中国が６ヵ国協議の再開を提案

中国が６ヵ国協議の再開を提案したとの一報を聞き、韓国・延坪島への砲撃事件は、アメリカを交渉のテーブルに着かせる為の北朝鮮一流のブラフであり、北朝鮮側の要望を了承した中国外交筋が根回しに入り、アメリカの合意を取り付けて発表したものと深読みしたのですが、日・米・韓共に六ヶ国協議再開には慎重な姿勢を崩しておらず、特に韓国は李明博大統領がこれまでに無い強硬姿勢を露わにしおります。
ここで皆様に御聞きしたいのは、

１．北朝鮮の砲撃事件は、やはりアメリカを交渉の場に引っ張り出す為の手段だったと思われますか？

２．.中国が何かを提案したと対外的に発表する時には、通常水面下で相手方の了承を取り付けていると思うわれるのですが、今回はどうしたんでしょうか？

３．.２代続いた親北政権とは異なり、強硬路線を主張する李明博大統領ですが、今回は互いの面子を掛けた究極のチキン・レースになる（つまり開戦直前或いは開戦にまで到る）と思われますか？

No.1 回答者： cerberos 回答日時： 2010/11/30 01:39

>１．北朝鮮の砲撃事件は、やはりアメリカを交渉の場に引っ張り出す為の手段だったと思われますか？

アメリカとの交渉用のカードは、砲撃直前に行ったウラン濃縮工場のほうでしょうね。
韓国を砲撃したからといって、アメリカが交渉に応じるとは思えません。
（今回のケースでも韓国・アメリカ共に拒否してますから）

どちらと言えば、世襲する前の体制作り（軍役のない金正恩の軍における実績作り）
もしくは米韓合同軍事演習に反対する軍部の強硬派が中央執行部の許可無く実行したかでしょうね。

>２．.中国が何かを提案したと対外的に発表する時には、通常水面下で相手方の了承を取り付けていると
>うわれるのですが、今回はどうしたんでしょうか？

基本的に外交面では常に根回しを行っているのでしょうが、今回の砲撃は中国としても予想外であった
ため、事前交渉をする時間もなく、北朝鮮が暴走しないよう注意しているというのを対外的にアピール
しているようにも思われます。

>３．.２代続いた親北政権とは異なり、強硬路線を主張する李明博大統領ですが、今回は互いの面子を掛
>けた究極のチキン・レースになる（つまり開戦直前或いは開戦にまで到る）と思われますか？

韓国政府としては、経済的な打撃が大きいため戦争は避けたいようです。
ただ、民間人に死傷者が出ているため、何もしないのは世論の反発を受けると、どちらも難しい面があり
ます。

北朝鮮としては、元々戦争をするつもりはないでしょうから、小競り合い程度の銃撃戦で中国あたりが仲
裁に入ってくるのを期待していると思います。
（戦争をするつもりなら、あのような僻地の島ではなく、直接韓国の首都を砲撃しますよ）

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

＞アメリカとの交渉用のカードは、砲撃直前に行ったウラン濃縮工場のほうでしょうね。

仰る通りウラン濃縮施設の公開は、自国にとってメリットになる何かを引き出す為の威嚇としか思えませんね。

＞どちらと言えば、世襲する前の体制作り（軍役のない金正恩の軍における実績作り）
もしくは米韓合同軍事演習に反対する軍部の強硬派が中央執行部の許可無く実行したかでしょうね。

とすると、今回の韓国砲撃は北朝鮮首脳部にとって想定外の出来事であった可能性もある訳でしょうか？
軍部の内紛説も事件直後に取り沙汰されてはいましたが。

＞北朝鮮が暴走しないよう注意しているというのを対外的にアピールしているようにも思われます。

逆説的に考えれば、日米韓の拒否に依り６ヵ国協議が流れた場合、こちら側を牽制するカードに使おうと言う意図もあるんですかね？

＞韓国政府としては、経済的な打撃が大きいため戦争は避けたいようです。
＞北朝鮮としては、元々戦争をするつもりはないでしょうから

北朝鮮は常に瀬戸際外交の国家ですよね、最終的には戦争という手段も辞さずとの恫喝で自国の利益を引き出して来た歴史がある、実は戦争はしたくないという意図を見透かされてしまうと、今後の外交カードとしての価値が無くなってしまう。

