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古文で「おどろかせ給へ」という言葉が出てきました.
訳には「お目覚めになってください」とありました.
「あどろく」が「目を覚ます」なら
「おどろかせる」は「目を覚まさせる」ではないのでしょうか?
なので「あどろかせ給へ」は「お目覚めさせてください」のように他動詞になるのではないのでしょうか?

A 回答 (2件)

『宇治拾遺物語』ですね。


 「おどろかせ給へ」は、
 動詞「おどろく」の未然形「おどろか」+尊敬の助動詞「す」の連用形「せ」+尊敬の補助動詞「給ふ」の命令形「給へ」です。
 「おどろく」は自動詞ですね。
 最高敬語が使われていることになりますが、会話文なので、ありでしょう。この児はある程度高貴な身分の出身なのかもしれません。あるいは、僧たちの大げさな物言いによるからかいともとれます。
 別の場所に「定めておどろかさむずらむ」というのがありますが、この場合は、他動詞の「おどろかす」+助動詞「むず」+助動詞「らむ」です。

参考URL:http://oak.zero.ad.jp/teru/gakusyu/ujisyu/tigo/i …
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
確かにある程度高貴な身分出身の児だと習いました.
尊敬の助動詞「す」が活用されているのですね.それを知りませんでした.
これからもよろしくお願いします.

お礼日時:2009/05/19 22:25

補足です。



自動詞か他動詞か、ここでは文脈だけでなく活用形でも判断できます。
もしも他動詞「おどろかす」+「給へ」だとしたら、「おどろか“し”給へ」とならなくてはなりません。
(「給ふ」は連用形に付き、「おどろかす」は四段活用をするので連用形は「おどろかし」になるから)
ところがここでは「おどろか“せ”給へ」となっているので、「おどろかせ」で一語(「おどろかす」の已然形?)なのではなく、No.1さんの書かれているように、自動詞「おどろく」に「…せ給ふ」の形が付いたものだとわかるわけです。

「…せ給ふ」「…させ給ふ」は「…給ふ」よりも高い敬意を表す言い方で古文にはよく出てくる形なので、要チェックです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
他動詞(おどろかす)だと「おどろかし」と変化しますね.
それに気づかず,連用形だと思ってしまいました.
これからもよろしくお願いします.

お礼日時:2009/05/19 22:51

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