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会衆派(組合派、Congregationalist)と長老派(Presbyterian)の違いがよくわかりません。両方とも Calvin派で、共に牧師を頂点として意思決定する仕組みを持っている、のですか?また、長老イコール牧師、という理解であっているでしょうか?

A 回答 (6件)

長老派の事、会衆派の事、イギリス国教会の事、イギリスの歴史などを、再度見直してみました。



一部私の方に、勘違いがありました。

会衆派は、長老派からの分派ではなく、そりまでのカルビン派が、ウエストミンスター教義を受け入れるか受け入れないかで、長老派と会衆派に分裂したようです。
ただ、それまでのカルビン派は、基本的に長老支配を行ってきましたので、実質的にカルビン派は、長老派といってよいと思いますが、正式に長老派を名乗るのは、これ以降のようです。

ピューリタン革命時、当初はチャールズ1世とスコットランドのカルビン派との戦いで幕を開け、その戦いの勝利から、議会派は、カルビン派主導になっていたようです。
この当時の国教会派は、王党派に中心を置く一方、国教会改革派が、議会派に属していたようです。

そのため、ウエストミンスター教義は、カルビン派主体で進められたようです。
一方それに反対したのが、ロバートブラウンらで、彼らの集団を、会衆派と言ったそうです。

この時ウエストミンスター教義(特に長老支配)を受け入れたのが、長老派と呼ばれ、長老支配を受け入れず、各教会の独立性を叫んだのが、会衆派の始まりのようです。

当時の会衆派は、現在のカルビン主義の会衆派と、再洗礼派的なバプテスト、クエーカーなども含まれており、独立した教会(フリーチャーチ)の原則で合同していましたが、その後路線の対立から、分派していったそうです。
会衆派、バプテスト、クエーカーなどをピューリタンと呼びます。

長老派においての長老の件ですが、牧師は、教師長老の一部で、全てではありませんでした。
実質的な運営は、信徒長老によって行われているそうで、信徒長老の数は、教会の数より多くなっていました。
各教会から、数人の信徒長老が選出され、その人たちにより、運営が行われているそうです。
当然教義に関しては、教師長老の指導を仰ぐ事もあるようです。
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>英国国教会は宗派の固有名ですが、長老派といった場合には、長老派を名前の一部としてもつ宗派とともに、長老派的背景や信仰をもつ人たち、など、その意味するところが異なると思います。



言われている意味が全く理解できません。

>ピューリタンと呼ばれた人たちは、改革派的信仰をもって国教会を離れた人たちを指すのではないでしょうか

ピューリタンは、改革派教会信仰とは直接関係ないメソジストやバプテストをも含んでいます。
ピューリタンは、イギリス国教会の改革に満足しなかった人々の総称であって、特定の宗派をさすものではありません。

会衆派にかんしてですが、エリザベス女王の時代には、長老派はイングランドにはほとんどいません。
そこに長老派的考えが入り、信徒集団を形成します。
つまり、人的には、国教会の人々が、長老派の考えを受け入れ、集団が形成されますが、そのなかでも長老支配体制に疑問を持つ人達が、会衆派を作って行きます。
人的には、国教会からの分派ですが、精神的には、長老派からの分派が、会衆派であると認識しています。
そこに、クエーカー、バプテストと会衆派の違いがあります。
会衆派の教義は、長老派に近く、国教会とはかけ離れています。

>会衆派についても、長老派同様に、固有名詞というより、会衆派的背景、統治形態(Congregationalism)をもつ人たちを指す場合もあると思います

何が言いたいのか理解不能です。
会衆派という宗派が存在しないと言われているのでしょうか?

