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こんにちは。
映画が大好きな、16歳の女子です。(学年でいうと、高2になります。)
なかなかエリセ監督について知っている人がいなくて、こちらで質問をさせていただきました。

昨年にエリセ監督のボックス・セットが発売されましたね。
それがネットで話題になったとき、わたしははじめて、ヴィクトル・エリセさんの名前を知りました。「ミツバチのささやき」は以前から知っていたのですが、この作品がエリセ監督の作品なのだとは知らず、今回改めて認識しました。エリセ監督の「ミツバチのささやき」は、今、「エル・スール」とともに、とても気になっている映画です。

そこでお尋ねしたいのですが、エリセ監督の「ミツバチのささやき」と「エル・スール」は、16歳のわたしが観ても難しくはありませんか?
ネットで調べてみると、難しい。という感想をちらほら読むので、今のわたしには難しいのかな、と思ってしまって、興味はとてもあるものの、すこし不安です。もちろん、感性は人それぞれなので、こんな変なことをお聞きしてしまって、本当にごめんなさい。

感受性は、あまり豊かなほうではありません。
難しいヨーロッパの映画だと、うとうとしてしまったり、難しすぎて、なかなか心に響かないことが多くて…。とても落ち込んでしまいます。
好きな映画は、たくさんあるのですが、『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』などジャック・ドゥミさんの作品は大好きです。でも、ヌーヴェルヴァーグはすごく難しくて苦手意識があります。
そのほかの好きなフランス映画は、『5時から7時までのクレオ』、『モンパルナスの灯』、『穴』、『赤い手のグッピー』、『ピクニック』、ジャック・タチさんの映画。最近のフランス映画では、アルノー・デプレシャンさんの、『キングス&クイーン』がすばらしいと思いました。(でも、「そして僕は恋をする」は、とても難しい映画でした。)それから、キェシロフスキさんの『愛に関する短いフィルム』、『ふたりのベロニカ』は、言葉にできないくらい、大切で、美しくて、大好きな映画です。(後者は、やや難しかったかもしれません。)

うまく映画の好みが伝わっているとよいのですが、色々と長々と書いてしまって申し訳ありません。
上記のことを踏まえて、エリセ監督の、なにか鑑賞のアドバイスなどをいただけたら嬉しく思います。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

ほかの方が書いていますが、エリセの作品は淡々としていて、そんなにストーリー性に富んでいないだけで、難しくはないと思います。


10年に一本くらいしか撮っていない寡作の監督ですが、どれも素晴らしい作品だと思います。
ただエリセ映画のDVDは紀伊国屋から発売されていて、レンタルはされていません。DVDをお知り合いの方が持っていたりするなど、鑑賞するチャンスがあれば、見た方がいいと思います。
ちなみにエリセはスペインの監督で、スペイン映画はペドロ・アルモドバル監督の映画はよく日本に来るのに、ほかの監督はさっぱりです。
スペイン映画に親しむことってそうそうないと思いますので、ぜひご鑑賞ください。
アドバイスするとすれば、スペインの近代史(内戦や人種問題、宗教事情など)をちょっと知っておくくらいでしょうか? 学校の歴史の授業じゃあまり習わないでしょうし。

ヌーベルバーグは苦手とのとこですが、ヴァルダの『5時から7時までのクレオ』もいちおうその一本とされています。同じ範ちゅうでもトリュフォー監督の作品なんかは、見やすく親しみやすい(でも考えさせられる)と思いますので、機会があればこちらもどうぞ。
あれこれ見るのでしたら、ハリウッド大作よりも人間や人生に対する洞察力が深く、より洗練された欧州映画の方がだんぜんいいと思います。
最近の監督だったらベルギーのダルデンヌ兄弟(仏資本で撮った作品が多いですけど)なんかもお勧めですので、ぜひどうぞ。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。
エリセさんの映画は淡々としていて、ストーリー性に富んでいないのですね。でも難しくはないとのことで安心しました。mogwai0213さんのお礼の内容と同じになってしまうのですが、わたしには淡々としていて眠くなってしまったり映画の伝えたいことを感じられなかったら、せっかくの映画に申し訳ない気持ちになってしまうので少し不安です。

DVDはisoiso0423さんが仰られている通り、紀伊国屋さんから発売されているのみでレンタルはされていませんものね。この間HMVさんのセールで(3枚買うと何パーセント引き~というものです。)「ふたりのベロニカ」を購入したばかりなのですが、単品で買うのはわたしには高価な買い物になってしまうためいつもDVDはまとめて買ったりしています。ヴィクトル・エリセさんのBOXセットも自分のお小遣いで購入するので、そういったことでも「まだわたしには観るのは早いのかな?」と思ってしまい迷っていました。

エリセさんはスペインの監督さんなのですね。スペイン映画はあまり観たことがないのでとても楽しみです。ペドロ・アルモドバルさんの映画はDVDも多くレンタルされているので幾つか観ているのですが、わたしは「バッド・エデュケーション」と「ボルベール」が好きでした。でも今の日本で上映されるスペインの監督さんというと、わたしはアルモドバルさんのほかにアメナーバルさんくらいしか思いつなかったので、もっとスペインの映画を観てみたいなあと思います。

