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よくCDレビューとかに「良くも悪くもカラヤン節・・」とか言われますが、どんなことを指すんでしょうか? 雰囲気の問題だったりするので言葉で
説明するの難しそうですが、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

難しいですよねー。



カラヤンはやっぱ超一流の指揮者だったので、彼氏なりの音楽作りをします。個性が強くあるわけです。
例えば、
・レガートを多用する(普通なら、ぱっぱっと音を切るところを、滑らかに流す、とか)
・音の響きが華麗で厚いけど、哲学的と言えるような内容は薄い
・どんな曲でも、カラヤン流に「美しく」してしまう(春の祭典、なんてカニバリズム的な曲でも、ティンパニをあまり強く鳴らさず、きれいにしようとしてます。おかげで、とんでもなくつまらない演奏になってます)

総合的に言うと、弾むようなリズムが目立たず、いきいきした生気あふれる音楽作りというより、流れと華麗な音響で圧倒し酔わせる、といった感じ、でしょう。

なので、彼氏の演奏は、曲によっては「偉大なる偽物」と言われることもありますね。マーラーの9番など、深刻極まりない音楽なのに、とても流麗で美しく、圧倒的です。「最高の偽物は、そこらの本物にまさる」なんて評されてました。


ちなみに他の指揮者でも、例えばフルトヴェングラーという大指揮者も「フルベン節」などとよく言われてます。彼氏の場合、カラヤンと逆という感じで、音楽のつくりを理解し、それを最大限効果的に示します。音は重く哲学的と良く評されます。ティンパニもどかすか鳴らし、テンポも動きまくります。

どちらにしてもものすごく特徴あるので、「~~節」という表現が出て来るのでしょうね。
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この回答へのお礼

非常にわかりやすい回答です。助かります。
1の方の回答も含めて考えると「表面的」ということと理解すれば良いんですかね?

お礼日時:2004/11/02 02:46

補足です。



ですねー、表面的、と簡単には言えないかも。文学的・哲学的・物語的・内面的じゃない、とは言えるでしょう。
ですが、ここずっとの多くの指揮者の演奏は、ほぼ即物的な方向にありまして、カラヤンはその本格的はしり、と言えるようなスターだったわけです。で、その類の指揮者の中で別格、という。

なので「良くも悪くも~」という評が多くなるのでしょう。


表面的、ということで言えば、音がもっとすっきりときれいな指揮者もいますし、もっとさらさらと聞きやすい指揮者もいます。
カラヤン・ベルリンフィルの音は、表面的とはいえ、総じて分厚くカロリーがありますね。ただ、重みがあまり感じられないのです。


1940年代とかの名指揮者の演奏を聴くと、今の演奏の潮流とのあまりの違いに愕然とすると思います。フルトヴェングラーが典型ですが。
そのへんを一つでも聞くと、「カラヤン節」の意味が、かなり実感できるのではないか、とも思いました。
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この回答へのお礼

非常に良くわかりました。

実は私はカラヤンの演奏を、「そんなに悪く無いじゃん。」と感じたのですが、それは私の聴き方が
集中力がなく全曲を通して真摯に聴く姿勢が足らないので、部分的なかっこよさを聴いていたんだと思います。

すっきりしました。お二人ともありがとうございました。

お礼日時:2004/11/02 13:09

こんばんわ!


なんと申しましょうか(#^.^#)
重いクラシックを、ライトに聞かせてくれる?
クラシックにあまり興味のない、私としては大好きなんですが・・・
25年ほど前でしょうか、思わず「華麗なるカラヤン名曲の世界」なるLP全集を購入してしまいました。
今でも聞いています。
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