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 よろしくお願いします。
損益分岐点売上高を算出することはできますが、この
値を実際の経営に活かす手立てがわかりません。
 既に出来上がっているPLから損益分岐点売上高を出して「この月の損益分岐点売上高は○○○円だったんだ」と、終わった事の分析に終始する指標とも思えません。このデータを将来の経営に活かすにはどのようにすればよろしいのでしょうか。
 何卒、ご指導の程お願いいたします。

A 回答 (5件)

損益分岐点売上高は、ご承知の通り利益になるか損失になるか分岐となる売上高です。

損益分岐点売上高が低いほど会社の体力は強いと言えるでしょう。だってたくさん売らなくても利益が出る経営体質なのですから。
さて、損益分岐点売上高を引き下げるには、(1)変動費率を下げるか(つまり限界利益率を上げるか)(2)固定費を下げるかどちらかです。
(1)の限界利益率を引上げるには、如何に付加価値が多く取れる製品を造って(または商品を仕入れて)売るかにかかっています。言い換えれば、その会社の技術力とか製造力とか営業力を発揮できる製品・商品を如何にウエイト高く売るかということです。そういう製品・商品に売上げの構成を持っていくことが(1)のポイントです。
次に(2)の固定費はより少なくすることが損益分岐点売上高を引き下げることになります。固定費はご承知の通り売上高に関係なく発生する月給払いの人件費や減価償却費、リース料、固定資産税・保険料など固定資産費用や関連の経費です。売上げに発生する費用の割には貢献していない人や設備、経費はありませんか。そういう費用を徹底して削減することです。削減は簡単ではありません。削減される人にとっては生活が掛かっています。でも売上げに十分貢献しない人は、十分発揮できる部署に配転するか、再教育して能力を付けて貰うか、それも出来なければ止めていただくしかないでしょう。こういう苦しい仕事をするのが経営者です。
このように(1)の限界利益率を上げる方策か、(2)の固定費を引き下げる方策を見つけることに損益分岐点売上高は活用します。
要点のみ述べましたが本当に奥深いものなのですよ。決算の数値をそういう意味で大切にしましょう。活用しましょう。
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この回答へのお礼

 ご指導ありがとうございます。損益分岐点売上高はその値をさらに引き下げる為の指標として活用してゆくものだと理解したのですが、この認識でよろしいでしょうか。
 アゲンストな環境にも負けない強固な企業体質を現在進行形で構築してゆく。そのチャートが損益分岐点である。私はこのように理解致しました。
 私の理解に過ち、至らない点がありましたらご指摘の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2005/06/12 00:15

dude2さん


ご理解されたこと、その通りで良いと思います。
しかし、長期的な観点ではそれで良いのですが、短期的には違った損益分岐点の使い方があります。
固定費は、売上高・生産高に関係なく発生し、これらが増加しても増えません。しかし今から増加する売上高に限界利益が少しでもあれば、その分だけ利益が増加します。このことに着目して、追加の受注をすべきか止めるべきかを決めるために損益分岐点の考え方を使う事があります。しかし薄い限界利益率の売上げが増えれば損益分岐点売上高は上昇します。でも利益が増えることはあるのです。
この考え方はあくまで短期的な視点です。特に最近のように中国初め東南アジアの国が力を付けてきているとき製造業に於いては短期的な考え方で規模を拡大することは危険です。やはりN0.4の回答で述べた長期的な視点に立って自社の経営資源が市場に評価される商品またはサービスの売上げを中心に事業を進め、無駄を省いて損益分岐点売上高を引き下げること、または損益分岐点売上高比率を引き下げることが大切と思います。
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この回答へのお礼

 everyoung様、ご指導ありがとうございます。
短期的な利益狙いよりも、長期的な展望に立った企業体質の強化こそが肝要であるとの教えを頂いたと感じております。
 その一助として損益分岐点売上高を活用するのだと解釈をいたしました。
 ご教示、誠にありがとうございます。

お礼日時:2005/06/12 21:53

今後の経営に役立てる、ですか。

できそうですよね。

例えば今後1年中の計画を立てるとします。
どんな予定がありますか? 
何か設備を買ったりとか。新製品の開発予定があるとか。
それを盛り込んでいきます。

その際、過去データから、固定費等を推測できますね。
それも参入します。

すると、設備の購入可否、新製品をどれだけ売るべきか、
そういったことが見えてきませんか。
今後の事業計画のを立てる際の判断に役立てられます。

no.2の方と同じですね。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。損益分岐点売上高を
予算作成、事業計画作成に活用してゆくということですね。
 とても参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2005/06/12 00:36

事業拡大で借入したり、設備投資したり、人員の増員したりして、固定費が膨れあがるとしていくらの売上高が必要かを調べるのに使えます。


または、原材料費が高騰しても価格反映できないときは固定費をどの程度の金額に圧縮すべきかなど判断するのにも使えるようです。
出来上がった数字を変えることはできませんが、今後の経営計画で攻めの計画、守りの計画を立てる時の試算に使えば活用法はたくさんあると思います。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。固定費が増額する見込みの際にどれだけの「売り」を稼がねばならないか。
 また、変動費の増額を価格に転嫁できない場合の対応に損益分岐点売上高を利用する。
 大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2005/06/12 00:31

損益分岐点は変動費、固定費の費用からプラスマイナス0を求めるものなので、終わったことの数字です。



変動費と固定費の割合を見て、固定費率を少なくし、変動費率を上げていけば
損益分岐点もおのずと下がってくるので、
・どの費用を削っていくのか?
・売上に対しての粗利益率
・売上が高い時には固定費をかけたから高いのか、変動費が高くなって高いのか?
といったようなことを分析するためです。

職種によっても変わりますしあくまで費用管理の目安なので、
損益分岐点のみを重視しすぎるのもどうかと思いますが、
同業他社と比べて変動費率が高いかどうか、比べたりするには役に立つと思います。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。変動費、固定費の費用管理のために損益分岐点を活用すると理解しました。

お礼日時:2005/06/12 00:22

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