昨年の夏、父親の膀胱癌が発覚し、内視鏡による手術を受けました。
そして今年7月末、頭痛のため病院に行くと小脳腫瘍と診断されました。
膀胱からの転移によるものだそうです。
8月初めに開頭手術を受けたのですが、脳脊髄液が止まらないため、
今週、脳室腹腔シャントが施されたようです。
しかしながら、未だに首の付け根あたりに水がたまり、
1日1回ペースで注射器によって抜いてもらっています。
ここ(教えてgoo)で、似たようなログがあったので参考にしましたが、
主治医の先生は頭の再手術はできないと言っている、
すでに脳室腹腔シャントを行っている、
にもかかわらず状況が変わっていないようなので心配です。
「小脳」腫瘍の場合、髄膜腫を閉じることが難しいのでしょうか?
他方、病気の性質上、頭だけに時間をかけ過ぎるのも危険なようです。
「~して欲しい」というにも、どう言って良いのかわかりません。
意見を聞かせていただけませんでしょうか。
これに関連してもう一点、転院についてお聞きしたいのです。
膀胱癌の手術は市内の私立病院で行われました。
小脳腫瘍に関しては、その病院に脳外科がないため、
それまでの主治医の先生の紹介により、某国立大付属病院で行われました。
そのため、頭の傷が落ち着き次第、
元の私立病院へ移送し、検査および抗がん剤投与が行われる予定だそうです。
確かに、膀胱の手術は私立病院の先生にしていただいたので
膀胱の検査等に関しては私立病院で行ってもらうべきなのかもしれません。
しかし、術後間もないのに、脳外科のない病院に移ることは心配です。
看護婦さんの話によると「先生間のメンツ」が原因ではないかとのこと。
できれば転院せずに治療を続けてもらいたいと思うのですが、
素人考えでしょうか?
よろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
ご心痛の程お察し申し上げます。
文面を拝見させていただくと膀胱癌の手術1年後に小脳に転移が見つかり転移巣を手術で切除したが術後水頭症となったため脳室ー腹腔シャントをおいたがどうも脳脊髄液が開頭手術の部分から皮下に漏れているようだ・・・
と受け取れるのですがよろしいのでしょうか?
この場合シャントがうまく働いていないか手術の際、硬膜を閉じるときに多少漏れがのこってしまった場合が考えられるのでは無いでしょうか?頭の手術は感染がおこると命とりとなってしまうのでシャントチューブやおそらくゴアテックスなどの人工硬膜がはいっているばあい異物があるので再度の手術となると感染の頻度がましてできればしたくないと主治医の先生は思っていらっしゃるのかもしれません。ただ毎日首のあたりに注射針を刺す必要があるような状態がずっと続くようでは主治医の先生も放置は成されないとはおもいます。
ただ悪性腫瘍が脳に転移したわけですから化学療法などをきちんとやった場合での予後がどの程度期待できるのか?を主治医の先生によくお聞きになったほうが良いと思います。それによってどの程度の治療期間が必要か、どの程度積極的に治療して行くべきかは微妙に違ってきます。根治性が高いのであれば専門医の多い病院で徹底的に治療するべきですが、根治性が思わしくない場合は治療期間が長く必要なら自宅から近い病院の方が便利でしょうし・・・
転移性脳腫瘍の場合決定的に予後を決めるのは実は原発巣の腫瘍のコントロールがどうなっているか?ということなのでそういう意味から膀胱の手術をやった先生に後をお任せしようとしているのかもしれません。
一番大切なのはお父さんがこれからどんな生活をおくりたいと考えていられるかと言うことだと思います。
予後と治療のリスクなどについてもっと主治医の先生に積極的に質問してお父さんにとって最も良い方法を探して行かれればとおもいます。
回答ありがとうございます。
わかりにくい質問文になっておりました。futukayoi様に捉えて頂いた通りの事情です。
>再度の手術となると感染の頻度がましてできればしたくないと主治医の先生は思っていらっしゃるのかもしれません
主治医の先生も感染の危険性を強調していらっしゃいました。なるほど、再手術ができない理由は、この点にある可能性が高いですね。
>主治医の先生も放置は成されないとおもいます
少し安心しました。といのは、父は癌であること、さらなる転移の可能性が高いことを知っているのですが、
頭の手術の経過が良くないと、これからの治療に対する意気込みが失せてしまいそうでしたので…。
>・・・主治医の先生によくお聞きになったほうが良いと思います
予後の可能性でも左右されてしまうのですか…。
主治医の先生からは、根治の可能性は低いと聞きました。
但し、膀胱からの転移という点で悪性の程度がわかりにくいため、泌尿器科の先生に聞く方が良いとのことでした。
2つの病院は距離的には同じ位ですので、もう少しお話を聞こうと思います。
