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映画「のぼうの城」を見てきたのですが、水攻めで、大将の「決壊させよ」の号令と共に、濁流が田畑や建物を飲み込んで行く、というシーンがありました。自分が若い頃に聞いたところでは、水攻めというのは城の下流に堤を作り、城を水で囲んで降伏させる戦法だと聞いていますが、このシーンは明らかに上流にも作り、決壊させて人工的な鉄砲水を起こす戦法として描かれていました。

そういう説もあるんでしょうか。

A 回答 (10件)

その映画は私も劇場で観ましたよ。



実際の忍城攻防戦は、一説によるとなんとあの甲斐姫が将兵を鼓舞し、彼女の類いまれなる指揮により勝ったというのがあるそうです。
そしてあの水攻めも、実際は堤を作ったものの当初は思うように水がたまらず全然水攻めにならなかった挙句、梅雨になってようやく水が溜まったら予想より溜まりすぎちゃって堤の一部を水が乗り越えてしまって石田方に被害者が出てしまい、もうグダグダになったところでもちっとも城が落ちる気配がないところを、なんと西村雅彦演じた成田氏長が「もう小田原城も落ちたしええ加減に開城せえよ」と仲裁に入ってようやく開城になったのです。
だからそこをリアルにすると「水攻めだあ!」「大将、ぜんぜん水が溜まらないっすよ」「うむむ、なんか上手くいかないなあ」「梅雨で雨が降ってきましたね」「よっしゃあああ!」「あー、なんか見込みと違う水の溜まり方になって堤を水位が乗り越えそうです・・・あー乗り越えちゃった」「それなら力攻めだあ!」「水があるからできないっすよ。見てるしかないっす」「うあああどうすりゃいいんだあああ」という映画になってしまいます。

そもそも津波を知ってしまった今となっては、水もあんなすんげー勢いでくるんじゃなくて、最初はサーッときたやつがどんどん水位が上がって流されていくものだと分かっているわけですよね。あんな劇画調にドッカーンと波がくるわけがない。あれは監督さんがガメラシリーズを撮っていた人だからそういうド派手な演出になったのでしょう。

忍城攻防戦は、これといった資料があまり残っていないわけで、資料がないってことは、そこは小説家の想像の翼を自由に広げられるってことでもあります。肝心の成田長親がどんな人だったのかほとんどそれを伝えるものがありませんから、作者も「のぼう」というキャラクターを作れたわけですよね。
多分にマンガチックな映画でしたが、なにしろ監督のひとりはガメラの監督さんだからまあそういうアクションエンタテイメント路線になったのでしょう。実際、合戦シーンについては迫力あるシーンになっていたと思いますよ。兵士役の役者さんたちも泥まみれにさせられたりツルツル転ばされたり大変だったと思います。
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この回答へのお礼

なるほど、ガメラののりですか。

自分も映画はエンターテイメントというくらいは心得てますが、今、この時期に、あえてああいう演出のまま公開した製作サイドには何か深淵な意図があるのか、そこが疑問だったのですが。

スピルバーグ監督は、映画ETのワンシーンをCG技術を駆使して銃をトランシーバに書き換えたと言いますが、公開延期の間に、少なくとも史実にもなかったらしい、こんな正視に耐えないシーンは作り替えてほしかったですね。

お礼日時:2012/11/28 21:34

スミマセン<m(__)m>



戦国時代はビギナーズですが、思ったことだけ書かせてください。

質問者様の「水攻めというのは城の下流に堤を作り、城を水で囲んで降伏させる戦法」ってごもっともですよね。排水が制約され停滞した水の上にポッカリ残る天守閣。そうこうしているうちに、一艘の小舟がやってくる。見れば「あれは城主の××殿!」そして城主は城兵の命と引き換えに見事割腹。「あっぱれ!天下の××殿!」みたいなイメージですよね。

でもどうやら、忍城って湿地にあったみたいで、下流をせき止めてもなかなか水がたまらないんじゃないんですか?てか、とめる個所が多すぎるみたいな…
ならばいっそ、ため池を掘るのではなく、周辺にふんだんにある川をせき止めて、鉄砲水のようにして一気に押し出すことにより、湿地もえぐれて湛水できるみたいなイメージが、普通考えて水攻めとしたならばありえそうだって発想じゃないでしょうか?

正直、湿地帯での土木工事に苦心する三成なんて、映画になりませんし、実際そんなことやっていたなんて、湿地帯では考えにくいですから。それでも水攻めと言われる限りは、発想できる何らかの水攻めをえがくしかない。そして今回の鉄砲水…みたいな。
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>そういう説もあるんでしょうか。



映画は史実を基にしたエンターテイメントですから、
景気よくお城まで濁流が押しよせるというのも
単なる制作上の演出だと思われます。

もちろん、忍城を取り囲むように流れている忍川を
決壊して水を引き込むためには、上流でもそれなりに
工事が必要ですし、可能ならある程度、川を堰き止めてから
堰を決壊させるというのは、現実的にはあっても
おかしくはない話だと思います。
(要は程度の問題でしょう)

