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ネイティブアメリカンの文明や思想は、現代のアメリカにどのように影響を与えていると思いますか?

A 回答 (2件)

虐げられた先住民については多くの本や教科書にも書かれていますが、アメリカの歴史で見逃せない事実が二つあります。



1.清教徒を助けたインディアン
1621年清教徒は最初の収穫を祝って神への感謝祭を行い近隣のインディアンも招待したといわれます。これが感謝祭の始まりです。キリスト教徒として当然神へ感謝したわけですが、本当に感謝すべき相手は飢えに苦しむ白人を助けトウモロコシ、カボチャ、インゲン豆の栽培法を教え七面鳥を紹介した先住民だったはずです。
アメリカ中西部はコーンベルトと呼ばれ世界一のトウモロコシ産地になっています。トウモロコシの別名はインディアン・コーンです。

2.合衆国憲法への影響
アメリカにはイロコイ連邦という非常に進んだ政治機構を持つ6部族からなる連邦がありました。アメリカが最初の憲法制定に際しイロコイ連邦の考え方、特に連邦の義務と各部族の権利を参考にしたといわれます。紋章に描かれたハクトウワシは片足にオリーブ、片足に数本の矢を握っていますが、これもイロコイ連邦の影響だといわれます。

3.その他
*チェローキー族の指導者セコイアはチェロキー文字を考案し新聞を発行しチェローキー文字で子供の教育を行っています。彼の名は後にカリフォルニアで発見された
巨大杉に残されています。

*人は大地に生まれ大地に生かされ大地に死ぬというインディアンの考え方は、近年になりニューエージャーやエコ関係者に見直されています。インディアンの生き方に学ぼうとする白人が増え、日本人までが影響を受けています。日本には縄文時代以来綿々と続く自然崇拝の
習慣があるにも関わらず、遠くのモンゴロイド仲間に学ぼうとする人々がいます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AD% …

*南西部のプエブロ族は清教徒以前からスペイン人の支配下に置かれたため、カトリック教を受け入れ納税義務を果たすのと交換に土地所有とある程度の伝統行事の維持を認められていました。南西部が1848年アメリカ領となってからも土地の所有が認められ、他の保留地とは少し違った形で伝統生活を守っています。そのため
ニューメキシコの州都サンタ・フェはインディオの建築様式を取り入れたニューメキシコ・スタイルの建物が多く、プエブロ文化、スペイン(メキシコ文化)と遅れてやってきたアングロ(白人)文化の三大文化が混在する魅力あふれる街になっています。サンタ・フェはアメリカ人が一度は訪れたい街No.1になっています。
http://www.santafe.org/

参考URL:http://hotwired.goo.ne.jp/ecowire/hoshikawa/0105 …
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ネイティブアメリカンは、ヨーロッパから来たフロンティアに寄って抑圧され、自分達の言葉を話すことを禁じられ、「アメリカ人」的な思想を持つべく白人のもとに養子に出されたり教育をされました。


アミニズムに近い彼らの宗教観は、キリスト思想に抑えられ、かろうじて保護区に残っている文化も白人の政策による(言葉は悪いですが)飼いならしに近いものです。
未だにカウボーイが悪いインディアンを退治する、というイメージがあり、文化を奪われ思想をなくしたインディアンはアルコール中毒や犯罪も行う(と少なくとも思われている)ため、否定的な偏見が持たれています。
もちろん、彼らの文化や思想を尊重する動きもあり、80年代以降は映画でも肯定的に取り上げられていますが、現代のアメリカに影響を与えているというよりは、過去のアメリカに多大な影響を及ぼされた悲しい文明と考える方が正しいかと思います。
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