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A種接地抵抗値の規格が10Ω以下である理由を教えてください。
たとえば実際の現場でこれが15Ωだとしたら、現実的にどんな問題がでてくるのでしょうか?

A 回答 (9件)

A種接地抵抗値について、私なりの理解を述べます。



電力会社の配電線路は非接地方式のため、地絡電流は、地絡点⇒大地⇒対地静電容量⇒電源と流れていきます。
なので、地絡電流は比較的小さいものになります。
電力会社はもっとも地絡電流が大きくなる完全地絡の場合でも、地絡電流値が5A程度になるように配電線路設計していると聞いたことがあります。
なので、A種接地工事に使用される接地線が5.5sqはこの地絡電流を流すには十分な太さです。

感電事故発生時、この地絡電流(最大5A)がA種接地と人体とで分流することになります。
A種接地を10Ω、人体抵抗を仮に5,000Ωとすると、人体に流れる感電電流は約10mAで、けっこう危ない電流値です。
実際は地絡電流がここまで流れることは稀でしょうし、そもそもその前にGR(地絡継電器)が働きます。
需要家のGRの整定値を200mAとすると、それ以下の地絡電流で感電しても人体感電電流は1mA以下なので比較的安全と言えます。

そもそも10Ω以下だから安全で、10Ωを超えたら危険になるとかいうことではなく、そのときの状況(地絡電流値や人体抵抗値)によって危険度は大きく変わってきます。もちろんA種接地抵抗値は低いに越したことはありませんが、現実的な値として10Ω以下にしているのだと思います。

上記をひとことでまとめると・・「高圧の感電リスクを考えるとA種接地抵抗値は低ければ低いほど良いです。電気設備基準としてA種接地抵抗値は10Ω以下という決まりがあるので、少なくともこの規格は満たしておく必要があります」ということになるかと思います。

A種接地抵抗値の理由を私はこのように理解します。
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この回答へのお礼

明快な回答ありがとうございます。
まさに私が聞きたかったことそのものです!!
こういう回答が欲しかったのです!!
すっきりと理解ができました。
ありがとうございました。

お礼日時:2020/09/24 02:52

C種やD種が理解できるとの事ですが、A種もC種も接地抵抗値は同じ10Ωですよ。


A種とC種の違いは高電圧用か低電圧用かの違いであり、高電圧は電流が良く流れる様に電線の太さが大きく決められています。
まぁ、接地抵抗値は0Ωにしたいところですが 電線の抵抗とかもあるので0Ωとできないから10Ωにしておこうという事ですね。
計算式は存在しません。
電線の抵抗値の計算はできます。
導線の種類により抵抗率も異なります。
「A種接地抵抗値はなぜ10Ω?」の回答画像8
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この回答へのお礼

「10Ωにした計算式は存在しない」というのはなんとも理解しがたいのですが・・・。

お礼日時:2020/09/21 14:47

安全率をいくらかけるかというのは難しい問題です。


人命に関わらない場合は2倍とか、それ以下もありますが、
事、人命に関わると最低でも20倍とかになりますし、
お年寄りとか心臓の悪い人などが間違いないといったデータを考慮すると、
さらに倍率が何百倍に上がります。
また一旦誰かが決めた数字を下げるのは(今回は上げるですが)相当の根拠が必要です。どうしても前例・実績論に流されます。
おそらくですが、容易に入手可能な計測器の信頼できる最小値にしたのではないかと
思いますけどね。
古い技術には理由を断定できない数字がたくさんあります。
自分で適当に納得するしかないです。
悩まないと報告書に書けないようでは仕事になりません。
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この回答へのお礼

そうですか・・・前例に従って・・ですか

お礼日時:2020/09/21 14:46

10Ωである理由はありません。


そう決めたからそうなのです。
線形に変化するような事象の境界などありませんから(両方の意味で)適当な値を決めるだけです。
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この回答へのお礼

