
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
吉田孝『日本の誕生』1997年6月岩浪新書をお薦めします。
同書の結論―六「日本」の国号の成立(P116以下)では、
「史料的に確認されるかぎりでは、六七四年から七〇一年の間である」(P119)
として、
「制度的には、おそらくは、飛鳥浄御原令(六八九年施行)で「日本」が国号とされていたのではないだろうか」
と述べています。これが正しければ、日本国号制定の最高責任者は、当時の天皇、持統天皇となります。
「日本」の意味に関しては、
「仏典などの知識によって、西の「日没する処」の中国に対する、東の「日出ずる処」として、自らの国号を定めたのであろう。そこには当然、「日」のイデオロギーの高揚が背景にある」(P121)
と述べています。
以上、吉田氏の論に関しては、詳しくは同書をお読み下さい。
ご回答ありがとうございます。
発行年度の新しいものを選んでかなり読みましたが、吉川弘文館『新体系日本史1 国家史』(2006年発行)でも、吉田孝著『日本の誕生』記載とほぼ同じ時期、670(天智9)以降701(大宝元)までの間に「国号」が制定されたと説明されています。
しかし、「だれが」「いつごろ」についての言及はありません。
「制度的には、おそらくは、飛鳥浄御原令(六八九年施行)で「日本」が国号とされていたのではないだろうか」という説は大変参考になりました。
『日本書記』という正史に国号「日本」の制定が記録されていないのが不思議で、次ら次へと疑問が出てきます。
No.6
- 回答日時:
No.5
- 回答日時:
決定された当時の情勢から推定という質問からは外れますが、「だれ」が「日本」と名づけたかについて断言している唯一の古代史料をご紹介します。
因幡国法美郡の郡領氏族だった伊福部臣氏の系図、「因幡国伊福部臣古志」です。ちなみに作曲家の伊福部昭さんの実家に代々伝わっていたものです。
第八代・櫛玉饒速日命の条に、
「この命、天磐船に乗り、天より下り降りる。虚空に浮かびて遥かに日の下を見るに、国あり。
因りて日本(ひのもと)と名づく。
見るところの国、正に日の出に当れり。故、葦原中国を、また、日本国と名づく」
とあります。
もちろん、事実かどうかは疑わしいでしょうが、物部氏の祖神、饒速日命が「日本」の名付け親という説があったことがわかります。
大変興味深い説ですね。
正史だけが歴史ではないと思っています。
敗者の歴史にこそ真実があるとの思いもあります。
谷川健一氏著『白鳥伝説』では、物部氏の本拠地である大阪府の地名「日下(クサカ)」を「ヒノモト」と解して、そこから「日本」を導いています。
「因幡国伊福部臣古志」のことは知りませんでした。
ご教示ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
答えは 誰も知る者がいない。
現代日本人のほとんどが、自らの国の名前が、いついかなる意味できまったのかを知らないという、世界の諸国民の中でも、きわめて珍妙な事態が現在もつづいている、なので今でも「にっぽん」「にほん」どちらの呼称でもよいとされている。
建国記念日も昭和42年2月11日から適用された。それまでは紀元節はあったが祝日ではなかった
2月11日としたのは、『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日(辛酉年春正月庚辰朔)に由来している。
ご回答ありがとうございます。
「答えは 誰も知る者がいない。」
そうなので、どのような勢力が決めたのかについて、どのような説があるのでしょうか、という意味で質問しました。
No.3
- 回答日時:
ご回答ありがとうございます。
実はWikipediaを読んで質問しました。
漢字の知識を有していた勢力・集団だと思っていますが、もう少し具体的に知りたいです。
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