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昭和の頃はフランス文化というと、絵画、音楽、文学、演劇、バレエなど
香気ある素晴らしいものとして、日本でも結構もてはやされてたように
思うのですが、最近はあまりフランス発の文化が流行ってるようには
感じません。
フランス文化は衰退してしまったのでしょうか?

A 回答 (5件)

フランス文化が衰退したというよりは、相対的にフランスの国力が落ちてしまったので情報発信力が衰えた、受け取る方も、フランスに対する比重を軽くした、ということだと思います。



第一次世界大戦までは、世界の経済・軍事・文化の中心はもっぱらイギリス・フランスで、それにオーストリア、ドイツ(プロイセン)・ロシア・アメリカが2番手グループとして控えていました。

ところが、第2次世界大戦でヨーロッパ全土が疲弊したため、アメリカとソ連を中心とする冷戦時代となり、ドイツ・日本などが目覚ましい経済成長をしたため、イギリス・フランスの相対的な地位は落ちる一方でした。

日本でも、第2外国語に選ばれる言語を観察すると、その時代背景がよく表れています。

私の親の世代は、第2外国語というと普通フランス語でしたが、私が学生時代だった15年前は、ドイツ語とこれから伸びると期待された中国語で2分されていて、フランス語はほとんど専攻されませんでした。

ですから、フランス文化自体の衰えというよりは、他の国の文化が認められてきたために、相対的にフランス文化が幅を利かす余地が少なくなってきているということだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
2語での選択はよくその時代の雰囲気をあらわしてそうですね
ちょっと調べてみようと思います。

お礼日時:2009/11/20 19:19

日本での流行りについて。



近年、日本ではイタリアの人気が上がって来たりして、
それで少しフランスが相対的にかすんだのではないでしょうか??
あるいは興味や好みが分散したのか。

でも結局、ファッションショーと言ったら一番有名なのはパリ・コレクションでしょうし、(ミラノ・コレクションやニューヨーク・コレクション他もありますが、パリコレならわりと皆知ってますよね)
美術と言ったらパリとかルーブル美術館のイメージが強いのでは。
宮殿と言ったらヴェルサイユですし・・・・
輸入ワインはやっぱり、フランス物がダントツに高価でしょう。
というような面での地位は、揺らいでいないのでは。
普通になってしまって目立たないのかな。

あとは、米国文化がさらに影響を増したとか・・・・
米国だけではないのかもしれませんが、「グローバリズム=英語」みたいな考え方があったり。
そうすると英語圏にも目が行きがちなのでは。
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この回答へのお礼

服飾やワインではまだフランスの、というかLVMHの
影響力がありますね。
回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/11/20 19:18

美輪明宏さんの著書(たしか『天声美語』に書かれていたかと)で


ご本人がおっしゃっているのは、フランスは評論家ばかりが
多くなって頭でっかちが多くなりすぎて良いものが生まれなくなって
しまった、と。
今でもフランス文化はそこにありますし。バレエは今でも
世界のトップクラスです。
しかし、美輪さんがおっしゃるように今フランスといえば
美についてあれこれ論ずる というイメージ(代表的なのは
「ミシュラン」・・)。それも美意識の強さとは思いますが・・。

ここからはそんなに詳しくない私が(笑)思うことですが・・

今でもファッション誌では安い服でも個性的に可愛らしく
装うパリジェンヌの姿が時々取り上げられていて(しかも
高度過ぎて真似できないと思えるものもしばしば・・)
「美」の都なんだなぁとは思います。でも
私達がフランス(ことにパリ)に求めるのはほっとする可愛らしさや
優雅さなんではないでしょうか。
最近のフランスは映画も暴力的なものばかりが有名になったりで
ちょっと殺伐。憧れのパリは遠くなっているのかなぁと
感じます。フランス発ロマンチックなものの伝統はどうなって
しまったのか・・

もう一つ、受け手の日本人が「考える」ことをやめて
しまった、というのもあるのかも?
パリジェンヌの「可愛らしい」イメージとは別に
フランスの文学とか芸術って哲学的に論ずることが
好きな人達に支持されたってイメージがあるんですが
・・(昔の文化人のイメージ)サルトルはほんとに哲学者
でしたし。
これは論じたり考えるより「感覚」で飛びつく
今の日本人にはむずかしいって敬遠される要素なのかも
しれません。昔の日本人には、欧米の人の考えをなんとか
理解しようっていう気概を持った人が(一部ではあったかも
しれませんが・・)そして論ずる人が一定数いたみたいなんですけど、今の日本人はそれを放棄してるっていうか・・・。それもあるの
かもしれないと。

さらには、いろんな外国を日本が知るようになってしまった
こと。
 日本女性の間におしゃれ雑貨ブームが起きたとき(70年代終わりから80年代後半、かな?)、圧倒的に
支持されたものはアメリカそしてフランスのもので、あとは
せいぜいイギリスのアンティークとか?という感じでした。
 最近の雑貨インテリアに関する雑誌や特集記事を見ると(90年代~)
ブームだけでも李朝(朝鮮王朝)もの・東南アジア(とくに
インドネシアやタイ、ベトナム)・北欧 そして東欧・ロシア・・と
いうふうに多岐にわたってます(和ブームもありました)。
フランスまたは「フランス風」の雑貨を扱うお店も一貫して
人気なので今でも好まれているのはたしかですけど・・特に
最近の北欧系ブームは日本人の「ナチュラル」な志向にあうのか
・・?民芸風の和のものと取り合わせたり、と雑誌によく取り上げられ
ますし。イケアだけでなく国内のインテリア・雑貨のお店でも
北欧ものまたは「風」が主役になっています。
 昔は「フランス」ものが日本人の「美」的憧れを誘ったのかも
しれませんが、今はいろんな地域の美しい物が日本に入ってきて
いて(それぞれの国が力をつけたっていうのもありますし・・
商売の方法も含めて)
いろんな「美」を日本人が選択できるようになっています。
ここまでつらつら長文を書いてきて、これが一番大きな
要素かな? と私自身は思えるのですが・・
いかがでしょうか?
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
フランスでは評論家が幅を効かせてるんですね。
フランスの哲学は実存主義、構造主義、ポストモダンとあれど
難解すぎてちょっと今の日本人には付いていくのは
厳しいかもしれませんね・・・ソーカル事件もあったりしたし
雑貨・インテリアの話は勉強になりました。

お礼日時:2009/11/20 19:29

ここで聞く前に探したら?



http://frenchbloom.seesaa.net/article/73039018.h …

 この意見に対する反問なら、してみたいとおもうけど。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
リンク先を見ると

1940年の屈辱のドイツによる占領
1954年のアルジェリア戦争
1968年の5月革命

が重要な節目とあります。
1940年ナチス占領はわかるのですが、
1954年と1968年はそんなに大切な転換点なんでしょうか?
それ以前以後で何がフランスで変わったのかがよくわかりません。

お礼日時:2009/11/20 18:45

文明は衰退することはあるけど、文化が衰退するとは言わないと思うよ。


文化はそこにある。流行らなくなっただけ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/11/20 18:38

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