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ちょっとした必要に迫られ、液体の相溶性について勉強中です。
まだ勉強し始めたばかりなので極めて浅薄な理解なのですが、幾つか疑問が出てきたので教えて下されば幸いです。

(1)SP値の有用性について

SP値(溶解性パラメータ)って、実用性あるんでしょうか?ちょっと疑問です。
現在のところの私の理解は、
「相溶性を有することが既に判っている液体同士の、溶解度や溶解エネルギーを推定する目的にはそれなりに使えるが、相溶性を有するかどうか不明である液体A,Bが混合しうるかどうかを推定する目的にはほとんど役に立たない。
A,Bが自由に混合しうるかどうか推定するには、A,Bそれぞれの化学式を比較し,両者に含まれる極性基の種類・数および立体構造から経験的に類推する方が有効であるし、『似たもの同士は混ざりやすい』という極めて単純な一般則に従って類推した方がよっぽど正しい結果を与える」
というものですが、間違っているでしょうか?SP値が定義された経緯の理解自体に誤解があるかも知れません。

(2)KB値の測定方法について

KB値(カウリブタノール値)の測定方法がどんなものなのか、簡単でよいので教えてください。ASTM規定の方法らしいので、ASTM規格書を調べればいいじゃないか!と云われそうですが、そこを何とか(苦笑)。。。そもそも『カウリ樹脂』って何者ですか?
規格書を入手するには時間も金もかかるし、検索した限りではネット上に測定法の記載は見つからなかったものですから。。。

以上、よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

いやぁ、SP値は便利ですよぉ!


私はプラスチックの研究をしてますが、ブレンドポリマー(2種類のポリマーを混ぜる)を作る際には、SP値のチェックは必須です。SP値が近ければ相溶性の(均一な)ポリマーになりますし、SP値が離れていれば「海島構造」になります。もちろん、おっしゃるように単にSP値だけでは判断できず、個々の官能基などの影響も受けますが、概略的なところを把握する際には、極めて便利なパラメータです。
 さらに、これらのポリマーがどのような薬品に対して抵抗力があるか、という研究をする場合には、SP値はさらに重要になります。ポリマーに対してSP値の近い溶剤は、親和性が高いために材料内に浸入しやすいんです。また、異種ポリマーのヒートシール(加熱してくっつける)においても、SP値は重要です。
 「似たもの同士は混ざりやすい」、確かにそうなんですが、その「混ざりやすさ」を数値にしたってところがすごいじゃないですか!

KB値は、すぐにはわからないので時間があったら調べておきます。カウリ樹脂は、カウリマツという木から採取される硬質の天然樹脂で、カウリコーパルあるいは、コーパル樹脂と呼ばれています。「コーパル樹脂」の通りがいいかも知れません。
とりあえず、以上で。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

そうなんですかぁ。ポリマーブレンドの相分離構造がSP値で予測できるのなら確かに便利ですよねー。

KB値は、結局ASTM規格書を取り寄せることにしました。まだ手許には届いてませんが。お騒がせしました(笑)。だけど、『カウリ樹脂』が何なのかわかっただけでも目からウロコが落ちたカンジです。どうもありがとうございます。

お礼日時:2002/11/17 00:00

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