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よくネオマイシン耐性遺伝子を含むプラスミドをリポフェクションによって細胞に導入し、ネオマイシンによってセレクションを行って安定発現株を得ると言う実験が行われていると思います。
この安定発現株って、細胞がプラスミドをプラスミドの形で安定に保持し続けているんでしょうか?
それとも染色体内に組込まれて保持されているものなんでしょうか?
調べてみたけどよくわからなかったので、どうか教えて下さい。

A 回答 (3件)

一般的に



・一過性発現:トランスフェクション後、2~3でタンパク質の発現やフェノタイプをみる→プラスミドの多くはプラスミドのまま、存在。プラスミドの入っている細胞とプラスミドの入っていない細胞が混在(トランスフェクション効率による)

・安定発現株:トランスフェクション後、抗生剤(ネオマイシン/ハイグロマイシン/ピューロマイシン/ブラストサイジン/ゼオシンなど)によってプラスミドが染色体に組み込まれた細胞のみを選択する(数週間から数ヶ月間、抗生剤存在下で培養)→基本的には染色体に組み込まれた細胞のみが培養されているため、100%目的のプラスミドを含む(ただし、どのように/染色体のどこに組み込まれたかでプラスミドの持つ性質が生かされるかは個々の細胞で異なる)

実験的には、
・短期間(数日)でとりあえずの結果が知りたい時は一過性発現、ただし、細胞ごとにプラスミドが入っていたりいなかったりしている。
・時間をかけてでも(1ヶ月以上)すべての細胞に同じようにプラスミドが入っている細胞を使いたいときは安定発現株。

ただ、抗生剤や細胞株など行う実験によって若干変わってくるかと思います。例えば、一過性発現でもCOS7細胞にSV40 T antigenを出すようなプラスミドを入れた場合、長い間プラスミドが抜けずに実験が行えます。

また、使う抗生剤でも、ネオマイシン(G418)やBlastcidinのような「切れ」のよい抗生物質であれば、トランスフェクションした細胞に加えるとすぐにプラスミドの入っていない細胞が死んでしまうため、見かけ上、すべての細胞にプラスミドが入った状態(必ずしも染色体に組み込まれていなくてよい)で実験できます。言い方を変えれば、ゼオシンなどは、プラスミドの入っていない細胞が死ぬまで時間がかかるため、抗生剤を加えてセレクションしている間に染色体に組み込まれたものだけが生き残ります。

長くなってごめんなさい。
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哺乳類なら普通プラスミドのままDNAを安定に保持することはできなかったと思うので、相同性組み換えを起こして染色体に組み込まれたのではないでしょうか。

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染色体です。

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