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成人ならば、軽い交通事故(もちろん故意ではなく過失)でも、罰金を納めることになれば、「前科」がつきます。罰金は刑事罰だからです。

一方未成年者は、相模原市の障害者施設で起きたような 凶悪事件を起こし(もちろん故意)、“家裁から逆送 → 検察が起訴 → 有罪判決”となっても、一生氏名も公表されず、「前科」とならない、と把握しています。

質問1) 犯行時に未成年ならば、「前科」がつかない、という私の把握は正しいですか。

質問2) 「前科」は一生消えないのでしょうか。例えば就職活動で履歴書を提出するとき、「賞罰」として記入しなければならないのでしょうか。

A 回答 (2件)

質問1)


少年法は、結構ややこしく、「犯行時」だけではなく、「逮捕時」「審判時」などとされるケースもありますよ。
また、少年犯罪でも重大犯罪であれば、刑事裁判で裁かれるケースも。

さらに少年犯罪などに対しては「処分」が下り、「処分歴」が残ります。(保護観察処分など。)
成人や法人などに対しても、行政処分や微罪処分,不起訴処分など、各種の処分があって、これらも処分歴として記録されます。

たとえば少年院送致(処分)ですと、成人の罰金刑の前科に比べ、重篤に捉えられるのではないでしょうか?


質問2)
まず法律上は「記入しなくて良いケースも多い」です。

たとえば「刑(の言い渡し)の効力の消滅」と言うものがあって、代表的なのは「公民権の回復」など。
あるいは「再犯」に対しては、初犯に比べて重い刑罰が科せられますが、一定期間を過ぎれば、刑事裁判上、ほぼ初犯に近い扱いをされます。
これらをもって、「前科が消える」とする考え方もあり、履歴書の賞罰欄に「刑の効力の消滅」をもって不記載とすることは、法律上は認められます。

さらに、執行猶予付き判決を賞罰歴に書かなかったケースなどで、経歴詐称には当たらないとされた判例もあります。
まあ、たとえば現金輸送に携わる仕事で、窃盗や強盗の前科者を排除するなどは、合理性が認められるケースはあるでしょうけど、法律上は「有期の実刑判決で、しかも余り過去には遡れない」です。

ここら辺りは、憲法で勤労義務を課していますし、生存権や幸福追求権,職業選択権などが認められていますので、労働者側の不利益情報の告知に対しては、かなり寛大と考えて良いかと思います。

ただ・・「記録」としては判例や行政機関に保存されるほか、報道等のデータなど、半永久的に残留する部分もありますし、「消せない記録」も各所に多々ありますね。
あるいは「人の記憶」にも残り、おまけに「口に戸は立てられない」ので、「あの人は前科者だ」「犯罪者の家族だ」みたいな記憶や噂が、完全に消滅するには、相当な年月を要すのが実情かと。

従い、「効力の消滅」などをもって履歴書に不記載で採用されて、後日に前科が発覚すれば、告知義務違反などは問えませんし、解雇などの処罰は不当ながら、何らかトラブルになる可能性は高いと思います。

言い換えますと、「法律上の前科」と「社会通念上の前科」には、ギャップがあると言うところですかね?
「理想と現実」「ホンネと建前」と言いますか・・。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

“就職活動で「前科」を履歴書に記入しなければならないか”、などについて、「法律」「判例」「人の記憶」と、詳しく教えていただきました。ありがとうございました。

>少年犯罪でも重大犯罪であれば、刑事裁判で裁かれるケースも。

“相模原市の障害者施設で起きたレベルの凶悪事件で、刑事裁判で裁かれても、犯行時に未成年ならば「前科」がつかない、という私の把握は正しいですか“、というのが質問なのですが…。

言いかえれば、先ほどの「前科」の履歴書への記入、「前科」に関する「法律」「判例」は、犯行時に未成年ならば無関係、ということでしょうか。

>少年院送致(処分)ですと、成人の罰金刑の前科に比べ、重篤に捉えられるのではないでしょうか?

少年院送致(処分)されても、氏名は一生公表されませんよね。成人後凶悪犯罪を犯しても。

お礼日時:2016/07/30 11:52

何事にもケースバイケースが有ります。


大人でも交通事故程度は前科は付きますが、世間では一般的なものだから気にしませんが、それ以外は死んでも前科が戸籍に残ります。
だから死んでも冤罪を晴らすために、関係者が再審をお願いします。
履歴書には本人以外のものは書きませんが、就職先によっては親戚を調べることもありますから、冤罪なら本人がいなくても、戸籍から前科を無くしておきたいのは実情です。

少年も名前は公表されませんが、少年院から出てきたら保護観察官が定期的に、来ますからいずれ解るでしょうし、それの影響は一生続きます、若気の至りで済む事件なら、周りも気にしないでしょうが、保護観察官が来るようでは、就職活動にも影響が出ますから、未成年だからと思っていると大きなしっぺ返しが来ます。

賞罰に書く・書かないは、本人と周りの反応次第でしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>交通事故程度は前科は付きますが、世間では一般的なものだから気にしません…
>死んでも前科が戸籍に残ります。

どういう事件で「前科」となっているか、詳細が記録されたり、勤務先等世間が知ることはあるのでしょうか。
また、どういう場合に必要となるかすぐには思いつきませんが、「前科」の理由を証明するような証明書は存在するのでしょうか。

>少年も名前は公表されませんが…

成人と異なり、「前科」はつかない、ということですね。

お礼日時:2016/07/30 08:42

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