意地と面子の張り合い、韓国の出方次第で、今回ばかりはかなり深刻な局面にまで到るのではと私は考えます。

お礼日時：2010/11/30 08:30

No.2 回答者： ogawa_sora 回答日時： 2010/11/30 03:00

今晩は。

＞中国が６ヵ国協議の再開を提案
何時したのですか？
11/29現在では、６カ国協議首席代表の緊急会合開催を提案したはずですが？
これは、６ヵ国会合で協議ではありません。
そして、米国は「中国の提案について韓国や日本など他の国々と相談している」としながらも
「北朝鮮が（国際的な）義務に従った行動をとることの代わりとして６カ国協議を開くことは
できない」と言っています。
逆に中国に「北朝鮮に対し挑発行為をやめさせ、平和と安定に向け責任ある行動をとるよう説
得を求めた」と語っています。
だから。
Ｑ１：仮に手段でも、今回の米国の対応を見れば何の意味もない事
Ｑ２：根回しなし、ただ、何かやっていると、世界に見せたいだけの手詰まり中国のパフォ
　　　ーマンス
Ｑ３：なりません。
　　　戦争になったら中国の面子が丸つぶれで、世界に醜態をさらしますから、中国が意地
　　　でもさせません。
　　　仮に戦争になっても、中国、ロシアは参戦しませんから、北朝鮮の孤独な戦争になる
　　　でしょう。
　　　実際、中国は表では北朝鮮を支持していますが、裏では勝手な事ばかりするので迷惑
　　　していますし、ロシアも今回の北朝鮮の行為には、今までとは異なる対応をしています。
　　　戦争の結果、北朝鮮は数日で降伏し南北統一かと思うと、ドサクサに紛れて第二次世界
　　　大戦でソ連が北方領土を実効支配したように、中国とロシアが北朝鮮の領土を持って行
　　　くかも。
　　　

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

＞６カ国協議首席代表の緊急会合開催を提案したはずですが？これは、６ヵ国会合で協議ではありません

緊急会合は６ヵ国協議開催に向けてのPre-Meetingという位置付けなのでは、まあどちらでも良いのですが。

＞米国は「中国の提案について韓国や日本など他の国々と相談している」としながらも「北朝鮮が（国際的な）義務に従った行動をとることの代わりとして６カ国協議を開くことはできない」と言っています。

砲撃事件の余波に依り、アメリカと２国間で話し合いたいという北朝鮮の希望は後退した訳ですが、確かに今回の事件は北朝鮮にとって何の利益も有りませんでしたね。

＞根回しなし、ただ、何かやっていると、世界に見せたいだけの手詰まり中国のパフォーマンス
＞中国は表では北朝鮮を支持していますが、裏では勝手な事ばかりするので迷惑しています

中国と北朝鮮の意志の疎通は意外と少ないのでしょうか？


＞仮に戦争になっても、中国、ロシアは参戦しませんから、北朝鮮の孤独な戦争になるでしょう。

同感です、仮に戦争となればアメリカを主力とする多国籍軍（中国が拒否権を行使しなければ国連軍）が参戦し、１週間ー１０日程度で平壌は陥落し、金王朝は崩壊するでしょう。
但し韓国が大いに迷惑しますが。

