No.3ベストアンサー
- 回答日時:
まともな研究者による一般向けの本を紹介します。
1.新撰組
山村竜也『新選組証言録 『史談会速記録』が語る真実』(PHP新書 2004年)
松浦玲『新選組』 (岩波新書 2003年)
2.赤報隊
古いものしか見つかりませんでしたが、
高木俊輔『維新史の再発掘―相楽総三と埋もれた草莽たち』 (NHKブックス 1970年)
3.白虎隊
星亮一『会津戦争全史』(講談社選書メチエ 2005年)
星亮一『会津落城―戊辰戦争最大の悲劇』(中公新書 2003年)
中村彰彦『白虎隊』(文春新書 2001年)
2をのぞき比較的新しいものを選びましたので、さらに深めたい場合はその本の参考文献をあたってみるのがよいと思います。
個別に扱ったものではないですが
保谷徹『戊辰戦争』(戦争の日本史18 吉川弘文館 2007年)などもあります。
もっと新しいものがあるかは、専門外のためわかりません。
たくさんの本を紹介して頂きありがとうございます。
やはり赤報隊に関しては少ないみたいですね。
新撰組・白虎隊に関してはいろいろ検索してみたのですが、何がいいのかいまいちわからず、当初読んだ本がノンフィクションの本なのにあまりにもお粗末で、ネットで検索掛けたら「嘘」な本でした。タイトルすら覚えず、捨ててしまいました(笑。
「燃えよ剣」の方がわかりやすかったです(フィクションですが)。
新撰組は人気なこともあり書籍はたくさんあるのですが、できれば史実を知りたいと思いました。
でも、無知&無学なもので、参考になる本が良く見つけられなかったので、ここは専門家もしくは詳しい方に聞こうと思い質問させて頂きました。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
下記HPにて、赤報隊について少し詳しい説明があります。
(右側:特集号の「相楽総三と落合」、「相楽総三信濃へ」からどうぞ)
ただ、状況説明のみであるため、関連人物やら背景やらがまったく分かりません。
以下を頭に入れてからお読みになるようお願いします。
「相楽総三」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A5%BD% …
「赤報隊」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E5%A0%B1% …
参考URL:http://www1.ocn.ne.jp/~oomi/
ご回答頂きありがとうございます。
最低限の知識は入れようと、ネットで検索できる分(信憑性があるか無いかの判断が難しいのですが)は
確認しております。
No.2
- 回答日時:
こんにちは。
同じような質問が二つありますので、
こちらの方にお邪魔させていただきます。
史実に忠実に基ずいた本と言う御質問ですね?
1)の新撰組の場合はやはり子母澤寛の新撰組の三部作でしょう。
「新撰組始末記」、「新撰組遺文」、「新撰組物語」・・・この三作です。
新撰組が、前川、八木、南部・・この三邸に分宿していた事は、
ご存知と思います。
屯所としては前川邸をそれに当てておりますし、
芹澤鴨の暗殺は八木邸で起きております。
新撰組の三部作は、八木なら当主の息子さん・・・前川ならお孫さん、
他にも新撰組の生き残りの老人・・・その方々からお話を聞いて、
子母澤さんが本にしたものです。
史料として一級であると評価されるのはその所以でしょう。
ただ純粋に史料かと言うと、そこに作家としての子母澤さんの
目が入りますから少々微妙ではあります。
子母澤さんの晩年に、司馬さんが訪問して自分の作品に、
子母澤さんの史料を使用することの許可を求めたそうです。
子母澤さんは心良くそれを許したと聞いております。
これは司馬さんが海音寺潮五郎さんとの対談で自分で話しております。
ですから、司馬さんの「新撰組血風録」、あるいは「燃えよ剣」にしても、
「新撰組始末記」等が下敷きにあるのは間違いありませんでしょうね。
長くなりましたので少し端折りましょう。
永倉新八・・・ご存知だと思います。
この人は新撰組の生き残りとして北海道の小樽で、
残りの人生を全っとういたしました。
晩年、小樽新聞が取材をしております。
数年前に新八さんのお孫さんか、ひ孫さんがそれを一冊の本にしております。
「新撰組顛末記」と言うものです。
新八さんの直筆の書であるとかが写真入りで載っておりますし、
試衛館の事・・・以降の京都がくわしく語られております。
ちなみに沖田総司は美男子ではなく、真っ黒な大男だったそうですよ(笑)
読み易いのは子母澤さんなのですが、
私は個人的には史料として価値があるのは、こちらのように思います。
同じ生き残りとして島田魁と言う人がおります。
この人に「島田魁日記」と言うものがあるらしいのですが、
どうも本にはならず、どちらかに収蔵されているように聞いております。
2)と3)の質問については、私の知識ではお答えする自信がありません。
