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(1)「USドル以外は現地で両替したほうが得」
と以前に聞いたことがありますが、この情報はあっていますか?

(2)円高になっている現在、台湾ドルへの両替は現地(台湾)で行ったほうがお得なのでしょうか?

よく考えればわかることなのかもしれませんが・・・
お詳しい方、教えてください^^

A 回答 (2件)

 過去に十二、三回ほど台湾に行っている者です。

両替については台湾以外も含め、興味を持っていろいろと調べています。

(1)日本で両替した方がよい通貨は米ドルのほかに、ユーロ、英ポンド、スイスフランくらいまでが挙げられます。

 ある国の通貨を別の国の通貨に両替する場合にどちらの国で両替すべきかですが、大原則は「国際的通用度がより低い通貨の国で両替する」です。
 具体的に申し上げるなら米ドルと日本円の比較では米ドルの通用度の方が高いので日本で、ユーロと日本円もユーロの通用度の方が高いので日本で両替すべきということになります。です。英ポンドとスイスフランの国際的通用度は日本円を若干上回る程度ですが、ヨーロッパ特有の事情(両替の手数料が高い)があるために、結局は日本での両替が有利です。これに対し日本円より通用度が低い通貨との両替、例えば香港ドルやタイバーツであれば現地で両替するのが有利です。台湾元もこの例に漏れず、日本でなく台湾で両替するのが有利です。
 このような結論になるのにはちゃんと理由があります。銀行や両替商にとって外貨の現金というのは一種の在庫です。保有していると為替変動による値下がりリスク、運用に回せないことによる死蔵コストが発生します。そこで銀行や両替商は、外貨両替の際に一定のマージン(手数料)を取ることでそのリスク分・コスト分を埋め合わせています。
 安定な通貨はリスクが小さいですし、流通量の多い通貨なら少ない在庫で何回転もできますからマージンは少なく設定できます。不安定な通貨や流通量の少ない通貨はこの逆で、マージンは高めに設定されることになります。
 米ドルやユーロなどは安定な国際通貨として世界の広い範囲で通用しますし、流通量も多いです。よって日本の銀行でもマージンの少ない有利なレートで両替できます。一方、台湾元は国際的に広く出回っている通貨ではないので、日本の銀行や両替商はマージンを高めに設定せざるを得ません。
 台湾で日本円から台湾元に両替する場合はどうでしょう。まず台湾元は自国通貨ですから為替リスクも死蔵コストも関係ありません。両替の相対通貨である日本円は、流通量も多いですし国際的な信用もありますから、マージンは低めに設定できます。よって台湾で両替した方が有利ということです。
 なお日本人の渡航者が少ないなどで日本円が通用しない国、通用してもレートが悪い国に出かける場合は、いったん米ドルなど通用度が高い通貨に両替し、それをさらに現地で現地通貨に両替する手法(二重両替)を用います。