お礼日時：2010/11/30 09:11

No.3 回答者： ezemaxcup9 回答日時： 2010/11/30 03:47

また金を出すに決まってらぐらいに思って間違いないと思うよ。

寄ってたかって日本から巻き上げるんだよ。
てか、日本は自分から出すよ。

まあこんなイメージ

親分中国　子分北　話がついてる。

日本～中国経由で～北へ

半島統一の際の経済支援　日本～世界の機関～韓国へ

これぐらいに思ってていいよ。

寄ってたかって喰いモンｘ
自分から進んで出す方に１票だな

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

＞また金を出すに決まってらぐらいに思って間違いないと思うよ。

日本＝発言権の無いスポンサー的な構図は確かにありますね、情け無い事ですが。

＞半島統一の際の経済支援　日本～世界の機関～韓国へ

びた１ウォン出す必要は無いと、個人的には考えます。

＞寄ってたかって喰いモンｘ自分から進んで出す方に１票だな

先日開催された日韓・韓日両議員連盟の合同総会に於いて、韓国側から永住外国人への地方参政権付与法案の迅速な成立を求められ、日本側は法案の実現に向けた努力を表明したそうです。

現在の危機的立場から支援が欲しいのは韓国のはず、日本の議員はろくに議論さえされていない当該問題を、しかも菅総理も臨席していた場に於いて、こうも安請け合いしてしまうのか理解に苦しみます。

お礼日時：2010/11/30 09:24

No.4 回答者： noname#146091 回答日時： 2010/11/30 08:28

１．北朝鮮の砲撃事件は、やはりアメリカを交渉の・・・

その通りです。



２．通常水面下で相手方の了承・・・

米国に対して「発表の内容」位は事前に連絡すると思います（日本には知りませんが）。



３．開戦直前或いは開戦にまで到る・・・・？

成りません「米、中」で落とし所の模索を始めるでしょう。

結果、韓国は殴られ損ですね。



今後ですが「北」を追い詰めても相変わらず何の効果も無いでしょう。

国際社会が親分役の「異質な中国」を問題視する、一つの「常態」を作り上げてしまった方が得策です。

将来的には、「中、北」を不仲にできればり理想的ですが、それは無理かな？。

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

＞結果、韓国は殴られ損ですね。

まさに言いえて妙ですね、但し私の予想は違います。
北朝鮮の瀬戸際外交に常に大人の対応、言い換えれば譲歩を繰り返していた韓国ですが、今回は納得のいく決着が見られるまで、武力対峙・経済制裁・南北会談の無期限停止を含めた人的交流の停止を続けるのではないでしょうか？

＞成りません「米、中」で落とし所の模索を始めるでしょう。

今回ばかりは落とし所が難しい、北朝鮮・韓国両政府の面子を立てなければなりませんから。

＞国際社会が親分役の「異質な中国」を問題視する、一つの「常態」を作り上げてしまった方が得策です。
＞将来的には、「中、北」を不仲にできればり理想的ですが、それは無理かな？。

親分自身がかなり異質な国家ですからねぇ、但し中国・北朝鮮を完全に切り離すという事は、猿回しの猿が勝手に踊りだすという事ですから、返って危険なのでは？

お礼日時：2010/11/30 16:37

No.5 ベストアンサー 回答者： wwr 回答日時： 2010/11/30 11:07

全般的に、これら一連の北朝鮮事件は、高度な戦略によるものではあらず、より卑近なより切実な動機と原理によって連続して発生している事象ですよ。

過重評価は禁物ですし、各事象の理論化や過大な期待は無意味です。


１．
「米国を引っ張り出すための手段?」
そういうような言い回しが、北朝鮮の行動の動機として世界的に語られてますね。
しかし砲撃事件が発生してからの日本マスコミ界では、ボチボチとそういう説明ではないんでない？との論調も出てきてます。
北朝鮮も馬鹿過ぎるわけではないんだから、米国を話し合いの場に引き出すなら武力的過激手段は今の段階では逆効果であるのは判断付くはずですね。

