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中国が北朝鮮に対しての経済的援助・政治的な擁護
中国にとって具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?

A 回答 (3件)

中国は北朝鮮と国境を接しています。

  また、中国東北部の延辺朝鮮族自治州を中心に、約200万人の朝鮮族が居住しています。

中国にとって、実はこれが頭の痛い問題のようです。

もし北朝鮮政府が崩壊した場合、大量の難民が地続きの中国東北部へ流れ込む事が予想されます。 これは言語や民族性を共通にする朝鮮族の支援が期待できるからです。

そうなれば中国国内の朝鮮族の人口は増大する一途をたどり、ただでさえ独立志向の強い朝鮮民族としては、しだいに北京政府の管理下から離れる気運が高まる事になります。 例えればクルド人問題を抱えるトルコやイラクと同じ事になりますね。

これはチベットや新疆ウィグルでの独立運動を抱える北京政府としては何としてでも避けなければいけない政治問題です。  また、チェチェン問題で苦労するプーチン政権のようにはなりたくないのが本心でしょう。  中国にとって北朝鮮崩壊は 「百害あって一理無し」 だと思われます。

従って、今しばらくは金正一政権に頑張ってもらって、生活物資の不足などで内乱が生じないように支援する他はありません。

それと親中志向の金正一政権が倒れて、逆に親米・親日政権が誕生でもすれば、中国にとっては喉元にナイフを突きつけられる事と認識するでしょうから、これも中国とすれば何としてでも避けたい事態でしょうね。

結論としては、「どのようなメリットのため」 ではなく、「金正一政権崩壊によるデメリットを避けるため」 という事になるでしょうか。
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元々中国は朝鮮戦争の際に、朝鮮半島の自由主義化を防ぐため、北朝鮮に100万人規模の軍事介入を行い、国連軍(実体はアメリカ主体の多国籍軍)と戦争をした過去があります。

その時共産勢力を守るために共に戦った”血の盟約”と形容される強い結びつきがあるので、というのが表向きの理由です。(現実には、北朝鮮に力を持たせない様に外交面で牽制しています。)

表向きというのは、現在大国として国際的地位を高めたい中国にとって、北朝鮮の様なテロ支援国家と関係を持つのは当然好ましい事ではありません。しかし、北朝鮮が無くなると、強大なアメリカと(韓国を通じて)直接対峙せざるを得ない状態になってしまうため、緩衝地帯として北朝鮮は生かしておきたい、というのが本音のようです。

つまり、北朝鮮というバッファーがある事によって、アメリカの軍事力が”海”を隔ててではなく、直接陸上で接する、というリスクが無くなるメリットがあります。
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これはとても難しい問題であることを承知で書き込みをします。



単純に考えても、中国の政治や経済の点において自国の利益を最大限に引き出すようにすることが最大の目的だと思われます。

政治的な意味であれば、必ずしも世界が平和であるよりも多少でも不安定であればそれを利用することが出来ます。
面積としての大国が必ずしもベストでないということは当事者である旧ソや中国が一番良く分かっているはずです。

自分に関わりのあることはもちろん、関係の無いことであっても自国のカードとしてどう捉え利用するか、
有る意味日本が一番苦手な部分だと思います。
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