「5時から7時までのクレオ」は、ヌーヴェルヴァーグなのですよね。この作品はとても楽しい映画で難しい会話や展開などは無かったのでとても観やすかったのだと思います。すこし年代はずれてしまうのですが、リヴェットさんの「セリーヌとジュリーは舟でゆく」も、同じく楽しく観ることのできた映画でした。トリュフォー監督の映画も15歳のときに5本くらいは観ているのですがやはり難しく感じてしまって。ほんとうに自分の感性が悲しいです。

長くなってしまい、また、isoiso0423さんだけお礼が遅くなってしまって申し訳ありません。エリセさんのBOXセットはまだ買えないと思うので、そのあいだスペインの近代史について調べてみようと思っております。アドバイス、本当にどうもありがとうございました。難しい映画も少しずつ観られるようになれたらいいな、と思います。

お礼日時:2009/05/08 10:08

私は丁度高校生(1年生だったと思います)、質問者さんと同じ年齢の頃に興味をもち、エリセ監督のみつばちのささやき、そしてマルメロの陽光を観ました。

それからずっと心に残っていて、近年(10年ぐらい経ち)DVDを手に入れ再度観直しました。

映画は人生を通して何度か観直す機会が有ったり、自分の経験や内面的成長によってまた違う感動をしたりするものだと思います。
だから例え大人にならないと判らないかなと思っても、興味があるのならばとにかく観てみて、なんだか判らなかったとしてもまたその映画に出会ったときには理解できるようになっているかもしれません。
タイムカプセルのような楽しみ方が出来るのも、映画のいいところではないでしょうか。
私は所謂"難しい映画"についてはそうやってつきあっています。
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この回答へのお礼

こんにちは。ご回答どうもありがとうございます。
Tea42さんが仰られている通り、映画はタイムカプセルのようでもありますものね。一回目と二回目だと随分印象が違った。という経験は悪いほうではあるのですが、いいほうではまだ経験をしたことがありません。なので今映画を観て将来また印象が変わっているかなと思うと不安なのですが、せっかく観たい気持ちがあるのだから鑑賞をしてみたいです。分からない映画はいっぱいいっぱいありますが、そんな難しい映画とも上手につきあえたらいいなあ。と思っています。
またご回答をいただきながら、お礼が大変遅くなってしまって申し訳ありません。アドバイスを本当にどうもありがとうございました。今理解をしようと焦ったりせずにゆっくりと映画と向きあってゆきたいです。

お礼日時:2009/05/22 06:51

 高校二年生にして、これだけの映画をご覧になっているとは、敬服致します。

将来が楽しみです。
 「エル・スール」は、回想を交えながら、娘の成長と父親の苦悩を静かに見つめたとても美しい作品です。あなたのように、昔の趣味の良いヨーロッパ映画通の方なら、ご覧になったほうがいいと思います。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。
今のわたしくらいの年齢の人は、難しい映画もご覧になっている方が多くて尊敬してしまいます。また洋画チャンネルや、ネットで探せばこうしてマイナーなヨーロッパ映画のDVDなども(高価なものですが)手に入りやすくなっていますものね。わたしは14歳くらいのときからヨーロッパの映画に自然と惹かれるようになって、最近ではクラシックの映画もよく観るようになりました。でも実際観てみると難しい作品も多いので、すごく自分の感受性の貧しさに後悔してしまいます。

「エル・スール」は、回想をも交えている作品なのですね。とても観てみたいです。この映画には原作があって日本でも出版されているということをつい最近知ったのですが、映画を先に観ようか、本を先に読んでもよいか(映画を観る楽しみが半減してしまわないか)迷っています。
ojiqさんからアドバイスをいただいて、「エル・スール」のほうもとても観たくなりました。本当にどうもありがとうございます。

お礼日時:2009/05/07 07:50

この映画は、ある村の日常を子供の目から淡々と描いた作品です。


ちょっとホラー映画的な趣向もあり、その筋の人にも高く評価されています(もちろんまったくホラー映画ではありませんが)。
また、夢と現実、過去と現在が入り混じって「何がなんだか分らない」といった、いわゆる"マインドファック"的な作品群、
たとえばデヴィッド・リンチの一連の作品や
アラン・レネの「去年マリエンバートで」のような難解な映画ではないのでご安心下さい。

注意すべきは時代背景だけです。
つまり作品内では、はっきり言及していませんが
この映画はいわゆる1940年代のスペイン内戦を舞台にしています。
これは母国の人には説明しなくても分りますが、日本人はピンと来ないところです。
ですから事前に「スペイン内戦」がどういうものだったかだけ調べておけばいいでしょう。
すでにタイトルを挙げておられるような
趣味の良い作品群を観賞しておられる目利きのあなたなら理解できると思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。
ヴィクトル・エリセさんの映画は、淡々としているのですね。映像が美しいと多くの方が仰られているのをネットで読んだのですが、もしかすると淡々としていて眠くなってしまう心配があるかもしれません。mogwai0213さんが仰られる、デヴィッド・リンチさんとアラン・レネさんの映画は、わたしにはすごく難しいイメージがあったので観ていませんでした。夢と現実が入り混じる、というと、ルイス・ブニュエルさんも思い浮かべます。

スペインの内戦については、本当に何も知らなくて、すこしでも内戦のことを知って観てみたいと思います。少し前に観た「パンズ・ラビリンス」という映画は、多分スペインの内戦が背景にありますものね。残酷な現実世界の中で、少女オフィーリアはファンタジーの世界に入ってゆく、というあらすじも含めて、少しだけ「ミツバチのささやき」に似ているのかなと感じました。
アドバイス、本当にどうもありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2009/05/07 01:43

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