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同人誌のカラー表紙印刷についての質問です。
RGBモードをCMYKモードに変換すると色味が変わりますが、逆にCMYKで作成したファイルをフォトショでRGBに変換した場合、色味に変化はありますでしょうか?
モニタで見る限りはほとんど変わってはいないようにみえるのですが、印刷だと違いはあるんでしょうか?

A 回答 (4件)

色の作られ方の基本について説明します。



色の表示には大きく2種類の方法があります。

光自体にRGBの色を付けて、それらを混ぜ合わせて、色を表示する方法を「加法混色」といい、RBGすべて同じ明るさで光ったところが白、まったく光っていないところが黒、色が混ざったところは、R+GでY(黄色)、G+BでC(シアン)、B+RでM(マゼンダ)のように、まな色を表示させることが出来ます。

具体的には、パソコンのモニター、液晶テレビ、ブラウン管など、それ自体が発行する場合の、色の作り方です。

次に、CMYKですが、これは、印刷物や、写真、絵の具での色の作り方になります。これを「減法混色」といいます。
CMYいずれのインクも乗っていない状態が、紙の色そのもので、白になります。(黄色い紙では白が出ない)また、すべての色(CMY)を同じ料混ぜるとK(黒)になります。

CMYで黒が作れるのに、なぜKがあるかについては、CMYを混ぜて作られた黒は、しまりの無い黒で、印刷で、しまった黒を再現するために、CMYに加えて、Kも使います。

RGBのときと同じように、CMYを混ぜてみましょう。
C+Mは、B(青)になります。M+Yは、R(赤)、Y+Cは、G(緑)になります。

そこで、ある関係に気づきますが、混ぜ合わせて出来る色を、順番に並べると、R→Y→G→C→B→M→Rと、ぐるっと一周まわって戻りました。これを、色環といいます。色を並べたものを見ると、Rの対角にCがきます、Gの反対は、Mです。Bの反対は、Yになります。この関係を、補色といい、片方を多くすると、反対の色が減ったようになります。

Rを増やすと、C(薄い青緑)が減り、絵の青みが取れます。デジタルカメラのホワイトバランスは、BとYの関係です。青みを減らすと、画面は黄色くなります。

このように、CMYまたは、RGBでさまざまな色を表示することが出来ます。

ところが、RGBとCMYKで作れる色の範囲は、実は、RGBの方が広く、CMYKが狭いんです。色の範囲を色域といいますが、
添付した絵のようなものです。
白線の中が、CMYKで作れる色域です。黒の三角がRGB(sRGB)の色域です。

質問の回答になりますが、RGBからCMYKに変換すると、CMYKで表現できない色が捨てられ、CMYKの色空間に押し込められてしまいます。特に、緑が大きく変化し、色味が変わります。

次に、CMYKをRGBにすると、CMYKの狭い色空間のものを、RGBの広い色空間内で表示するため、特に捨てられる色はありません。(若干、鮮やかな赤が捨てられ、赤がにごる)

以上の理由で、CMYKをRGBにしたときは、色の変化がわかりにくくなっています。
「フォトショでCMYKをRGBに変換すると」の回答画像4
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この回答へのお礼

回答有難うございます!
色の基本から丁寧にお教え頂き、大変勉強になりました。
具体的な色味の変化について書いて頂いたので、syashindaisukiさんをベストアンサーに選ばせて頂きました。
こちらを参考に、色調整気をつけたいと思います!

お礼日時:2011/04/09 06:31

もともとモニタ自体がRGBによる色表現しかできないので、CMYKのデータをそのまま表示することはできません。


ですので、CMYKのデータを表示する時はRGBに変換して表示していることになります。
つまり、データをRGBにするということは、表示用にRGB変換していたデータの元をRGBに変え、無変換で表示できるようにしただけですから、モニタ上でほとんど変わりないのはむしろ当然といえます。
(実際にはそう単純ではなく、後述の調整により元の色そのものが微妙に変化することがあります。また、それとは別に機器特性や色管理の設定など様々な要因による微細な修正も加わりますので、完全に無変換というわけではありません)

RGB→CMYK変換の場合、RGBでしか表現できない色域が広いため、多くの場合色味が変わってしまいます。
逆にCMYK→RGB変換の場合は、CMYKのみが含む色域というのが狭いため、色味が大きく変わることはあまりありませんが、もしRGBからはみ出す範囲の色を使っている場合は、その部分は色が変化することになります。

http://aska-sg.net/glossary/pages/abc/lab.html

また、色を変換する時、どのように変化の結果を調整するのか(はみ出した色だけ強制的に近似色に置き換えるのか、あるいは不自然さが出ないよう全体を調整するのか etc…)は、Photoshopのカラー設定で決めておけますので、詳しくはヘルプファイルや解説書をご参照ください。
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この回答へのお礼

回答有難うございます!
丁寧にお教え頂き、大変勉強になりました。
モニタではわかりにくくても変化はあるという事なので、色調整は気をつけたいと思います。

お礼日時:2011/04/09 06:28

ありますよ


変化が少ないだけ
あなたの言う印刷が家庭用インクジェットプリンターでの印刷ならほとんど差はないでしょう
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この回答へのお礼

回答有難うございます!
やはり変化は少なからずあるんですね。
利用する印刷所が高性能印刷らしいので多少差は出そうですね。
参考にさせて頂きます。

お礼日時:2011/04/09 06:22

印刷で表現できない、鮮やかな色調が


CMYKで現実的に表現できる色味に落とされるわけです。
やってみれば分かりますが
CMYK→RGBではわずかな変化しかないです
(しかし、わずかな変化、はある)。

RGB→CMYKの場合、階調変化(多色のグラデーションなど)の
部分が汚くなる場合があります。
CMYKのみの場合は、だいたい作ったままです。
CMYK:I→RGB:IIの場合はRGBIIで彩色していなければ
CMYK:Iと同じような印刷になるんじゃないかな、と思います。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございます!
やはりわずかな変化はあるのですね。わかりやすい説明で助かりました!
参考にさせて頂きます。

お礼日時:2011/04/09 06:20

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