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はじめまして!とある消防署で救急隊として働いているものです。瞳孔の観察についてお聞きしたいのですが、瞳孔径を計るときペンライトで光を入れるのですが瞳孔のミリ数を記載するのは光を入れる前の瞳孔の大きさなのか、光を入れて収縮した時の大きさなのかがいつもわからなくなっていしまいます。一体どちらなのでしょうか?また視神経の構造(間接対抗反射のメカニズムなど)わかる方のご指導が頂きたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 瞳孔径の評価は光を入れる前の大きさで測定してください。

周囲の明るさにもよりますが、だいたい3~4mmが正常値です。5mm以上が散瞳、2mm以下が縮瞳です。

 間接対光反射についてですが、対光反射が消失している場合に、それが視神経と動眼神経のどちらの障害によるものなのかを調べるために行います。
 瞳孔から入ってきた光の刺激は視神経を通って脳の内部(外側膝状体→上丘→動眼神経核)に伝えられます。そしてそこから瞳孔を縮小させる命令が動眼神経を伝わって瞳孔括約筋を収縮させ瞳孔が縮小します。

 例えば患者さんの右側の視神経に障害があった場合、右眼に光を当ててもその刺激は視神経障害により脳の内部には伝わらず右側の対光反射は消失します(右側直接対光反射の消失)。また、このとき光刺激は脳の内部に全く入らないので左側の瞳孔も縮小しません(左側間接対光反射の消失)。しかしながら、この患者さんの左眼に光を当てると、当然左側の瞳孔は縮小しますが(左側直接対光反射あり)、左視神経を通じての刺激が脳の内部に伝えられた後、右側の動眼神経を通じて右瞳孔括約筋が収縮するため、右側の瞳孔も縮小します(右側間接対光反射あり)。

 右側の動眼神経障害の場合には、右眼に光を当てると、刺激は脳の内部に伝わりますが、右側の瞳孔括約筋を収縮させることができませんので、右側直接対向反射は消失、左側は問題無いので左側間接対光反射はありです。左眼に光を当てた場合は、左直接対光反射は問題無く認められますが、右側間接対光反射は動眼神経障害のため消失します。

 以上、だらだらと分かりにくくなってしまいましたがいかがですか。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!だらだらとなんてとんでもないです!とてもわかりやすかったです!ありがとうございました!!

お礼日時:2008/09/29 19:41

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