ここは行ったことがある人なら誰でもわかると思いますが、
あんな数mの濁流が押し寄せるような堰は作りようが
ないくらいは素人目にみてもわかるような
高低差の少ない地形ですから。
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石田堤の決壊は戦法ではない。

増水による自然決壊です。それで城を包囲していた石田方に被害が出てしまった。
城をやっつけるつもりが逆にやられてしまったという間抜けな話です。しかし濁流が飲み込んだなんて大げさな話じゃない。ど素人の突貫工事が惨めに失敗しただけの話。石田三成は経済実務官僚として、無学無頼の豊臣家臣団の中では頭角を示したが土木工事を指揮した実績など何も無いのです。何が史実なものか。映画は史実に題材を求めた漫画に過ぎません。馬鹿馬鹿しい。もううんざりです。

この回答への補足

あの...申し上げにくいのですが、完全にピントがずれてるので[うんざり]なら回答は御遠慮下さい。

補足日時:2012/11/26 19:30
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史実では、既存の堤をつなぎ合わせて一週間で作ったので


決壊させても殆ど水はたまらなかったらしいです。

急ごしらえが災いし、増水が始まると石田堤が決壊し、鉄砲水で石田方に多数の被害が出ているのは史実です。(梅雨の長雨)


忍城の戦いですが、6月15日から開始ですので、
田植えの前に豊作を祈る田楽踊りを披露したというのは疑問が残ります。(殆どが5月初旬)

その事から、農民が石田堤を壊したと言う説も大いに疑問が残る所です。
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まず、水攻めには2種類有ります・


・城の水源を押さえて城兵を枯渇させる。
・堤防をつくって、城を水で取り囲む。
(場合により急流をぶつけて城壁を崩すこともあります)

ほとんどの水攻めは前者です。
城の水源を場外に求めている場合、少しの兵力があれば水源を押さえることができます。
水がないと人間は生きていけません。わずかな兵力と作戦時間でで敵兵の繊維を奪い
城を落とすことが可能です。
逆に、城側もそれをわかっているので、築城する場合はほとんが場内に井戸がある場所です。

後者の水攻めは歴史上の例が少ないです。
まず、城がまわりの水源よりも低い位置に建っていないといけません。
有名なところが秀吉の高松城攻め、韓信の桃原城(咸陽の北)攻めくらいでしょう。
堤防は下流(城の周りに水をためる)と上流(下流の工事をしやすくすし、一気に水をためる)
の両方に作ることが推定されます。

特に韓信ののうしゃの計(斉)は川の水を減らして、相手に渡りやすい状況をつくって
やっています。ここまで来ると戦い自体が釈迦の掌の上と言えます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

そうですね、中国にはそういう話がありましたっけ。史記でしたか。

お礼日時:2012/11/29 07:33

説でもなんでもない。

映画のシーンは史実とも原作とも実際の地理ともかけ離れた架空のものです。映画の都合による演出としかいいようがない荒唐無稽の創作なんです。映画というものは客を楽しませる為に派手な絵作りをするものなのです。地味なシーンばかりでは客が来ない。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

今回の質問の背景としては、映画会社がこれを「史実」と言っていることがあります。

http://eiga.com/news/20110422/14/

ですが、問題のシーン(おそらくは家や田畑が怒涛に飲まれるシーン)自体がフィクションだとしたら、ちょっと話が違うと思いまして。

ありがとうございます。

お礼日時:2012/11/26 17:23

>水攻めの実際



     ↓
日本では、秀吉の毛利攻めの際の備中高松城の水攻めが有名ですが、河川を堰き止め、食料や井戸を水没させる→飢餓・腐敗・病疫の蔓延と士気の阻喪、援軍との連絡連携の阻止を狙った。

信玄は野田城攻めは力攻めで行わず、金堀衆に城の地下に通じる井戸を破壊させるという水攻めを行なった

その他、歴史は勝者が誇張や改ざんしているので正確さや詳細は不明だが・・・
基本的に山城が多く、平城でも大河を周囲に持たず、大きな土木工事や機具も存在しない時代では、余り大規模な水攻めでの攻略戦は日本ではなかったと思われる。
物語に出てくる場合は、中国の三国志や孫子の兵法の影響を受けての表現であり、群雄割拠の時代、地方の争乱では小規模な戦いに利用されたと推測される。

http://www.yo7.org/kakushin/index.php?%CE%F2%BB% …
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下流の堤防ができる前に水を流しこんだら,下流の堤防工事ができませんよね?


だから下流の堤防工事が済んでから上流の堤防を決壊させて水を流しこんでいるということでしょう.
水没予定地帯に流れこんでいる川があれば当然流れを止めなければ工事はできませんので,場合によっては上流の工事が必要なこともあるでしょう.

この回答への補足

お答えいただきましたが、工事のために一時的に川をせき止めるのと、映画の描写は根本的に違っているので、そういう主旨の質問ではありません。すみません。

補足日時:2012/11/26 16:46
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下流が正解であり効率的でしょう


何も決壊させて町まで壊す必要なんてありません。

物資が運べなくなれば良いだけなんです。
水攻めというのは町を壊すのが目的ではなく兵糧攻めの一種です。
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