>転移性脳腫瘍の場合決定的に予後を決めるのは実は原発巣の腫瘍のコントロールがどうなっているか?ということなのでそういう意味から膀胱の手術をやった先生に後をお任せしようとしているのかもしれません。
この点について教えていただいたことは、特にありがたいです。
単に「先生間のメンツ」で転院するのではと考えると、どう対処して良いかと困っておりました。
主治医の先生に不信感が出かけていましたが、正面から話ができるようになりそうです。
>一番大切なのはお父さんがこれからどんな生活をおくりたいと
>考えていられるかと言うことだと思います。
>予後と治療のリスクなどについてもっと主治医の先生に積極的に
>質問してお父さんにとって最も良い方法を探して行かれればとおもいます。
ありがとうございます。
父は自分の病気に関して、大体のことは知っております。その上で治療に対する姿勢は前向きです。その意志を精一杯尊重してあげたいです。
助言していただいた通り、もっと積極的に話をしていこうと思います。
大きな支えとなりました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
ご心配なことと存じます。
「転移性小脳腫瘍」であり、原発巣(げんぱつそう、とよみます)は膀胱癌の場合に、
脳神経外科医は、
1)「後頭下開頭術」という特殊な開頭術を行い
2)また、水頭症発作に備えるため(小脳腫瘍、小脳病変の場合中脳水道圧迫により水頭症の発生が極めて危険なためVPシャント(脳室腹腔短絡術)を1)と同時に行う。
すでに、水頭症が発生していても2)VPシャント(脳室腹腔短絡術)のみを先に施行すると、
アップワードハーニエーション(上行性ヘルニア)という
事態が発生して、極めて危険のためVPシャント(脳室腹腔短絡術)のみの先行手術は絶対行わない。
というステップをふみ、治療を進めていくものです。
ここで、「毎日、頚部より注射器で髄液を抜いている」というのは、
1)の「後頭下開頭術」の手術終了間際の「硬膜」の縫合不全によるもので、まれではなく、後頭下開頭術の後に
発生しえるものなのです。
この場合VPシャント(脳室腹腔短絡術)がきいているのであればば、
頚部より注射器で髄液を抜くなどということは絶対してはいけない。
理由は、
1)感染の危険があること
2)新たな、髄内液貯留の場所(偽性髄膜瘤といいます、
「髄膜腫」とWPうちまちがわれたようです)を作ってしまう
結局、大変ではあるが腰椎穿刺で髄液を抜かなければなりません。
そしてVPシャント(脳室腹腔短絡術)が正確に作動しているか否か、
緊急にもシャント造影検査を施行しなければならない。
VPシャント(脳室腹腔短絡術)が
正確に作動しているのであれば、LPシャントという新しいシャントをもうひとつ設けなくてはならない状況にある。
これが今の、お父様のおかれている脳神経外科的状態です。
すなわち、脳神経外科治療が十分に終了されていない状態での、転院など、まだ考えられない状態であろうと存じます。
一方、悪性腫瘍の「膀胱がん」の遠隔転移であるから、
スのテージ4膀胱がんの治療として、「全身」の補助療法、
すなわち、
1)放射線療法
2)化学療法
3)免疫療法
を、一刻も早く開始して、がん治療を急がなければなりません。
を開始しなければならないですね。
この場合、脳神経外科医の場合、やはり後頭下開頭術を
施行したご自分の病院の泌尿器科に転医すべきでしょうね。
後頭下開頭術の術後の偽性髄膜瘤(後頭下液貯留)が、
解決しないと、やはり、よろしくない状態です。
ご回答ありがとうございます。
PC(回線?)の調子が悪く、お礼が遅くなって申し訳ありません。
丁寧に書いてくださったので、父の置かれている状態が
自分なりに理解できたと思います。
>「硬膜」の縫合不全によるもので、まれではなく、後頭下開頭術の後に
発生しえるものなのです
特にこの点、お世話になっている病院外のお方に聞けたことは大きいです。
おかげ様で、後頭部に水がたまる状態は治まってきました。
常に上体を起こして(座った状態で)いたことで、安定してきたようです。
近々、他の部位の検査・治療を施していただくことになると思います。
もっとも、現在、主治医の先生が休暇中なので、
今の病院で治療を続けるか、膀胱の手術をしてもらった病院に転院するか、
についての話し合いは行われておりません。
ここでお二人の専門家の方に頂いたアドバイスを参考に、
このまま後頭下液貯留が落ち着けば転院して治療、
もし後頭下液貯留が治まらなければ今の病院で治療、
という形で話を進めたいと思っています。
父の病気のことを詳しく知れば知るほど怖くなってきます。
しかしながら、今はとても元気で健常者そのものです。
希望は全く捨てておりません。
父が少しでも幸せでいられるよう、みんなでがんばります。
アドバイス、本当にありがとうございました。
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