東京裁判において、なぜ広田弘毅は、近衛文麿の代わりに死刑になってしまったのでしょうか。代わりに死刑と

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質問者：とまとーと
質問日時：2024/03/05 22:30
回答数：4件

東京裁判において、なぜ広田弘毅は、近衛文麿の代わりに死刑になってしまったのでしょうか。代わりに死刑と言うのは少しかわいそうだなぁと個人的に思いました。

近衛文麿がその前に自殺したのは分かっているのですが、、

補足日時：2024/03/05 22:31
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No.4

回答者： pandalovelove
回答日時：2024/03/11 00:18

当時の裁判の予測では、広田弘毅に絞首刑が執行されるとは

ほとんど考えにくかったので、意外と受け止められたという
記述は散見されますが、近衛の代わりかどうかは判りません。

極東国際軍事裁判（東京裁判）は、よく言われるように
事後法を遡及適用するという、法律で最もしてはいけない事を
敗戦国はもちろん中立国の裁判官を入れずに、余計なことを言う
被告側の弁護士は裁判官が解任するという一方的なものでした。
このことは裁判の開始時に弁護団の副団長だった清瀬一郎が
管轄権忌避動議で指摘しましたが、裁判長は事実上無視しました。
ちなみに、Wikiには出ていませんが罪状認否でも清瀬一郎が
裁判長が日本軍にatrocity（虐殺）などと非難する報告書を
提出するなど明らかに偏った考えなので裁判長の忌避を
申し立てましたが、即時に反論できずに一時休憩後に
理由も告げずに却下しています。

日米関係が決定的に悪化したのは南部仏印進駐で、それまでも
盧溝橋事件で現地では停戦していたものを中国を相手にしないと
宣言して日中紛争を拡大したのは近衛内閣です。
近衛が御前会議でも戦争が決定的になって逃げだしたので、
天皇陛下の意向を汲んで日米交渉で打開を目指したのが
東条内閣です。（東条英機がいい人というわけではありません）
東京裁判はニュールンベルグ裁判に合わせて急遽行われたので
特に開戦時の閣僚や官僚が重点的に拘束されています。
普通なら満州事変で最重要人物である石原莞爾と間違えて
石原広一郎をＡ級で拘束するようなありさまでした。

広田弘毅は、その首相時代に軍による介入の強化につながった
軍部大臣現役武官制を復活させたり、日独防共協定を結んだり、
外相時代にも日独伊三国軍事同盟（ちなみに広田は反対だった）
を結ぶなど、後世から見るとあの戦争への関与はありましたが
普通ならこの程度で死刑は重すぎますよね。

ところで、（公正な）裁判で身代わりに絞首刑なんてありえない
と思う人もおられますが、極東国際軍事裁判では当たり前でした。
当時の国際慣習法では責任を問われなかった部下の行為で
多くの上官が有罪になっています。
また、南京事件では南京攻略戦に参加した第６師団長の谷寿夫は、
部隊が後略直後に移動して虐殺があったとしても無関係でしたが
南京市内の治安維持の責任者だった第１６師団長の中島今朝吾が
死亡していたので、共同責任者として身代わりに死刑になりました。
（ちなみに、絞首刑ではなく銃殺です）

現在も東京裁判が正しいと思う人にとっては、このような
勝者による一方的な裁判を批判すると批判されますが、
一方の意見だけではなくできるだけ双方の意見を聞いてください。

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No.3

回答者：春閑
回答日時：2024/03/06 18:08

東京裁判というのは、対日戦勝利に最も貢献した米国が主導した戦勝を記念するイベントです。

主だった戦争指導者の政治家と軍人を絞首刑にするショーイベントなのです。

確かに、近衛が生きていれば近衛が絞首刑にされたのは確実です。
広田は、近衛がいれば絞首刑にはされなかったかもしれませんが、その辺はよく分かりません。
どちらかと云えば、GHQ司令官であるマッカーサーの考え方次第でしょう。彼が絞首刑だと思えば絞首刑になる。
東京裁判は法理に基づいた裁判ではないのです。戦勝国の恨み辛みや総司令官の個人的な恨みなどに基づいて裁いていただけのモノですからね。