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古典の同格は「の」というものですがよくわかりません
分かりやすく教えて下さい。
よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


分かりやすく説明できるのかどうかは自信がありませんが、古典の格助詞「の」の同格用法は、次のような構文をとることが多くあります。

構文=連体修飾語+体言+「の」+~連体形≪+体言‘≫(+が)+述部
最初の体言と≪≫内の体言は同じ体言が来る。2度目の≪体言‘≫は、省略されているのが普通。
格助詞「が」も省略されていることがある。
最初の「連体修飾語+体言」と、次の「~連体形≪+体言‘≫」が同じ資格で主部(主語)を構成し、次の述部にかかっていく。

意味=「~で~であって」と訳します。

具体的な例で説明すると、以下です。
具体例=
いと清げなる僧の、黄なる地の袈裟着たるが来て、
品詞分解=
いと(副詞)清げなる(形容動詞ナリ活用連体形・連体修飾語)
僧(名詞・体言)
の(格助詞・同格) 
黄(名詞)なる(断定の助動詞「なり」の連体形)地(名詞))の(格助詞・連体修飾格)袈裟(名詞)着(上一段動詞連用形)
たる(完了の助動詞・連体形)
が(格助詞・主格)
来(カ変動詞連用形)て(接続助詞)、
訳  =たいそう美しい僧で、黄色い地の袈裟を着た(僧)であるのが来て、
*「たいそう美しい僧」と「黄色い地の袈裟を着た(僧)」が同じ資格で主部(主語)を構成し、次の「来て」という述部にかかっています。

つまり、同格を表す格助詞「の」の見分け方は、
(1)「の」の直上の名詞(体言)を、格助詞の「が」の前に補って、「~名詞で~名詞であって」と訳して、下の述部につながることができるもの。
*格助詞の「が」が存在する場合で、「が」の直上が連体形となっている。
(2)「の」の直上の名詞(体言)を、下の連なる体言を持たない連体形の下に補い、「~名詞で~名詞であって」と訳して、下の述部につながることができるもの。
*格助詞の「が」が、省略されている場合もしくは、連体形と名詞のつながりがおかしい場合。
例=白き鳥「の」嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ、
*「伊勢物語」の東下りの一文で、よく同格の「の」の例に使われますが。「鴫の大きさなる(「なる」は断定の助動詞の連体形)」と、体言の「水の上」の意味的なつながりがおかしい例です。この例の場合、「なる」の下に読点を打ち(基本的に古文の原文には句読点は無い)、わかりやすくしている場合があります。

*同格を表す格助詞「の」の下には、主格を表す格助詞の「が」が存在することが多いので、「が」に注目することも一つの手段です。

以上、参考まで。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
とても参考になりました。また、大変わかりやすかったてす。

お礼日時:2013/12/14 21:18

今や大御所となった笑福亭鶴瓶師匠はこう言います。


「キダ・タローのアホ」

時代が違えばモーツァルトはウィーンのキダ・タローと
呼ばれていたであろう巨匠キダ・タロー先生はこう言います。
「釣瓶のアホ」

この意味はキダ・タロー=アホ 釣瓶=アホ ということです。
「の」に前後がイコールで結べるので同格ということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます
参考にしてみます。

お礼日時:2013/12/14 21:17

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