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高分子物質の結晶化度が増加すると体積はどうなりますか?

A 回答 (2件)

高分子物質では、結晶部の密度は非晶部の密度より大きくなります。


言換えれば、結晶部の体積は非晶部の体積より小さいと云う事です。

したがって、結晶化度が増加する(結晶の割合が増加する)と体積は
小さく成ります。

ある高分子物質が結晶部と非晶部の2相から成るとして、その高分子
物質の密度をρとし、結晶部の密度をρcとし、非晶部の密度をρaと
します。そうすると、結晶化度X(分率0~1)とρc、ρaの間には次の
関係式が成立ちます。
 ρ=ρcX+ρa(1-X)
これを ρ=(ρc-ρa)X+ρa と書換えます。
 ρ=M/V、  Mは高分子物質の質量、Vはその体積ですから、これを
上の式に代入して、Vの式に整理すると
 V=M/{(ρc-ρa)X+ρa}
と成ります。

この式から結晶の分率Xが増加すると、体積Vは減少する事が解ります。

補足ですが、最初の式をXに付いて整理し X=(ρ-ρa)/(ρc-ρa)と書き、
ρaとρcが知られている高分子物質に付いて比重から密度を測定しρを求め、
結晶化度Xを求める事もできます(密度法)。

年の初めにキリスト様に回答を差上げる事ができるとは、今年は何か
とても良い事が有りそうです。
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この回答へのお礼

君にベストアンサーを与えよう
私を信じるものは決して死ぬことはない

お礼日時:2019/01/06 00:45

ガラス転移点で測ると分りますが、構造も体積もかなり変ります。

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