
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
強者の条件 ~ 容赦しない、投げない、負けない ~
── 森内俊之名人に羽生善治王座・王将が挑戦している第66期名人戦
7番勝負第3局は、8日午前9時から福岡市の「シーホークホテル福岡」
で行われ、9日午後9時39分、164手までで後手の羽生が勝ち、対
戦成績を2勝1敗とした。(20080509)
── 控室は「もう羽生さんの勝ちはないね。いつ投げてもおかしくな
いよ」と検討を打ち切ったが、勝負を捨てずに指し続け、ついに森内の
大ポカを誘い、歴史に残る大逆転勝利を飾った。(20080607)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/hob …
羽生は、ここぞという一手で、指した駒をグリグリと押さえこむ。
聞き手も「例のグリグリが出ましたね」と解説者に催促するほどだ。
これを見た相手は、ついつい負けた気になるそうだ。
新聞の見出しも「羽生に勝った」より「羽生が負けた」ほうが売れる。
コンピューターは、すでにチェス名人を追放し、いよいよ将棋名人の
座を狙っている。みんなが羽生に意見をもとめた。
通算勝率7割を超える唯一人の棋士は、顔色も変えず、こう答えた。
「ルールの一部を改定すれば、過去の定跡はすべて役に立たなくなる。
たとえば“桂馬が横に動く”というような程度で十分でしょうね」
ご参考意見ありがとうございました。桂馬が横に~というのはなるほど、と思います。コンピュータはあくまで機械ですからそういった情報処理が高度に発達すれば手数など数千でも読めるのでしょうか。
No.6
- 回答日時:
羽生名人の強さの秘訣は何か?
羽生名人は他のトップ棋士(森内、佐藤、渡辺、深浦など)に
ないものを持ってます。
それは何か?不利な局面から、いつの間にか逆転する才能です。
トップ棋士相手に<必敗形>から何度も逆転してきた人は、
これまでに羽生名人しかいません。
そういうことが何故できるかというと、羽生名人が不思議な手を指すからです。
妙手というのは指されたら、これはいい手だとプロには分かるのですが、
羽生名人の指し手は、これは何だとプロでも意味が分からない事が多いのです。
そして、分からないのが一手だけならいいのですが、分からないのが一連の指し手(構想)であり、
いつの間にか逆転していたということも多いのです。
そうですね、私も同感です。羽生マジックというのは終盤と中盤の境目で起こるものと考えられます。私などはおそらくああいった芸当は
詰将棋などで徹底して将棋の手を読んだ結果そうなるものと思います。
ここでそっと内緒で申し上げますが、将棋の詰将棋で古来からあるものは大橋流など30手がざらで、羽生さんはそれらを全て解いているということを聞いた事があります。それも10代ですから他棋士がやっていないことを自ら悟り、実行したことに現在でもダントツトップ棋士と認められているのかと存じ上げております。
No.5
- 回答日時:
こんにちは。
将棋は囲碁と違って、1手のポカで、いきなり大差になりますよね。
羽生さんの相手もポカをしますが、羽生さん自身もポカをやらかすことはあります。
有名なのは、木村さんと戦った2001年の竜王挑戦者決定三番勝負第一局でして、
一手詰めをうっかりして玉の逃げ方を間違え、頓死を食らっています。
今年の王座戦は、またもや相手は木村さんでしたが、
木村さんは97手目に▲3一角を打ち捨てれば勝ちでした。
感想戦で明らかになったのですが、両者とも、その手を見落としていたらしいです。
(皆さんご存じの通り、結果的には羽生さんが3-0で王座防衛。)
昨年の王位戦第七局は「名局賞」受賞局ですが、
深浦さんの▲7七桂(竜当たり)に対して羽生さんが△7六桂を打っていたら、羽生勝ちで防衛でした。
(両対局者とも、▲7七桂が詰めろだと勘違いしていた。)
それから、
羽生さんは色々な戦法を指すことができるオールラウンドプレーヤーで、
相手は事前に作戦を練ることが難しいから強いのだとよく言われますが、
私は違うと思います。
たとえば、丸山さんは、横歩取り8五飛と角換わりだけで、名人戦を制していました。
大山十五世は、振り飛車がほとんどでした。
前置きが長くなりましたが、私が思うに、30代後半でも強い理由は、
1.
大局観、構想力が優れている。誰も読めないような手順を読む。
2.
相手に信用されている。羽生が指す手なのだから正しい手なのだ、と相手が思い込む。
3.