この場合、ごく普通の解釈でいいと思いますよ。
去年の冒頭から金3世がボチボチと指揮を取っていると観測されますが、その為若干の違和感感ずる動きも多々ありました。
今回もそれですよ。今度の砲撃事件も金3世が指揮を取ったと見てみればよい。
少し前の日に親子ともども砲撃陣地を視察した。金3世としては韓国側の実弾演習に対抗して実弾反撃するのが妥当な戦術だと判断していた。大学で砲撃理論を研究した事もある。それで砲撃部隊に韓国反撃の命令を下した。その際、北朝鮮人民と同価値に韓国民間人を見積もったため、うっかりと民間人攻撃もやらせてしまった、と。

金2世も最高指導者になる前に、過激な軍事工作の指揮を取ってましたから。3世も同じでしょ。
3世に箔を付ける為に周囲が軍事的業績を作り上げているのではなくて、「本当に！」金3世がやっちゃってるんですわ。
勿論当然周囲はそれに協力するというか、従って補佐するんでしょうけど。
軍の指揮命令系統から考えても、3世の業績作りの為に周囲が無謀に近い綱渡り的軍事工作を行なっていると考えるより、最高指導者若しくは次の最高指導者自身が無謀な事件を起こしているから、問題にならない…と考えるのが普通。

なので１の回答としては、これは金3世の直の命令によって発生した事件であり、金3世が民間居住地含む目標への陸上実弾砲撃が必要と軍事判断したから、、、です。
まだ彼は青鬼才ですから。未熟。


２．
そういう意味なら、中国は北朝鮮と水面下で了解しあってますよ。北朝鮮は6ヶ国協議に出ても良いと中国へ了承しているんでしょう。
中国は北朝鮮よりですね。


３．
むしろそれが狙いでしょうwwww
韓国側は北朝鮮の砲撃に対して反撃した際、更に踏み込んで北を攻撃したかったはず。
しかし北の核兵器があり、拡戦をためらった。北の核込みでは米軍の核抑止力と米軍の緊急展開能力が必要であり、韓国単独での北朝鮮攻撃は慎んだ。
つまりは万全の体制で北を攻撃したく、演習を名乗って米空母並びに航空優勢勢力を呼び寄せた。
サッ、かかって来い！ですよ。そして北がかかってこなかったら「コシヌケ！」呼ばわりして鬱憤を晴らす。
そのための米韓合同演習であり、そしてこれは北への挑発であり、挑発に乗れない北への侮辱であり、同時に中国に対する警告です。
準戦争行為であります。

今になっても「韓国は北朝鮮と戦争したくない！」だとか、「米国は戦争したくない！！」とかわめいてるようでは平和ボケ！でしょうねw
ま、ですが実際のところ、今回もまた、戦争にならずに平和裏のうちにいつの間にかうやむやになっていく可能性のほうが高そうではあります。

以上のように、北朝鮮にとっては彼らの核武装は完全に核抑止力として機能してます。

この回答へのお礼

より掘り下げた分析に依る御回答、ありがとうございます。

＞全般的に、これら一連の北朝鮮事件は、高度な戦略によるものではあらず、より卑近なより切実な動機と原理によって連続して発生している事象ですよ。
＞日本マスコミ界では、ボチボチとそういう説明ではないんでない？との論調も出てきてます。

その後の経過を見ますとどうもその様ですね、私も北朝鮮を少し買い被っていました、物事の発端には合理性を持った理由付けとなる何かが存在すると思うほうなので、悪い癖です。

＞少し前の日に親子ともども砲撃陣地を視察した。

その事実は初耳だったのですが、だとすれば突発的な事件ではなくてかなり確信的ですね、金正日のみならず金正恩もかなり好戦的な危険人物であると世界に印象付けてしまう、まあその辺が狙いなのかも知れませんが。

＞そのための米韓合同演習であり、そしてこれは北への挑発であり、挑発に乗れない北への侮辱であり、同時に中国に対する警告です。準戦争行為であります。

この辺りが２代続いた親北政権との違いでしょうか？
北朝鮮は対外的・国内的の両面に於いて決して譲歩・弱腰は見せられないはず、今後益々朝鮮半島はきな臭く予断を許さない情勢となるのでしょうね。

お礼日時：2010/11/30 17:05