どなたかの回答を待たれてください。
ちなみに沖田総司は美男子ではなく、真っ黒な大男だったそうですよ>TVかなにかでみました(笑)。トミーズ雅みたいだったのを覚えています(古いたとえですみません。TVでもこう表現していたので)。昔と今では「美」に関してはかなり違ったみたいなので、そこは割り切っています。・・・というよりあまり気にしていません。どのような容姿にしても。
新撰組に関しては、正直まだ殆どわかりません。知りたいと持ったのが最近なもので。
前川、八木、南部・・この三邸に分宿>この辺は知っておりますが、私の知識が果たして正しいのかどうかわかりませんので、正確には知っている・・・かもしれない、になります。
新撰組はやはり人気もあるので、ノンフィクション・フィクションあわせても相当な数の本が検索されました。中にはノンフィクションなのに中身はフィクションであったり・・・と。それならはじめからフィクションを選んで読むのに(怒)。・・・と。結局自分で探すのを諦めました。他の回答者様に書きましたが、「燃えよ剣」くらいです。まともに読んだ本。フィクションですが。
混乱の最中の出来事なので、情報がごちゃごちゃになっているのは仕方ないことなのでしょうね。
たくさんの説明、そして参考になる本を紹介して頂きありがとうございます。早速購入して読んでみます。
No.1
- 回答日時:
>フィクションやライトノベルといったものではなく、できるだけ史実に忠実に基づいた本を探しています
正直いって、幕末モノはこれが大変です・笑。なぜなら、同じ組織が右に左にコロコロと変わるからです。
例えば新撰組は、当初清河八郎という人が「最近京都の治安が悪いから治安部隊を作って京都を警護しようぜ!」と江戸で剣士たちに声をかけて回り、それに近藤勇や土方歳三が賛同して一緒に京都に行ったのがきっかけです。
ところが、この清河八郎という人は実は討幕つまり江戸幕府を倒してやろうという考えの人だったのです。京都に着いたら「将軍を助けるといって京都に来たけど、実は本当はやりたかったのは攘夷だ。外国人を斬ろうぜ」と言い出したのです。徳川将軍の家臣つまり武士になりたくて付いてきた近藤や土方は「話がちげーよ」と言い出して清河八郎と袂を分かちます。
このとき近藤や土方がリーダーとしてかついだのが芹沢鴨。なんで自分たちでやらなかったのかというと、多摩出身で無名だった彼らは人を集められるだけの知名度も人望もなかったのです。芹沢鴨は水戸藩出身で有名人だったのです。
この、芹沢鴨らの集団が壬生浪士組すなわち新撰組の直接のルーツになります。
ところが、肝心の芹沢鴨も攘夷派で水戸藩出身なので思想的に徳川幕府を助けようってのがない。近藤や土方とは思想が合うわけがないのです。それで、結局芹沢鴨とその仲間は近藤や土方に暗殺されて、これでめでたく我々の知る「新撰組」が誕生することになります。
ちなみに新撰組はその後、伊東甲子太郎とその一派を仲間に入れますが、この伊東も思想的には討幕派だったので近藤と土方に暗殺されています。新撰組ははっきりいって、内ゲバの殺し合いばかりです・笑。
なので、全体から俯瞰してしまうと「佐幕」なのか「討幕」なのか「攘夷」なのか「治安維持」なのかなにがなんだか分からなくなってしまいます。長州藩なんて最初は天皇を補佐する立場だったのに八月十八日の政変で立場を失い、しかもそのときに長州藩を追い落としたのは薩摩藩と会津藩だったのでいったいどっちがどっちの味方なのか訳が分からなくなります。
というわけで、新撰組については司馬遼太郎の「燃えよ剣」から入るのが一番理解しやすいと思います。ただし、そこに登場する七里ナントカって男は架空の人物だし、燃えよ剣では土方歳三さんは女性と遊ばないストイックな男性として描かれますが、実際の土方さんは10人を超える遊女と仲良くなったことを自慢するくらいの人だったので、多分に脚色は入っています。入っているけど、いちばん読みやすいです。
事実のみを淡々と書いてあるのがいいなら、学研の歴史群像シリーズがおすすめですが、あれは基本的な知識を持っている人前提の本なので、知識ゼロで入るとつらいかもしれません。
蛇足・赤報隊って朝日新聞記者を襲撃した右翼団体では?と思ったら、るろうに剣心に登場するんですね。新撰組や白虎隊に比べるとかなりマイナーだと思います。
ご回答頂きありがとうございます。
赤報隊って朝日新聞記者を襲撃した右翼団体では?と思ったら、るろうに剣心に登場するんですね>初めて知りました。読んでみます。漫画の名前は知っていたのですが未読です。全くの無知なので。
eroero1919様のお話を読んでいて、思った以上に複雑なんだな、と思いました。ある程度はネットで調べてみたのですが、eroero1919様の話からすると結構偏りがある情報ばかり集めていたみたいです。
燃えよ剣は一読しました。というより、入りがそこなので(笑
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