No.1ベストアンサー
- 回答日時:
簡単に言えば、弁護士法が、弁護士会がした懲戒について、日弁連に行政不服審査法による審査請求をすることができるもの(弁護士法59条)として、さらに、日弁連のした裁決・懲戒に不服があるときは、行政事件訴訟法による取消しの訴えを提起することができること(弁護士法61条)としているからです。
最高裁も、「弁護士法(以下法という。)は、弁護士の使命および職務の特殊性にかんがみ、弁護士会および日本弁護士連合会(以下日弁連という。)に対し、公の権能を付与するとともに、その自主・自律性を尊重し、その一環として、その会員である弁護士に一定の事由がある場合には、弁護士会または日弁連が、自主的に、これに対する懲戒を行なうことができるものとしている。この意味において、弁護士会または日弁連が行なう懲戒は、弁護士法の定めるところにより、自己に与えられた公の権能の行使として行なうものであつて、広い意味での行政処分に属するものと解すべきである。」と、その処分性を認めています(最大裁判昭和42年9月27日民集21巻7号1955頁)。
弁護士法
(懲戒を受けた者の審査請求に対する裁決)
第五十九条 日本弁護士連合会は、第五十六条の規定により弁護士会がした懲戒の処分について行政不服審査法 による審査請求があつたときは、日本弁護士連合会の懲戒委員会に事案の審査を求め、その議決に基づき、裁決をしなければならない。
(訴えの提起)
第六十一条 第五十六条の規定により弁護士会がした懲戒の処分についての審査請求を却下され若しくは棄却され、又は第六十条の規定により日本弁護士連合会から懲戒を受けた者は、東京高等裁判所にその取消しの訴えを提起することができる。
2 第五十六条の規定により弁護士会がした懲戒の処分に関しては、これについての日本弁護士連合会の裁決に対してのみ、取消しの訴えを提起することができる。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/10/17 21:26
どうもありがとうございました。
大学(富山大学事件)の場合と異なり、弁護士の場合は、法律によって縛られており、「一般社会」との係りがあるせいかもしれませんね。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
置き薬の請求
-
「裁決書」の原本の写し開示請求
-
行政事件訴訟法14条3項(法律初...
-
行政事件訴訟の、出訴期間につ...
-
行政作用法における形成的行為...
-
契約書における 1年間とは
-
1ヶ月は何日ですか?
-
代理人と復代理人の違い
-
代理と委任の違いについて
-
保証人不要の仕事にはどのよう...
-
なぜ「寄附行為」と言うか
-
保護者とは父母ですが、祖母や...
-
事理弁識能力 責任弁識能力
-
一般的なレンタル品をレンタル...
-
当方のミスで民法234条を犯して...
-
敷地内の水路の所有権について~
-
地積測量図 精度区分の甲1と甲...
-
取締役会、3ヶ月に1回とは
-
値札の価格で販売する義務があ...
-
改正薬事法の中古医療機器譲渡...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
行政事件訴訟法14条3項(法律初...
-
「委任状」の法的役割並びに法...
-
裁決主義
-
行政手続法で、「通知に伴う教...
-
行政事件訴訟法44条について
-
原処分主義と裁決主義 原処分主...
-
抗告訴訟と当事者訴訟について
-
行政法の「自動車運転免許停止...
-
行政事件訴訟の、出訴期間につ...
-
行政事件訴訟法21条1項について
-
送りつけ商法について
-
行政事件訴訟法46条3項の具体例
-
「裁決書」の原本の写し開示請求
-
保育料に対する市長への審査請求
-
地方自治法上の審査請求とは。
-
契約書における 1年間とは
-
1ヶ月は何日ですか?
-
保証人の条件、「独立の生計を...
-
保護者とは父母ですが、祖母や...
-
隣の建築中の車庫が境界ぎりぎりに
おすすめ情報