プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

こんにちは。
数十分前に同じ内容で投稿したのですが、誤字が酷かったこと、一部批判的な内容になってしまったかと思うところがあったので一度削除いたしました。すみません。
以下、再編集しました質問の内容です。

私にはいわゆる「同人絵師」といわれる絵描きの友人がいます。
たまに絵で仕事をしたりもしているらしく、友達のひいき目を抜いても絵が上手な人です。
その友人がつい先日、イラスト投稿サイトにとある有名な漫画作品のイラストをアップしたのですが、イラストを見たコスプレイヤーさんからメールがきたそうです。
内容を要約すると、(友人の)イラストの構図を使った写真を写真集にしてイベントで出すから許可がほしい、ということでした。
メールにはサンプルの写真が添付されており、見せてもらいましたがイラストがそのまま再現されているような形でした。(構図・背景・キャラクターなどすべてほぼそのままです)
友人は「このイラストが元になっているということをどこかに書いておいてください」と返したらしいのですが、この対応について質問です。

私自身も趣味でイラストを描くことがあり、「このイラストを元にしたコスプレ写真をwebで展示してもいいですか?」というような質問を受けたことがあります。
その時は友人のように商用利用ではなく、個人のサイトで公開するだけでしたので、特に躊躇なくOKしました。
しかし今回の友人のケースのように商用となると、多分自分であれば身構えてしまうな、とも思います。
ここに質問する以前に、何人かの同じように絵を描いている友人たちに意見を訪ねてみたのですが、商用利用でのそういった経験がある人がいなかったので「うーん・・・・・」という感じでした。
件の友人は「イラスト自体を載せてお金を取ろうっていうんじゃないし、一言書いておいてもらえれば特に気にしない」と言っていましたが、商用利用に関してはネットを探しても参考になる例がなかったのでちょっと戸惑った、とも言っていました。

そこで、似たような経験で悩んでいる方もいらっしゃると思いますし、今後の参考のために聞きたいのですが(とはいえこんなシーンに出会うほど私は上手くもないのですが、そこはさて置いて…)
イラストの構図・雰囲気などを借用したコスプレ写真の商用利用許可を求められた場合、どのように対応するのがいいのでしょうか?
(作者の名前や参考元のURLを書いてもらう,リンクを貼ってもらうなど)
このような経験がある方、その時どう対処したかなどをお聞かせ下さい。
今後こういったケースに出くわした方への参考にもなると思いますので、そういった経験のない方もどう思うかご意見いただけると嬉しいです。

A 回答 (1件)

企業の広報宣伝の分野で働いていますと、こういうケースに遭遇することは大変多いものです。



 ご質問文を読んだ限りではご質問者様もかなりご知識がおありのように見受けられましたが、元々コスプレイヤーさんが使いたいと連絡してきたというイラストの著作権は当然のことながら、ご友人のイラストレーターの方に帰属します。

 そして、コスプレイヤーさん側から、ご友人のイラストの構図を踏襲した写真を撮影し、さらに写真集にしてイベントで出すから許可がほしい…とする許諾の申し入れがあった、この行為も大変誠意のあるしっかりした手続きであると感じます。

 ましてや、メールに添付されたサンプルの写真を見る限り、構図・背景・キャラクターなどほぼすべてがご友人のイラストの再現と言っていいほど酷似している、そうであれば、もし、コスプレイヤーさん側が著作権の正当な所有者であるご友人の許可を得ないまま、もし無断で撮影と公開をした場合には、あきらかに著作権を侵害したことになります。その意味で、おそらくコスプレイヤーさん側とて、プロとして正しい手順を踏んでいると考えられます。

 ではどう対処するか、もっとも簡単な許諾は、ただ口頭でOKを伝えるだけです。しかし、その段階で予想もつかなかった状況が突然起きた…という場合には、とかく「言った言わない」などと相互の考え方の違いによって問題がこじれることも少なくありません。

 ただ、ここでひとつ大切なことがあります。ご質問文の中に「…その友人が先日、イラスト投稿サイトに『有名な』漫画作品のイラストをアップした…」という一文です。著作権そのものは万人に等しく共通なものですが、著作権の重みというものは、作者の有名度や知名度によって大きな差が発生するものです。世によく知られた芸術家の描いた絵が、市井の無名画家の絵よりも高い値段がつく、これに似た感覚の問題です。

 この場合もまた、ご友人はこうしイラストの分野で、イラスト投稿サイトその他でかなり知られたアーティストであろうと想像できます。だからこそ、コスプレイヤーさん側としても、敬意を感じるとともに、それ相当の正しい手順が欠かせないと考えたのだと思います。

 ことが、そういうことであれば、ここはやはり、相手側に一筆、書状で、いわば申請書、あるいは申し入れ書のようなものを書いてもらっておくのが一番宜しいかと思います。また、通常、ほとんどがそのようにしているものです。文面には書き方も規定などもありませんが、思いつくままに書きますと、たとえば以下のようにものになるでしょうか。


                                      平成24年〇月〇日
     〇〇先生
                                      〇〇株式会社
                                      チーフディレクター
                                      〇〇 〇男

     前略、平素より〇〇先生のご作品には深く感銘を受けております。
     さて、この度、弊社に於きまして、弊社の営業活動の一環として、〇〇先生の、
     以下のご作品につきまして、その構図・背景・キャラクターなどほぼすべてを
     引用し踏襲した写真を撮影致し、予定しておりますイベントにて、写真集とし
     て公開致したく、さらに、同写真集は別途販売も予定しております。つきまし
     ては、なにとぞ先生の御許諾を賜りたく、勝手ながら本状をもってご申請申し
     上げます。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

                     記

     引用し踏襲を希望するイラストは、〇〇先生が〇〇にご公開になっておられま  
     すご作品名〇〇のイラスト1点のみでございます。(←詳しく具体的に)
  
                                      

 これに対して、ご友人としては、たとえば、この申請書状のコピーに自筆で「許可します」と書いて捺印したものを返送する方法もありますし、なにか制限を加えたり、報酬に関して明確にしたいなどという際には、別途、簡単な書状をしたため、送付すればなお確かだと思います。

 よく、制限を加える例としては、この写真が著しく品位を汚す部類として、ひいてはご友人に悪い影響を及ぼした場合は、その使用の許諾を取り消し、しかるべき損害については賠償の対象とする…などがあります。また、引用の謝礼は不要だが、写真集については、デザイナーとして、ご友人の名前も記載を望み、かつまた、一冊当たり売価の3%(あるいはなにがしかの)のロイヤリティを設定したい…などと希望を明記することも多いものです。

 しかし、すべては善意と誠意の問題です。ですから、文書の書き方や作法や長短などは些末のことですが、相互でよく話し合い、名称とか大切な条件だけはしっかりと具体的に書き込むこと、日付やサインなども忘れないこと、そして、許諾の範囲が対象の作品だけに限られ、他の作品に影響を及ぼさないように、言い回しには十分気を付けた方がいいでしょう。

大急ぎでの回答ですので、不確かな点がありましたらお許しくださいませ。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりましてすみません。

とても詳しいご回答ありがとうございます。
申請書状などはあまり考えたことがありませんでしたが、お金の関わる問題と考えれば確かに明確にしておくべきところですね。
ロイヤリティを設定することもあると聞いて驚きました。
そういったものは職業として確立している著名なイラストレーターさんに限ったお話かと思っていましたが、著作物であればプロもアマチュアも変わらないということでしょうか。

とりあえず、今回の件は第三者の目から見てもとても誠意ある対応だったということが分かって、友人ともども少しほっとしました。今後の参考にさせていただきます。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/07/29 21:41

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