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私は将来外交官になりたいと思っているものですが、外交官という立場で、海外で宗教活動をすることは法律上問題ないのでしょうか?それだけが気がかりです。教えて下さい。どうかよろしくお願いいたします。

A 回答 (5件)

 外交官の宗教活動は、国家公務員という面と、その受け入れている国の制度等の面の両面から考える必要があります。



1.国家公務員
 外務公務員法もありますが、これは本件とはあまり関係がないので、国家公務員法で説明します。
 同法では、政治活動とか組合活動は制限を受けますが、宗教活動は特に規定されていません。
 しかし、国家公務員の規律等に関する規定(例えば、信用失墜行為の禁止とか、職務専念義務等)に反すれば、当然処罰の対象となります。
 公務員が、日曜日に教会にいってミサを歌うのは自由でしょうが、勤務時間にまわりの職員に対して布教活動をしたら、当然まずいでしょう。これは両極端でしょうけど、要するに常識で判断するということです。

2.外国との関係
 これは、受け入れ国の制度によると思います。アラブ諸国で、町中でキリスト教の布教活動をしたら、たちどころに捕まりそうです。外交官の場合不逮捕特権がありますが、当局に都合の悪い人物は「ペルソナノングラータ(不適当な人)」を通告され、ただちに強制的に帰国させられるでしょう。

 結論として、国家公務員としてどれだけ認められているか、また、その外国においてどれだけ認められているかを考える必要があると思います。
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この回答へのお礼

大変解りやすいご説明、ありがとうございました。私自身、中国での職務を希望しているのですが、ご存知の通り、現在の中国では完全な形での信教の自由というものが存在するとはいえません。これも時間の問題ではあると思いますが、近い将来、日本と同じく民主的で、宗教も自由に信仰できる社会になると信じています。ご説明の通り、法的には宗教活動を規制する規定はないということで、安心いたしました。まだ中国の制度における問題は残っていますが、前に述べたように、楽観していきたいと思います。
どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/03/10 23:57

欧米諸国がどのようにして植民地支配を拡大していったかという歴史を勉強していただければおわかりになると思います。



支配者として外国に入っていく過程に、宗教がうまく利用されています。あなたを外交官として受け入れる外国政府は、あなたが宗教活動に関与していることに気付いた途端、最大限の警戒心を働かせるでしょうね。

中国とか中東が特別そうだ、ということではありません。
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この回答へのお礼

その通りですね。
軍国日本においても、軍部や政府が国家神道を利用してアジアを侵略しようと企てていました。私自身、大学院で憲法を専攻しており、特に20条の信教の自由および政教分離原則を研究していたため、多少は理解できます。
それはともかく、すべては自分と相手国との「信頼関係」次第だと思います。現実問題としてリスクは残されていますが、中国も自由で民主的な時代が来ると信じ、しっかり信頼を勝ち取れるように頑張ります。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/11 11:01

私は「宗教活動」の内容が問題と思います。

「宗教活動=外交官としての職務時間中、公然と宗教施設を礼拝目的に訪問する、あるいは公費を職権で宗教に寄付する、もしくは本人の宗教行為の費用として支弁する」「宗教活動=布教活動つまり第三者に質問者の宗教を信じるように働きかけること」の意味なら、外交官となるか、宗教家となるか、二者択一で決定すべきと思います。質問者の生命にも関わる問題に発展しかねず、将来、奥様やお子様の生命の問題にもなり得ます。将来、大出世して大使でもなったら、日本とその国の外交問題にもなり、日本人全体にも迷惑をかけるかもしれません。
 宗教活動や布教活動をやりたいのであれば、商社に就職すればよいのでは?外交官でなくても公務員でも宗教活動=布教活動は、大問題になる危険は常にあると考えるべき、というのが私の意見です。
 布教活動でなく、単に宗教施設に定期的に出向いて礼拝したり会合に参加したりすることは、建前上、法律上は問題ないはずですが、狂信的信者はどの宗教にも必ず居るはずですから、テロ的に対応されてしまえば、質問者の身体生命リスクは極めて大きいと推定せざるを得ません。外交官は任地を選べません。アジア・アフリカ・中近東に派遣されたときのことを、良く考えるべきと思います。身体的危害はもちろん、仕事の上での様々な嫌がらせは、現地の人のみならず、外務省内部の身内からも受けること、考えたほうが良いでしょう。身内の反応は絶対要注意です。(国家公務員の職務を利用した宗教活動は禁止されているためですが、個人的にやっていても悪意の同僚部下上司からは法令違反といつでも非難できるからです。)
 宗教活動が、単に経典を読み、自宅の祭壇で礼拝するだけの意味なら、個人の問題で、上の私の意見は不要でしょう。
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この回答へのお礼

