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簿記での貸し倒れと実際の貸倒について質問します。

例えば貸し倒れが発生した場合、引当金を見積もるわけですが
この「見積もる」の意味が解りません。
見積もるということは単なる可能性や予測なので、現金を動かす
わけではないのですよね?

そうなれば本当に貸し倒れた場合の損失の穴埋めみたいなのは
どうするのでしょうか?
頑張って利益を出して業績を上げて回復させるのでしょうか?

そうなると初めにお話しした「見積もり」はどこへ?
「見積もり」とは取引先などから債権回収が出来ません!!
というのと金額を簿記上書くだけなのでしょうか?

であれば貸倒引当金残高というのが結構出てくるのですが
残高ということは前期に見積もった引当金のことですが
私が勝手に現金を扱わないと思い込んでいるだけで貸倒のために
何か現金を動かすのでしょうか?
もしそうなら貸し倒れた場合はどういうやり方で現金を動かす
のでしょうか?

とにかく貸倒処理というのは簿記(帳簿)上だけの処理なのか
現金の動きもあるのか知りたいです。

A 回答 (2件)

最初に結論


> とにかく貸倒処理というのは簿記(帳簿)上だけの処理なのか
> 現金の動きもあるのか知りたいです。
【原則】
 貸倒引当金の見積りや、実際の貸倒処理において、現金や預金の動きは発生しない。
【例外】
 回答文の最後の方に書いたようなときには、現金や預金が動く(増加する)。


ここからは、ご質問文の各段落にいたして答えていきます。

> この「見積もる」の意味が解りません。
> 見積もるということは単なる可能性や予測なので、現金を動かす
> わけではないのですよね?
はい、そうです。
過去の実績から導かれた発生率や法人税等の申告書に書かれているパーセントを使い、翌期の貸倒発生額を予測する行為が「見積もる」です。


> そうなれば本当に貸し倒れた場合の損失の穴埋めみたいなのは
> どうするのでしょうか?
先ず、見積もったX1年度の利益が減ります。
次に、『X1年度に見積り対象とした債権額』に対してX2年度に貸倒が生じた場合
 ・貸倒損失(額)≦貸倒引当金残高
  貸倒引当金が減るだけであり、貸倒損失(勘定)は発生しない。
 ・貸倒損失(額)>貸倒引当金残高
  貸倒引当金が全額取り崩し。
  足りない分は貸倒損失(勘定)で処理。
そして、改めてX2年度末に貸倒引当金を見積もる。


> そうなると初めにお話しした「見積もり」はどこへ?
>「見積もり」とは取引先などから債権回収が出来ません!!
> というのと金額を簿記上書くだけなのでしょうか?
繰り返しになってしまいますが
見積額は、あらかじめ予測した損失だから、見積もりした期において損失の計上[利益の減少]となっています。
実際に貸倒が生じたときには、貸倒引当金を取り崩し、足りない分は貸倒損失(勘定)を使って、利益を減らします。その際には当然、貸倒れとなった「売掛金」「受取手形」「貸付金」などは全額落とします。
なので、特に貸倒に対する配当金や分配金が無いのであれば、現金や預金角上は動きません。


> 私が勝手に現金を扱わないと思い込んでいるだけで貸倒のために
> 何か現金を動かすのでしょうか?
> もしそうなら貸し倒れた場合はどういうやり方で現金を動かす
> のでしょうか?
状況次第では現金勘定が増えます。

①販売先が倒産して手持ちの100万円手形[前期に受け取り分。貸倒引当金の計算対象にしている]が不渡りになり、債権者会議(倒産した月内に開催及び決定)により現金で10万円を受け取ることで90万円は債権放棄することが決まった。なお、貸倒引当金の残高は50万円
 このような場合、10万円を受け取った時点で全ての仕訳を起こしたら、次のようになる。
 (借方)現   金10万円
    貸倒引当金50万円
    貸倒損失 40万円
  (貸方)受取手形100万円

②上記①の例で、倒産が確定した時と10万円をもらった時を分けて仕訳する場合は次のようになる
・倒産時
 (借方)貸倒引当金50万円
    貸倒損失 50万円
  (貸方)受取手形100万円
・10万円受取時[一旦、貸倒時の仕訳を全部戻しなさいとしている説明しているところもあるけれど]
 (借方)現金 10万円
  (貸方)貸倒損失 10万円
 
③前期に貸倒損失処理した販売先から最終配当として1万円が現金で支払われてきた。
 このような場合には貸倒引当金や貸倒損失はすでに計上済みなので、仕訳は次のようになる。
 (借方)現金 1万円
  (貸方)償却債権取立益 1万円
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「貸し倒れが発生した場合、引当金を見積もる」


すでに、ここから間違えておられる。
貸倒の発生=売掛先がトンズラしてしまいお金がもらえない事が確定すること。
相手がトンズラしてしまってから引当金を見積もっていたら、車がぶつかって壊れたあとに保険に入るようなものです。順序が逆なのです。

期末の売掛金は「も、も、もしかしたら、相手がトンズラしてお金がもらえないかも」という危険をはらんでます。
そこで、取り立てができないと損こくので、いくらか備えておこうと貯えておくのが「貸倒引当金」です。

貸倒引当金は「期末売掛金残高の何パーセント」と業種によって決められてるので(税法で決めてる)これに従います。
「従います」というのがわからないと言われるので例示します。
期末売掛金 100万円
引当金を6%と見積もる。
100万円×6%=6万円
この6万円を貸倒引当金とし、仕訳けは次のとおり。
貸倒引当金繰入  6万円 / 貸倒引当金  6万円


過去に同様なご質問に回答した記憶があるのですが、
貸倒引当金と貸倒損失を「いっしょくた」にされてませんか。
貸倒引当金は「もしかしたら、貰えないかもしれない売掛金について、何パーセントかを経費処理しておく」ものです。
貸倒損失は、実際に売掛先がトンズラして回収ができなくなった時の処理です。売掛金の何パーセントなどと生易しいものではなく「全額」が回収不能です。
先の例で言うと、売掛金100万円がAに対してあるとします。
決算時には100万円に対しての貸倒引当金6%、6万円を計上します(ここが、ご質問の見積もるという処です)。
さて、決算後、Aが夜逃げして行方不明になり、財産もなにもわかったものではんなく弁護士に依頼して取立することもできない事がはっきりしたとします。
この時100万円は貸倒損失となります。
ただ簿記上は既に6万円「そういう時のためにとっておいた」引当金がありますので、貸倒損失額は94万円となります。

仕訳は

貸倒損失  94万円
貸倒引当金  6万円  / 売掛金  100万円
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