・・・・なるほど。

なんだかわかってきました。。

けっきょく確たる根拠はないのですね。

法令でそう決まっているからそうなのですね。

お礼日時:2020/09/20 11:01

これだけ言っても分からない電気工事士さんに、はっきりと言いましょう。



電気工事士は電気理論を理解できないのです、これは我ら電子エンジニアに限らず世間の常識です。電気理論無しで、配線の方法だけで電気工事士になれるのです。

ですから私が幾ら理論で説明しても「分からない」と言い張るのです。

私はマイコンや電子回路で特許を3つ保有してます。国際出願もした世界初のもので日本弁理士会の援助も受けたものです。それは3路設備での節電を世界初に可能にしたものです。

三路スイッチが分かる電気工事士には、これすら理解できないでしょう。
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規格が10Ωから15Ωになったとしても、現場では特に大きな問題はおきません。


一番は人体抵抗(体重、濡れの有無により大きく変動するので0~2000Ω、一般的に500Ω)より感電が起きた場合のリスクや漏電ブレーカーの作動に影響が出ます。
計算は省略しますが、接地抵抗が小さい程に電気が流れ易いという事です。
電気がよく流れれば漏電が発生した際に電気を地面に良く逃がしてくれるので、感電した際のリスクが減ります。
感電は
1mA:感じる程度
5mA:痛みを覚える
10mA:我慢できない
20mA:痙攣、動けない
50mA:非常に危険
100mA:致命的
更に漏電ブレーカーの作動も早くなります。(接地抵抗が大きいとその分 電気が流れ難くなり、漏電せずに帯電するという事になり漏電ブレーカーの作動の妨げとなる)
電気がスムーズに流れるので過熱による火災のリスクも減ります。
その数値の最低限度が10Ω程度という事です。
当然、1Ωの方が更に安全なのですが費用的な面も含めています。
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この回答へのお礼

>その数値の最低限度が10Ω程度という事です。

なぜ「最低限度の10Ω」となったのか、その計算式を教えてもらえますか。

C種やD種に関しては、ご教示いただいたような感電のリスクを考慮してそれぞれの接地抵抗値が決められているのは理解できるのですが、A種に関してはなぜ10Ωという値になっているのか数式を使った論理的な説明を見たことがないです。

お礼日時:2020/09/20 07:57

接地抵抗は10Ω以下しかできません、現実的に。

地面との接触ですので。
これを1Ω以下になんかできません、リード線と銅板だけでも1-2Ωは出てしまいます。これが乾燥地面だったら・・
で10Ω以下なら接地としてはしっかりとしてるのです。
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この回答へのお礼

こういう条件から10Ωとなっているという、具体的な数値を使った論理的な説明が知りたいです。

お礼日時:2020/09/20 07:59

漏電で感電した場合、設置抵抗が大きくなればその分、重傷化するリスクが大きくなります。



詳細は以下を参照下さい
https://electric-facilities.jp/denki4/setti1.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お聞きしたいのは、「なぜ10Ωなのか」ということです。
いろんなサイトを探しましたが、それを明確に説明しているところが見つかりませんでした。10Ωという値に定めている理由が知りたいです。
10Ωを超えるとどんな問題(危険)が発生するのか、たとえばそれが感電のリスクならその具体的な数値などを示して説明してもらえるとありがたいです。

お礼日時:2020/09/20 06:42

接地線の接地抵抗が小さければ、人体側に分流する電流も少なくなるため、感電時の被害が低減できる。


15Ωだと10Ωの1.5倍の電圧が人体に掛かる。
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この回答へのお礼

お聞きしたいのは、「なぜ10Ωなのか」ということです。
いろんなサイトを探しましたが、それを明確に説明しているところが見つかりませんでした。10Ωという値に定めている理由が知りたいです。
10Ωを超えるとどんな問題(危険)が発生するのか、たとえばそれが感電のリスクなら電圧値や電流値などその具体的な数値などを示して説明してもらえるとありがたいです。

お礼日時:2020/09/20 06:43

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