親身にご回答くださりありがとうございました。
moonliver_2005さんの危惧されている点ですが、私自身、公私混同をするつもりはありませんので、ご安心ください。また、現実問題として、moonliver_2005さんのご指摘の通り、海外で宗教活動をすることが、場合によっては自身、並びに親族に対するリスクになることは否定できません。私の場合中国ですが、生命のリスクまでは行かなくとも、精神的なダメージを受けることになる恐れは否めないと思います。しかし、理想論かもしれませんが、宗教というのは個人の持つ信念であって、決して公の立場と相克するものではなく、むしろ公という国家全体の責任を負うものであるからこそ、宗教という一種の信念をもつことが重要であると考えています。近い将来、きっとそれが世界中で認識されるような時代がくると信じています。今の時代は宗教というものを誤解しているのではないでしょうか?とりわけ島国の日本では、精神的に弱い人間や貧乏な人間がやるもの、すべてカルト・やらせ、あるいは、公の立場に立つものはやるべきでないといったような感さえあります。憲法で保障されているのもかかわらず、日本人の多くに宗教に対する偏見があるのが残念でなりません。
長く書いてしまいましたが、私自身職務時間内に宗教活動をするなどといったことは当然考えておらず、あくまでプライベートの時間に、相手国の宗教事情と時と場所を考えた上で活動しようと思います。
とはいえ、非常に重要な点に関してご指摘を頂いたと思います。大変ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/11 10:52

面白い質問です。

わかりやすく議論したいですね。

国内では憲法以下、まず、個人の礼拝は自由です。

でも現実的に、国内での参拝が外国から顰蹙を買う、攻撃される、政治の道具にされることがあります。これは、ひどいことだと思いますが、現実にあることです。その人と同じ眼にあって、あなたがどう抗弁できるか、自分で考えてみてください。

国内では公務員法などに規定される範囲ないでは、布教も自由です。保護されています。規定の制約のほうもゆるいので、要はTPOかな。

外国では、海外の法律に違反した場合、逮捕されなくとも、国外退去になる可能性があります。違反しなくとも、嫌われると、激しいブーイングで、いられなくなることもあります。ところが、イスラム圏で、キリスト教の布教をしても、回りの人との関係がよければOKのこともあります。この場合要は人間性です。自分の体験で申しわけないですが、イスラム圏で、(その国の法律に明らかに違反して)逮捕され手錠ももらい、事情があったのでそれを理解してもらおうと日本の大使にその国警察署から無料で電話させてもらったのですが、動いてもくれず、途方にくれました。そうしているところに、群がってきた非常に多くの人々に野次馬裁判をかけられてしまいました。その結果、彼らは、私の主張をよく(ほとんど英語でしたが)理解し、同情し、私は無罪放免になり、もといたところまで、白バイ(白くない)で送っていただけました。

国によっては、法律の運用が、法をこえた良心や宗教で行われていることがあるのです。
法治の進んだ国では日本とおなじかもっと自由に活動ができるでしょうし(法律しだい)、そうでない国は別のルールが働くのです。このルールの存在は本物の外交官ならよく心得ておかねばなりませんね。
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この回答へのお礼

海外における宗教活動の問題は、私がこれから外交官という職業を望むにあたって、もっとも頭を悩ませていた問題で、今回みなさんに回答していただいたことで、いっきに肩の荷がおりたような感じがします。要は派遣先の国の制度次第といったところでしょうか。また、TooManyTroublesさんのご指摘の通り、法をこえた良心・宗教、習俗慣習、文化思想などにも関与してくると思います。
それにしても、TooManyTroublesさんのイスラム圏における体験は圧巻でした。ものすごいご経験をお持ちですね。やはり、国のよって文化思想や宗教は違えど、良心などといった点で共通点があるのでしょうか。とても参考になりました。
ご指摘のようなルールは、これから肝に銘じて頑張ってゆきたいと思います。大変ありがとうございました。

お礼日時:2005/03/11 00:24

 全く問題ありません。

何も気にせず、積極的に行って下さい。
 他人を気にする生き方は、間違っています。それなら、宗教活動をする資格はありません。あなたの信じる神仏の御心にのみ従って下さい。
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この回答へのお礼

アドバイスありがとうございました。そういっていただけると力強いです。
私自身、社会に迷惑をかけるような宗教は偽の宗教であり、しっかり現実の生活に根ざした宗教こそが正しい宗教であると思っています。そういった意味で、公務員(公僕・国家を代表する者)が、海外で宗教活動をすること自体が違法であるか否かを知りたかったのです。もちろん、たとえ公務員でも一個の人間ですので、信教の自由は完全に保障されるのが道理ですが、特に海外で職務をこなす公務員の場合、現実問題として、ある程度の制約があるのかもしれないと思い、一宗教者として、外交官を望む前にしっかりその点ははっきりさせておくことが責務と考え、ご質問させていただいた次第です。
よって、他人を気にするつもりは毛頭ございません。ただ、みなさんの言われるとおり、法的には問題がないということで、多少安心しました。

お礼日時:2005/03/11 00:14

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