(2)日本円が高くなっている時期であろうと安くなっている時期であろうと、両替は台湾で行うべきです。

 上の(1)で述べたことがそのままお答えになっていますが、いくつか補足説明したいと思います。
 まず両替のレートがどのように決まるか説明いたします。銀行はその日の気分で適当に両替レート(売りレート、買いレート)を決めているのではありません。外国為替市場における銀行間レートを元に、その日の売りレート、買いレートを決定します。
 銀行間レートとは外国為替市場において文字通り金融機関間の取引に使われるレートで、新聞やテレビが「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=97円10銭でした」と報じているレートは断りのない限りこの「銀行間レート」です。ただし銀行間レートは常時変動しているので、取引きの都度銀行レートを参照するのでは窓口での処理が煩雑になります。そこで各銀行は「銀行間レート」に代えて「公示仲値」というものを定め、一日を通してそのレートを取引きの基準に用います(*1)。そして売りレートは、公示仲値に一定のマージンを上乗せすることで機械的に計算されます。買いレートは公示仲値から一定のマージンを機械的に差し引くことで定められます。
 実際に台湾でのレートを見てみましょう。参考ページ[1]は台湾銀行のレート表で、Cash Buyingとあるのが日本円現金を台湾元に両替する際の、Cash Sellingとあるのが台湾元を日本円に両替する際のレートです。"Buy", "Sell"のどちらを見るのかは戸惑うところですが、主語は常に銀行であることを知っておけば、"Cash Buying"は「銀行が日本円現金を買い上げる際のレート」、すなわち「お客が日本円現金を出して台湾元に両替する際のレート」と分かります。
 このレート表で例えば11月14日16時の数字は
日本円Cash: Buying 0.3310, Selling 0.3440
日本円Spot: Buying 0.3395, Selling 0.3435
となっています(いずれも日本円1円あたりの台湾元の額)。
 SpotというのはCashの対義語でないので紛らわしいのですが(Spotの対義語はForward, *2)、送金で適用されるレートとお考えください。これに対しCashは文字通り、店頭に現金を持ち込んで両替する場合のレートです。
 SpotレートのBuyingとSellingを足して2で割ると0.3415で、これが公示仲値であると見当をつけられます。つまり1万円をSpotレートで換算した場合、10,000×(0.3415-0.3395)=20元分が手数料(為替手数料)として銀行に差し引かれると分かります。日本円現金1万円の両替ならば差し引き分は10,000×(0.3415-0.3310)=105元で、約3.0%が銀行の手許にマージンとして入ると分かります(*3)。
 日本で両替するとどうでしょう。例えば[2]は日本の両替商"Travelex"のレートです。同じく11月14日のレートは3.44円→1台湾元、1台湾元→2.45円です。足して2で割ると1台湾元=2.945円なので、日本円→台湾元の片道で17%の目減りがあると分かります。これは台湾での両替(3.0%目減り)に比べて明らかに損です。
 残る心配は「基準となるレートが国によってバラバラなのではないか」「円高/円安の局面によって、基準となるレートの取り方が違ってくるのではないか」といった点かと思いますが、結論から言えばその心配は無用です。
 世界の外国為替市場はすべて連動しています。例えば東京市場の銀行間レートが1米ドル=97円10銭なのに、ロンドン市場がそれと全く別の数字(例えば1米ドル=120円)で取り引きされることはありません(*4)。仮にそんな状況になっていたとしたら、東京市場で米ドルを買い付けてその米ドルをロンドン市場で売り捌けばいくらでも儲かることになり不合理です。同じ理屈で、日本で円高なら台湾でも円高なのです。
 上の11月14日の数字ですと台湾銀行の基準レート(公示仲値)は1円=0.3415台湾元、Travelexは同じく2.945円=1台湾元です。Travelexのレートを1台湾元あたりに直せば0.339558...円となり、台湾銀行との違いは0.6%に過ぎないと分かります。最終的な両替レートに違いがあるのは基準レートの違いでなく、基準レートからの上乗せ分の違いに起因するということです。

【そのほか】
 台湾で両替した場合の3.0%という数字は悪くはないのですが、もう少しお得な方法を二つほど挙げておきます。
 一つはクレジットカードのキャッシングを用いる方法です。適用されるレートは「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」ですが、この数字は前出の銀行間レートに準じると考えて頂いて結構です。この他に利用日から返済日(口座引落し日)までの利息が加算され、この利息分がクレジットカード会社の手数料収入になります。利率は年利で15~20%程度、利用日から口座引落し日までは25日~55日くらいですので、利用額の1.0~3.0%を利息として上乗せして払う計算になります。
 口座引落し日までの期間によっては両替より有利です。また帰国後すぐに繰り上げ返済すれば利息はその分少なくて済みます。私はこれまで台湾でいろいろな両替法を試しましたが、現在は専ら「クレジットカードによるキャッシング+繰り上げ返済」を用いています。
 もう一つはデビットカードの「イーバンクマネーカード」[3](イーバンク銀行発行)を用い、現地の現金自動預払機(ATM)で台湾元を引き出す方法です。こちらも適用されるレートは「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」で、手数料が1.63%加算されます[4]。台湾で日本円現金を両替するより1.4%ほど有利ということになります。キャッシングに抵抗感のある方にはこちらを代案としてお勧めしておきます。
 シティバンク銀行や新生銀行が出している国際キャッシュカードは上乗せ分が4%と高めなのでお勧めしません。トラベラーズチェックはレート自体はよいのですが、手数料を1回100元ほど差し引かれるので結局は損をします。また台湾では私営の両替商はほとんどないので、空港で日本円現金を両替するか、クレジットカード(キャッシング)かデビットカードでATMから引き出すかになるでしょう。

参考ページ
[1] http://rate.bot.com.tw/Pages/Static/UIP003.en-US …
[2] http://www.travelex.jp/currency/index.html
[3] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/index.html
[4] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/what.html#cc

*1 1日に数回の改定を行う銀行もあります。
*2 取引から2営業日以内に決済する(代金を支払う)方式をSpot取引、2営業日を超えて決済する方式をForward取引と言います。Forwardでのレートは交換した2つの通貨の金利差分を織り込んだ数字になります。
*3 両替に際しては1回20元の手数料が差し引かれるので、手取りはその分少なくなります。
*4 時差がありますからそれに起因する差異は当然生じます。

参考URL:http://rate.bot.com.tw/Pages/Static/UIP003.en-US …
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わたしの場合は渡航する前にネットで為替相場を確認して


ネットで外貨を注文して自宅まで配達してもらってます。
現地へ両替すると両替できる場所を探す時間がもったいないです。

参考URL:http://www.moneyport.co.jp/
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