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二つの国に通貨間に金利差がある場合、なぜ直物と先物為替レートが違うのか教えてください。
直物為替レート?先物為替レート?というのもいまいちピンときませんのでどういうことなのかよろしくお願いします

A 回答 (2件)

まず、定義ですが、


先物は、初心者のうちは、
将来の為替レートそのものと思ってよい。
もう少し正確に言えば、その将来の時点での為替レートを投資家が予測して、売買の権利をいま取引するのです。なんでそんなことをするのかといえば、例えば、トヨタが将来のドルの収入を円換算で安定化して、経営計画を立てたいからです。


で、本題ですが、
「二つの国に通貨間に金利差がある場合、なぜ直物と先物為替レートが違うのか」
という場合、
この言い方には、重要な仮定がいくつか必要。

1.「金利差がある」というのが味噌ですが、
この金利が、先物取引の時点まで同じようにずっと続くということが前提です。
2.為替レートが、投資家の資金運用のみで決まり、金利にすべてその思惑などが織り込み済み。

こうしたことを仮定すれば、
もし、先物と直物で差がなければ、
金利が高いほうでは、どんどんその国の通貨で金融資産を持っていれば、放っておけば増えるので、
みんな金利が高いほうの通貨を持つほうが有利でしょ?
だから、将来よりも現在その通貨を買って運用したいと思うので、金利差の分だけ、金利が高い国の直物為替レートのほうが、先物為替レートより高くなるのです。
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それを理解するには,いわゆる「カバー付きの金利平価条件」を勉強する必要があります.


いまは,理解できなくとも,これが分かるように勉強の方向性を見出してください.それでは,一応,お教えしておきます.

国内での債権運用資産額と海外で運用した償還金額
とが等しいという裁定均衡がなりたっている場合です.しかも,カバー付きですから,現時点の外債の購入と同時に,たとえば,満期1年後に同じ金額の外国為替を先物を予約しておく必要があります(ドル売ってを円を買う契約)

すなわち,これは初等国際金融の教科書で書いてある
(1+i)=F/E(1+i*) のことです.

i  :国内利子率
i*  :海外利子率
F  :現時点で契約した1年後の先物為替レート
E  :現在時点の為替レート(例:1ドル100円と書くならば,Eは100)

ここから,中級になりますが,

これを変形すると

1+i=(1+i*){1+(F-E)/E}
対数変換すると
log1+i=log[(1+i*){1+(F-E)/E}]
=log{(1+i*)}+log{1+(F-E)/E}

ここで,log(1+x)=x と線形近似できるので

i=i* +(F-E)/E

∴i-i*=(F-E)/E 
と書けます.(お疲れ様でした)

すなわち,左辺の二国間の金利差がある場合,
例えば,国内利子率が高い場合,国際金融市場で最低条件が働き,その均衡条件を満たすためには,左辺も調整されなければなりませんね.すると,海外利子率とFの先物価格を一定とすれば,F-Eという項目のうち,Eが下がらなければなりません.Eというのは,自国為替レートです.100円が90円にならなければならないわけです.すなわち,円高にならなければならないのです.
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