なぜ、北朝鮮に「見返り」必要なの？

Question

最近の六者協議では、北朝鮮の核放棄・核開発申告に伴い、北朝鮮が求めている「経済支援」「重油供給」などの「見返り」措置を行う方向だそうです。
日本も「条件が整い次第、可能な限り早期に参加することを表明した」そうです。
http://www.asahi.com/special/08001/TKY200807120204.html

なぜ、核開発・拉致など行う無法国家・北朝鮮に対して無法の放棄と交換で援助しなければならないのでしょうか。これじゃあ「盗人に追銭」です。悪いことをやめさせるのに「アメ」をやる、というのは筋が通りません。こんなことじゃあ、「核開発すれば支援がもらえる」と考えるバカ国家が出て来かねません。
日本も「拉致」が解決した前提とはいえ、その犯罪者に援助するとはどういう了見でしょう。まったく理解できません。
そう考えたらいいのでしょうか。

teccrt · Accepted Answer

北朝鮮の瀬戸際外交には困ったものですが、結局、それが協議に参加している6カ国のためになるからです。

北朝鮮政府が暴発して、戦争を引き起こしたら日本を含む周辺諸国は被害を蒙りますね。北朝鮮は見ての通り貧乏国家ですから、自衛隊やら在日米軍やらを動員しても、賠償金が期待できず北朝鮮を撃退してもコストと被害しか残りません。日本国家としての取るに足らないプライドと引き換えの代償としては、戦争は高くつきすぎます。

（悪党国家・北朝鮮と対等にやりあう、というのは何者にも替えられないプライドではないでしょう。他の国々も北朝鮮が困った国だということは百も承知な訳ですから。）

北朝鮮が瓦解して、大量難民が発生するケースも同様です。人道的には助けないわけには行かないし、そうは行っても難民受け入れを始めれば北朝鮮から大量に亡命者が来るのは目に見えています。大量難民を防ぐには、北朝鮮国家の復興しか手はなく、そうなれば6カ国は今の見返り以上のコスト負担が必要になります。

結局、北朝鮮はそれを分かっていて自暴自棄で瀬戸際外交を仕掛けてきていて、6カ国も、自分たちが一番損をしない「見返り外交」で北朝鮮自身で何とか自分たちの問題を解決してもらうことを期待している状況です。

北朝鮮が戦争にしろ、国家崩壊による難民流出にしろ、爆発してしまったら、(1)直接の被害、(2)自衛隊・米軍動員のコスト、(3)被害を食い止めるために北朝鮮を復興支援するコスト、(4)状況を見て日本経済にリスクがあると判断して外国から投資を引き上げられることに伴う損失、この4つだけで、今でさえ苦しい日本の国家予算と経済はさらに痛手を蒙って世界第二位の経済大国は維持できない可能性も十分あるでしょう。

僕としては、瀬戸際外交しか残されていない北朝鮮にお付き合いして、貧乏くじを引くのはごめんです。

password · Answer

それ以前に「核を持たないからりに援助を寄越せ」とエネルギー支援をした分を
違約料も含め、返却してもらうのが先ですね。

北朝鮮が崩壊し、密入国者が出ても、強制送還すれば済むだけの話であり
他国の貧民を「人道的に」救う国家は、世界中探しても存在しません。
そう言う義務を負うのは「北朝鮮は自国領土」と主張する韓国だけであり
無関係の日本が内政干渉する余地は存在しませんね。

issaku · Answer

まずはＮＰＴ（核不拡散条約）というものがどういう理屈で成立しているかを勉強して下さい。
そこが基本です。

そもそも、いかなる国家であれ主権国家である以上、核兵器の保有を制限される理由は無いのですが、それでは永遠に軍縮ができないので、核兵器国の核譲渡禁止と軍縮義務を条件に非核兵器国が核開発禁止と査察を受け入れるのが原則です。
北朝鮮はこれを批准した上で、非核兵器国の立場から脱退をチラつかせたり査察権限強化の追加議定書批准から逃げたりミサイル発射などの示威行為をしたりして、核保有国とその同盟国から利益を引き出すという実に狡猾な外交策を弄しています。
まさに、ならずもの国家と言うべきです。