>教師長老」と「信徒長老」という名前が引用がされているのですが、牧師は必ず教師長老だと思うので、呼び方の問題といわれればそうなのかもしれませんが、それでも長老でない牧師という場合はないのではないかと思いました。因みに、カトリックの「神父」は、司祭の一般呼称ではないでしょうか?

benderさんの考え方ですと、長老派と会衆派の違いは無いという事になってしまいます。
現時に両派が存在している限り、なんらかの違いはあるはずです。
それが、各教会の独立制を重視する会衆派と、長老指導子体制の長老派であると認識しています。
神父と司祭の関係ですが、修道会に属する聖職者は、「神父」とは呼ばないように思います。
「神父」は、直接信者を導く聖職者をさしていると思いましたが、修道会に属する聖職者も、「神父」と呼ぶのであれば、それは私の間違いです。
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語の用法が正確でない場合があるかもしれませんが、私は以下のように理解しています。



英国国教会は宗派の固有名ですが、長老派といった場合には、長老派を名前の一部としてもつ宗派とともに、長老派的背景や信仰をもつ人たち、など、その意味するところが異なると思います。
例えば、ピューリタンと呼ばれた人たちは、改革派的信仰をもって国教会を離れた人たちを指すのではないでしょうか。例えば、英語ですが、“United Church of Christ”や ”Congregational Library”というホームページなどでそれぞれ会衆派の歴史を紹介していますが、前者では ”English Reformation”の章(以下のURL)のなかほどで、国教会から分離した人たちとして、クエーカー、バプティスト、会衆派を上げています。後者では会衆派の起源として英国国教会(Anglican)からの分離に触れています(以下のURL)。
http://www.ucc.org/aboutus/shortcourse/england.htm
http://www.14beacon.org/history_amcong.htm#origins
日本語では、例えば、現在のところGoogle Japanで「会衆派」また「国教会 会衆派」を検索したときの各トップページで、それぞれ「イギリスにおける成立」(前出)、「アングリカン教会(英国国教会、聖公会)」の段落を参照することでその起源に触れています。

会衆派についても、長老派同様に、固有名詞というより、会衆派的背景、統治形態(Congregationalism)をもつ人たちを指す場合もあると思います(以下の参考URLの英語の辞書)。
http://www.answers.com/congregationalism

さらに、「教師長老」と「信徒長老」という名前が引用がされているのですが、牧師は必ず教師長老だと思うので、呼び方の問題といわれればそうなのかもしれませんが、それでも長老でない牧師という場合はないのではないかと思いました。因みに、カトリックの「神父」は、司祭の一般呼称ではないでしょうか?

また、正確にはわからないのですが、Free church の free は、おおよそ、教会が政府の干渉をうけない、あるいは教会が政府に干渉しないといった意味だと思うので、この理解が適当な場合、バチカンは教会にとって free になるべき政府をもたないので、はじめからこの概念があてはまらないと思います。例えば、「アムステルダム自由大学」の 「自由」についても、この教会と国家の関係に関する概念から命名されたようです。 他に、「”自由教会運動” 国家」などを Google Japan で検索することで関連情報がみつかるかもしれません。ルター派に関しても、Googleで、例えば、”Lutheran Free Church”などを検索することで、それらの名前をもつ団体があることがわかりました。

ところで、各教会の歴史や背景については、それぞれの教会で聞いてみることも有効かと思います。
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2番の方のご意見に関して



スコットランドのスチュアート家は、基本的にカトリックです。
しかし、この当時、スコットランドには、カルビン派が進出しており、長老制をひくカルビン派を長老派といっていました。
スコットランドとイングランドが統合されてから、スコットランドの長老派がイングランドへ進出します。

Wikipedia の記載で、国教会からの分派としていれば、それは正しくありません。
グーグルで「会衆派」を検索してみてください。
発生は、「長老派」になっているはずです。
たしかに、会衆派は、国教会への反発として生まれた長老派の一派ですから、国教会の影響を受けてはいます。
しかし、根本は、カルビン派です。

会衆派は、明らかに宗派です。
同志社大学などを設立している、アメリカンボードの中心となっている宗教団体です。

長老制にかんしてですが、牧師が長老の立場にある場合も当然あります。
しかし、それらの牧師を指導する体制があるのが長老制です。
長老制の場合、牧師は、教区に属し、そこの指導下にあるのが特徴です。
日本キリスト教会が、日本における長老派の最大集団です。