若かった頃より脳が衰えているのを自覚し、直感を重視している。
「あえて読まない」・・・NHK「プロフェッショナル」で本人談。
「直感の7割は正しい」・・・日テレ「世界一受けたい授業」で本人談。
著書「決断力」でも、たぶんそのようなことが書かれているのでしょう。
ちなみに、一昨年の将棋世界誌でのインタビューでは「大山先生は、とにかく読んでいない。読んでいないのに急所に手が行く。」と発言しています。
4.
有吉九段ら古豪が、老人になった今も勝負への情熱を持ち続けていることの影響を受けている・・・(というようなことをテレビで発言。)
5.
健康管理をしっかりしている。水泳をやっているらしい。
6.
闘志をあらわにすることがなく、冷静で淡々としている。
インタビューの受け答えやテレビ出演での話し方も、自然体。
これは、誤った判断をしないことと通ずると思われる。
以上、ご参考になりましたら。
ご参考意見ありがとうございました。そうですね、テレビにも出る棋士といったら羽生さんしか居ませんよね。あれだけの自然体で居られると言う事は底知れぬ努力と成果がその裏にあると私は考えています。
No.4
- 回答日時:
羽生名人の強さについてはいままでいろんな考察が将棋世界などで書かれています。
ただ、ぼくは昔から羽生名人の将棋の強さについて、それとは別のあまり指摘されていな面があるのではないかと思っています。ぼくは、将棋の技術的なレベルは佐藤康光、森内俊之、渡辺明等の間には根本的な差は無いと思っています。羽生名人の本当の強さは将棋の技術ではなく、相手を間違えさせる能力だと思うのです。これは大山一五世名人や中原一六世名人にも言えることです。昔、森九段が中原名人に挑戦した時に「中原なんか強くない、相手が間違えているだけだ」と放言したことがありました。森九段は将棋は自分が最善手を指しているだけではなく、相手を間違えさせないと勝てないゲームだということが分かっていなかったんじゃないかと思います。
最近の例では名人戦の第三局、竜王戦トーナメントの対深浦戦、対丸山戦など相手が羽生名人以外なら間違えないのではないかと思います。
それでは、「相手を間違えさせる能力」とはなんなのかと言われるとはっきり分かりませんが、大山一五世名人についてはセンスぐるぐるがよく知られています。知り合いのプロ棋士から実際に聞いたのですが、「大山名人と向かい合って座っているだけで疲れる、あんな人の前に一日座っているのはたいへんだ」と言っていました。なんらかの強いプレシャーを対局相手に与え続けることが出来たのではないかと思います。羽生名人もなんらかのプレッシャーを対戦相手に与え続けて、そのために対戦相手は本来の実力ではありえないような大ポカをやらかしてしまうのではないかと思います。
ご回答ありがとうございます。なるほど確かに相手に間違えさせるというのはその通りと思います。実際トップ棋士になれば間違える事などないですし相手にどれだけプレッシャーと精神的な苦しみをもたらすか
などでしょうか。
No.3
- 回答日時:
羽生さんの強さの秘密については現在「将棋世界」誌に連載で解説されていますね。
終盤に強いことはトッププロに共通していることですし、また得意戦法を持たず何でも指しこなすことでは谷川浩司さんなども挙げられます。
羽生さん独自の強さの秘密については、次のように解説されています。
1.終盤の大局観が他の棋士より踏み込んでいる。
他の棋士がこの変化で良しと思っているであろう局面にわざと誘導します。ところが羽生さんはその局面は大変であるという大局観に基づいてのものであり、良しと思って楽観的だった相手がこんなはずではなかったと自滅するのが、例の「羽生マジック」だそうです。
2.指し手が目標に向かって一直線でなく、に緩急を織り交ぜている。
球の速いピッチャーも速いだけでは打たれます。しかし速い球を持たないピッチャーでも、より遅い球を織り交ぜることで、早くもない球でも速く感じさせることができます。
勝負どころで意図的に遅い球を投げることは怖いことですが、将棋でも難しい局面において、一手パスとも思えるような手を平気に効果的に指せることが評価されています。
3チェスの感覚を取り入れている。(羽生さんはチェスも日本でトップクラスだそうです。)
将棋は多くの駒が前方に利く反面、横方向に離れて利く駒は飛車しかありません。このため将棋は必然として上下の戦いが多くなります。
一方チェスは、横方向に離れて利く駒が、ルーク、クイーン、ビショップとあり横方向の戦いが重視されます。この感覚で将棋を指しているため他の棋士には気が付きにくい筋を発見することが多いそうです。
他にもいろいろ書かれていましたが記憶に残っているのがこの3つです。
ご参考意見ありがとうございました。大変興味深く読ませていただきました。谷川先生にまたタイトルを取って欲しいと私は期待しています。
No.1
- 回答日時:
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