、LMは右シフトしないとして、均衡点は
どこになるのでしょうか?

A 回答 (3件)

No.2の前半の部分を訂正いたします。



>IS右シフトによりLMとの新たな交点で留まった状態にあること
>になるのでしょうか?
これは資本移動の完全性の仮定(国内利子率=国際利子率)に矛盾するので
正しくありません。不胎化政策を維持できる均衡は存在しないという言い方が
正しいですね^^;
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この回答へのお礼

回答有難うございました。
とても勉強になりました。
回答履歴を見ましたが、オールラウンドに回答されているのでびっくり
いたしました。

お礼日時:2008/04/24 03:34

>前半の理論的な結論としましては、IS右シフトによりLMとの新たな交点で


>留まった状態にあることになるのでしょうか?
そうです。モデルには資本移動が完全に自由という仮定しかありません。
不胎化政策に限界があるという仮定があるわけではありません。なので
モデルだけの話だとそういう結論になります。

>この場合には、政府の介入及び不胎化政策により固定相場を維持している
>状態であり、BPよりも上方にあるものの国際収支は一応均衡している
>状態にあるが、不胎化政策の限界によりLMは右にシフトせざるを得ずに
>最終的にはBP上で3つの曲線の交点で均衡することになると考えてよいでしょうか?
より現実的な分析をするために分析者が不胎化政策に限界があるという
仮定を設ければこのような結論になります。

なお国際収支の均衡についてですが、モデルだと国際収支は外貨準備を
除いた貿易収支と資本純流入の和として定義されるので、BP曲線より
上にあれば国際収支はプラスとなります。

この回答への補足

懇切丁寧、論理明快な回答有難うございます。

>なお国際収支の均衡についてですが、モデルだと国際収支は外貨準備
>を除いた貿易収支と資本純流入の和として定義されるので、BP曲線より上にあれば国際収支はプラスとなります。

この辺が非常に、悩ましいところなのですが、政府が不胎化政策を実施出来ている間の短期間は、利子率の維持(この場合の利子率は国際利子率より大きい)、また外国為替市場への介入により国際収支は均衡していると考えられますので、短期的にはBPより上の点であっても国際収支は均衡していると考えることが出きるように思うのです。

ただ、常に資本流入にさらされているので、不胎化政策の限界になるに従って徐々にLMが右シフトするということだと思うのです。
尤も資本流入が瞬時に起きることを考えますと均衡していると言う表現が妥当なのかは疑問に思えますし・・・。

補足日時:2008/04/22 10:41
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単純なモデルの世界ではIS、LM、BPの3つの交点である長期の均衡は


存在しないのではないでしょうか。

ただ現実的な答えとしては、不胎化政策を採れなくなりLMが右方シフトして、
財政政策を行う前と同じ利子率水準で、国民所得が拡大した長期均衡に至る、
となると思います。

不胎化政策を採り続けると国内利子率は国際利子率より高い水準の状態が続き
外国からの資本流入が理論的には無限になります。ただ現実的には継続的な
大量の資本流入に対して不胎化政策を採り続けることは困難です。資本流入の
分だけ国内の資金を吸い上げなければなりませんが、民間には民間の投資計画が
あるわけでそんなことは不可能だからです。

この回答への補足

回答有難うございます。
なるほど良く分かりました。
前半の理論的な結論としましては、IS右シフトによりLMとの新たな交点で留まった状態にあることになるのでしょうか?
この場合には、政府の介入及び不胎化政策により固定相場を維持している状態であり、BPよりも上方にあるものの国際収支は一応均衡している状態にあるが、不胎化政策の限界によりLMは右にシフトせざるを得ずに最終的にはBP上で3つの曲線の交点で均衡することになると考えてよいでしょうか?

補足日時:2008/04/21 13:35
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