キリスト新聞社の「よくわかるキリスト教の教派」の引用

------------------------------
教会の指導にあたるのは、「教師長老」と「信徒長老」がいます。個々の教会は、この両者の指導体制の下に導かれます。
------------------------------

カトリックで言うところ(内容は異なりますが)の、司祭・司教にあたるのが長老で、神父にあたるのが牧師です。

>教会が政府から free なことを指す語ではないかと思いました。

この考えが正しいとすると、カトリックもフリーチャーチと言う事になります。
現在、政教一致しの国が、キリスト教国では、バチカン以外存在しません。
バチカン以外のキリスト教は、全てフリーチャーチとなってしまいますが、カトリックをフリーチャーチと呼ぶ例は、私は知りません。
当然ルーテル派などに、フリーチャーチの名を関したものも見た事はありません。

基本的に、信者たちが、独自の教会運営を行う教会を、フリーチャーチと呼んでいます。
(過去には、国家権力からのフリーを含んでいた事は否定しません。)
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スコットランド王がイングランド王となったためにイングランドで長老派が広まったということについては、むしろ、この王は長老派を弾圧したことで知られているのではないでしょうか。

(参考URL のWikipedia では、「イングランドの歴史」に関する記事の、「スチュアート朝の成立」の項でこのことについて触れているようです。)

ところで、Wikipedia 「会衆派教会」の記事の「イギリスにおける成立」の項を読むと、会衆派の起源は、(長老体制からではなく)イギリス国教会からの分離であるようにみえます。ただ、 Wikipedia 英語版の “Congregational Church” の “Origin” の項を見るとさらに、Congregationalism は、一教派としてよりむしろムーブメントとして捉えやすいといった記述もみられます。

また、Wikipedia の「改革長老教会」の記事や、特に「長老制」の記事を読むことで、長老制では各教会に長老がおり牧師も長老の一人であることがわかります。

ところで、私も詳しく知らないのですが、Free church という語の中心となる考えは、教会が会派に属さないことではなく、教会が政府から free なことを指す語ではないかと思いました。(Wikipedia 英語版の “Free church” の記事など。)

参照がWikipedia ばかりですが、記述に偏りが少ないのではないかと思い参考にしました。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/Main_Page
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イギリスのピューリタン革命の時に、長老派から分派したのが、会衆派です。



長老派は、スコットランドで拡大したカルビン派です。
スコットランドのスチュワート家が、イングランド王を兼ねたため、イングランドにも、長老派がひろがってきます。

長老派は、その名のとうり「長老」(権威者)による教会指導体制が特徴です。
各教区ごとに、長老たちがおり、長老達の協議でその地区の教会運営が行われます。

これらの長老指導体制に疑問を持ち、各教会独自の運営を主張したのが、会衆派です。
いわゆる、その教会に属する信徒による独自の教会運営です。
いわゆる「フリーチャーチ」(各教会がどこにも属さない独立した教会で、信徒により運営される)の走りです。

「フリーチャーチ」の考え方は、「バプテスト」や「メソジスト」などに大きな影響を与え、アメリカでのキリスト教の中心的考え方になっています。

会衆派は、ピューリタン革命の中心的勢力となりましたが、クロムウェルのやりすぎにより、結局勢力を失い、アメリカへ中心を移す事になります。

長老は、その教区の権威者たちで、長老たちが牧師を指導するのが長老派で、信者たちが牧師を選び、教会を運営するのが会衆派です。

長老派では、教会が長老たちの権威に従うため、各教会の独自性は少ない一方、長老達の考えがおかしくなると、その教区の教会全ての考えがおかしくなります。
会衆派などのフリーチャーチは、教会自体が、何も縛られるものが無いため、各教会個々が、暴走を始めると、だれも止める事ができなくなのます。

会衆派以上に独立性の高い「ペンテコステ派」などでは、おかしな牧師が時々新聞をにぎわせているようです。
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