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- 回答日時:
サルトルの作品には、「びっこ」(差別用語ですが、そのままで使わせて下さい)という言葉がよく出てきます。
実存主義はエロい、というのは誤解でしょうが、サルトルの小説等のエロさに、私は
どうしても付いていけませんでした。
サルトルが、足の悪い女性に興味を抱いていることは、初めて知りました。
そのような内容ですと、サルトルが自分の考えを述べている本に限定されてきますので、「存在と無」、「弁証法的理性批判」「言葉」「シチュアシオン」辺りだと思いますが・・・ただ、「聖ジュネ」、「想像力の問題」、「狂気と天才」、[方法の問題」など・・・小説・戯曲以外を余り読んだことがありませんし、忘却していますので、よく分かりません。
何となく、一番、そう言う事が書いてありそうな本は「シチュアシオン」ではないかと憶測しますが、私は、この超長い本を全巻持っていないので、分かりません。所有している4冊には、書いてありませんでした・・・
また、「存在と無」、「言葉」には、少なくとも見当たらなかったと思います。
他の人に、この所を是非お聞きしたいと思います。
また、「嘔吐」は小説ですが、カフェ・マブリーの会計係の女性は下半身が病気で、主人公の「私」
が、その繊細な女性の顔を眺めるために、今日という一日を過ごした、という処があります。
また、「存在と無」には、サルトルが自分の脚について書いてあるところが、20行ほどあります。
しかし、これらは、質問者さまの内容と食い違っていますので、
再度、お願い申し上げますが、「シチュアシオン」ではないかと思うのですが、自信はありませんので、
他の方のご意見を私も、楽しみにお待ちしています。
僭越な振る舞い、深く陳謝致します。
細かい回答、本当にありがとうございます。
当方もその後、文献に当たっておりますが、なかなか「びっこの女性」
についての記述、見つけることができずにおります。
「嘔吐」の「病気の下半身」についての該当箇所、鈴木道彦訳で確認いたしましたが、
なかなか迫力があり、おもしろい記述でした。
しかし、おっしゃる通り、「足」ではなく「下半身」ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/乳房縛り
には以下のような文章がありました。
「もっとも猥褻な肉体は、サディストが縄で縛って眺めている相手の肉体、つまり自由を奪われた肉体である」というサルトルの言葉がある。
これは「存在と無」にあるそうです。
何らかの身体的な欠落、自由を奪われた肉体、病気に冒された身体(先の「嘔吐」の例)
に対する興味をサルトルが持っていることは確かと言えるのではと思いますが、
なかなかそのものズバリ「不自由な足フェチ」は見つかりません。
いやはや、テキストが膨大すぎ(笑)
しかし「足」に注目して読んでおりますと、テキストの中で、サルトルが本当に意図的に、
身体のある部分や身体の動き、小さな仕草などをしつこいほど書き込んでいることに気づき、
彼の哲学と身体性のつながりを感じ、興味深く思いました。
ともあれ、丁寧な回答、ありがとうございました。
もう少し待ってみて、もし他に回答がありませんでしたら、ベストアンサーにさせていただきます。
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