もっとも、北朝鮮がこのような策を弄するのも、一因としてＮＰＴ体制を本来の核軍縮ではなく自国の戦略優位性維持に悪用しているアメリカ（非条約国である同盟国への技術供与・新型核兵器開発）への反発もあるわけで、要はそのあたりアメリカも堂々と正義を主張できるような立場ではないということです。

結局、狸と狐の化かしあいみたいなもので、日本はこれらのしがらみと関係なく北朝鮮と対峙しても構わないのが建前ですが、その実、一心同体関係であるアメリカの負い目まで背負ってしまうのが悲しい顛末の種というわけです。

toshi-tsugu · Answer

核保有国として容認してしまったので、「ゴネ得」という印象を持ちます。テロ支援国家指定を解除すると、北朝鮮の経済活動が活発になると予想されます。しかし本当に日本を除く５ヶ国が財政支援をするのでしょうか。また騙されて日本が全て被ってしまうような懸念をします。次ぎは、北朝鮮というよりアメリカが鞭で我が国を虐めるか脅しにかかるように思います。弱腰外交の外務省は、アメリカの要求を飲むような気がします。その結果、政権交代になるような予感がします。

日本は現在、カヤの外に置かれているように見えますが、実質、中国、ロシア、アメリカ、韓国、真剣に支援する気は無いので最後は我が国の決意が大きく影響するように思います。我が国も北朝鮮の「ゴネ得」を見習って、この協議会から外れて独自外交で「拉致が解決しないなら何もしない」と公言すべきではないでしょうか。

武力（軍隊）のない国家の外交交渉の無力さを痛感してしるのは私ばかりではないと思います。侵略とか戦争とか別にして、６ヶ国協議では武力や核兵器保有は外交交渉における圧力に成り得ることを実証したと思います。北朝鮮の申告が不十分であってもその要求を断れないということは、最貧国であっても核兵器保有していれば生き残れることを示唆したように思います。相手の顔色ばかり伺っている我が国の外交は幼稚さが目立ちます。独自外交ができる下地が必要かと思います。アメリカ追従外交は、後味が悪いですね。

kantansi · Answer

犯罪者は金正日を頂点とする北鮮の政府で、建前は北鮮政府への援助ではなく、困窮している北鮮の民衆に対する援助です。　でも、その援助が民衆に行き着く前に政府の実力者と軍で取り込んでしまうという現状のままで、斯かる援助を遂行しようという関係各国の判断はおかしいとしかいえません。　みんな山拓と同じように北鮮での利権を狙っているのでしょう。

nishikasai · Answer

同感です。
日本は援助しないから韓国が肩代わりすることになったそうですが、その韓国が「日本も参加しろ」とごねているそうです。それを言うなら人を誘拐して返さず、援助だけは欲しがる北朝鮮に返せ！ときつく言えよと言いたいです。
とにかく瀬戸際外交というのは困ったものです。韓国という国は日本にはすぐいちゃもんつけるくせに北朝鮮には腫れ物に触るように気をつけてる。おかしな国だ。

なぜ、北朝鮮に「見返り」必要なの？

北朝鮮の瀬戸際外交には困ったものですが、結局、それが協議に参加している6カ国のためになるからです。

それ以前に「核を持たないからりに援助を寄越せ」とエネルギー支援をした分を

まずはＮＰＴ（核不拡散条約）というものがどういう理屈で成立しているかを勉強して下さい。

核保有国として容認してしまったので、「ゴネ得」という印象を持ちます。

犯罪者は金正日を頂点とする北鮮の政府で、建前は北鮮政府への援助ではなく、困窮している北鮮の民衆に対する援助です。

同感です。

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