
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
ペ-パ-薬剤師で天然物化学者の rei00 です。
何か薬学系のレポ-トの様な気もするんですが・・・。とりあえず簡単に回答しておきます。詳しくは最後の参照文献などを御覧下さい。
アンピシリンやペニシリンなどのβ-ラクタム系抗生物質は,細胞壁の主要構成成分である peptidoglycan (murein) の生合成の最終段階であるペプチド鎖の cross-linking に関与する peptidoglycan transpeptidase,および,D-Ala 1個が離れて peptidoglycan の生合成が終了する際に作用する酵素 D-Ala carboxypeptidase に作用して,その働きを阻害します。
ご質問の「アンピシリン(ペニシリン)耐性遺伝子」がそうかは分かりませんが,β-ラクタム系抗生物質の耐性化機構は,耐性菌が産生するペニシリン分解酵素(penicillinase や cepharosporinase 等)によるβ-ラクタム系抗生物質の分解(β-ラクタム環の加水分解)によります。
【参照文献】
「微生物薬品化学 改定第2版」上野芳夫・大村 智 編集,南江堂,1986年
「抗生物質の作用メカニズム 抗菌・制癌作用の分子生物学[第2版]」田中信男 著,東京大学出版会,1981年
いづれも今では新しい版が出ているかと思います。また,これら以外でも抗生物質の事が書かれている教科書であれば,簡単な事は大抵のものにのっていると思います。
この回答へのお礼
お礼日時:2001/06/16 00:03
いつもいつもありがとうございます。
実験の予習などでお世話になっています。調べてもなかなか理解ができない時などに丁寧に教えてくださり感謝しています。
これからもお世話になると思いますがそのときもお願いしますね。
No.2
- 回答日時:
物理屋の siegmund です.
こういう話は全くの素人ですが,最近読んだ
「薬はなぜ効かなくなるか --- 病原菌は進化する」(著者:橋本一,中公新書)
はなかなか面白く読めました.
所詮,素人の私が読むような啓蒙書ですから
(私の感想は,非常によく書かれている,です),
専門的な知識をお求めでしたら役に立つかどうかわかりませんが,ご参考まで.
No.1
- 回答日時:
お急ぎのようなので作用メカニズムだけ、
ペニシリンは細胞壁の合成を阻害し、細胞の増殖を抑制します。
耐性の付与については普通の形質転換のことしか思いつきませんので、
誰か補足をお願いします。
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