
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
0.上昇する可能性は濃厚です。
まず,短期金利と長期金利は,1で見るように連動しています。
短期金利はゼロ金利政策で(マイナス金利が不可能なため)下限に達しており,さらに下落する要素は見当たりません。そこで,短期金利は中長期的には上昇するしかないでしょうが、それに連動して長期金利も上昇するという見方が自然です。
きっかけはゼロ金利政策の解除でしょう。なお,ゼロ金利政策は,「消費者物価指数(生鮮食品を除く)の前年比上昇率が安定的にゼロ%以上となるまで継続する」と日銀が公約しています。
現在は前年比マイナスの数字がまだありますが,最近の原油高をきっかけに,燃料費や輸送費がかなり上昇していますから,プラスに転じて安定化するのも時間の問題でしょう。年単位での将来には,解除の条件が整いつつあります。
1.連動しています。
今後n年の短期金利がr_1, r_2, …,r_nと推移するとして,このn年間に対応する長期金利をRとすると,適当な近似の下で,
(r_1+r_2+…+r_n)/n=R
が成立します。これは,短期金利での運用を繰り返しても,長期金利で運用したときと,結果が変わらないという条件から導けます。(そうでなければ,有利な方での運用だけになり,他方が市場に存在しなくなりますのでね)
例えば,10年ものの長期金利は,これから10年間の短期金利の推移の平均値になります。
これによれば,短期金利の上昇とともに,長期金利は,それよりは緩やかながら上昇することになりますね。
また,今後の金利が上昇するか下落するかを予測する指標として,長期金利と短期金利の差が使えることもわかります。この差が大きければ,金利が上昇することが予測されています。
これをグラフに表したものをイールド・カーブといい,この傾きが急ならば市場は金利上昇を予測しているし,緩やかならば市場は金利はそれほど上昇しないものと予測しています。実務家や専門家が金利予測をするときには,イールドカーブが基礎的な道具です。
Bloombergの,マーケット・データ>金利/債券を見ると,グラフが描かれます。(いつもは描かれるのですが,今はちょっとグラフが出ませんね…)
2.住宅ローンを貸出す金融機関にとっては,一方で,長期金利で企業に貸付けたり,国債で運用する(実態は国に貸す)こともできますね。
お金の使い方に制約はありませんから,銀行は得な方に貸す(運用する)はずです。
もしあなたが銀行で,企業に貸す長期金利が6%に上がったとして,住宅ローン金利が2%のままなら,後者に貸すのはためらいますね。その分,どの銀行も後者の金利を上げるでしょう。なので,長期金利と住宅ローン金利は連動するわけです。
3.様々な金融調節手段の中で,事実上貸したのと同じ効果が発生しています。またそれを補完するように,金融機関ごとに一定の枠を決めて貸出せるロンバート貸出もあります。さらに破綻処理時に,特別融資という枠組みもあります。
オーバーナイトもののコールレート(金融機関が一晩お金を借りるときの金利)がゼロ!!となるように,じゃぶじゃぶに資金供給をしています,ということです。
この金利がゼロに張り付いているので,普通預金の金利などは(ネット銀行など運用方法が特殊なところを除いて)ほぼゼロになっています。
参考URL:http://www.bloomberg.co.jp/markets/rates.html
No.2
- 回答日時:
当面、5年間くらい上らないと思っています。
国の借金(国債)770兆円、金利を上げるのは自殺行為(1%で7.7兆円の追加支出)ですから。また、巷に住宅ローン破産者があふれます。
企業も銀行から融資を受けるのでなく、株式市場で資金調達します。ホリエモンのような経営者が増えますので、この傾向は強くなります。
日銀がこれだけお金を余らせても、バブルが起きないのは、なぜでしょう。
住宅ローンも銀行間の競争原理が働くので、邯鄲には上げられません。
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