日本語の文章で、主語の後につく「は」「が」についてお尋ねします。
大きく一まとめにすると、
「は」問題にしたい提題/topic
「が」集中したい主体/subject
として、機能すると思っています。
例外はいっぱいありそうですが…。
たとえば、
「夕食の光景は昨日とだいたい同じだった。」
この文の「は」は「が」には変えられないと思います。
あえて、〇〇じゃなくてコレ!!と強調しなくてもいいtopicだからと解釈しました。しかし、
「昨日ウサギについて話していた男が、僕らのテーブルに加わって、ネズミについてずっと話をしていた。」
(前文の続きです。)
この文に出てくる「が」は「は」に変えてもなんら変わりがないような、どっちでもいいような気がするんです。
ただ、それをどう説明すればいいのやら…
どのように説明すればいいのでしょうか。
よろしくお願いします。
No.1
- 回答日時:
全くの素人ですが、「が」には強調の「が」とただ漫然とした状態を表す「が」があるのではないでしょうか。
第三者や器物などは「が」を使って表現しても違和感が無いように思います。
彼「が」話している
この場合、「は」を用いると、主語の意志を加えて表現しようとしているように感じるのですが、如何でしょう。
彼「は」話している
こういうのは、専門家の方の意見を求めた方がよろしいのでしょうね。
御礼が遅くなって失礼しました。
う~ん、ニュアンスの問題なんでしょうけど、難しい問題ですね。
当たり前の事を説明するってなんて大変な事なんでしょう。
ありがとうございました。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「昨日ウサギについて話していた男が、僕らのテーブルに加わって、ネズミについてずっと話をしていた」
→「僕らのテーブルで何が起こったのか」に話題の焦点がある
「昨日ウサギについて話していた男は、僕らのテーブルに加わって、ネズミについてずっと話をしていた」
→「昨日の男が今日はどうしているのか」に話題の焦点がある
↑ご了解いただけるでしょうか?
「は」は係助詞で、上の語を強調する働きがあります。
だから「男」がどうしたかが話題の中心に置かれるわけですね。
それに対し「が」は格助詞で、上にくる主格の体言と、下に続く用言(または体言)を主述の関係で結びつける働きがあります。
もっと単純な例文で考えるとわかりやすいのですが、
AがBだ → Bなのが何かが問題
AはBだ → Aが何なのかが問題
ということで、「は」を用いると「は」以前の語が焦点になることがおわかりいただけるかと思います。
御礼が遅くなって失礼しました。
なるほど!焦点!!
そうですよね。
その文章の前に質問が来るとしたら、それは(は)と(が)によって違うものになってきますもんね。
なんだか、目の前が少し開けたような気がします。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
「昨日ウサギについて話していた男が、僕らのテーブルに加わって、ネズミについてずっと話をしていた。
」 の文について・・文章の長さに惑わされていませんか? 間ははしょって考えてみましょう。
が→「(昨日の)男が、(ネズミの)話をしていた。」
は→「(昨日の)男は、(ネズミの)話をしていた。」
述語、文末、係りが何かみつけることで、「は」と「が」の違いははっきりしませんか?
「が」は新しい発見的な書き方、あるいは動的。
「は」既知の情報のような書き方、静的、あるいは対比(対比・・昨日の男はネズミの話をしてたけど、女は~、と対比させている場合。)
それに「は」と「が」は取り変えられる、取り変えられない、という点でもって考えていては問題の解決になりません。
「は」と「が」の違いについては、大野晋先生の「日本語練習帳」 (岩波新書)をお薦めします。他に「日本語の文法を考える」(岩波新書)もあります。
御礼が遅くなって失礼しました。
岩波新書の本をいろいろ読み漁ってみました。
もやもやではありますが、なんとなく先が見えてきた気がします。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
まず、日本語は、明確に言明するのを避けようとする言語だということがあります。例えば、主語の省略は、主語を使っても、日本語として別におかしくないのに、しばしば省略されます。その理由としては、親しいあいだでは、主語を述べなくても場面や文脈で分かるからである、というのがあります。これはその通りなのですが、日本語の場合、日本文化が「忖度の文化」と言われているように、明確に主張しないで、相手が、状況から、文章や言葉の意味を推察してくれることを期待するというか、そういう文章や表現が、良い文章だと考えられているという伝統があります。
これは、元々、ある閉じられた文化的前提において、成立する話なので、日本文化はそれなりに開いた文化なのですが、こういう言語表現では、暗黙の了解を前提に、明確に主張を行わないという文体を持っています。これが、日本語が「情緒的」で「論理的」でないとも言われる理由ですが、論理的に、主張を確定することを敢えて避けているのだとも言えます。というのは、日本語の文法構文では、論理的に明確に書く文体も可能だからです。しかし、慣習的に、敢えてぼかすという習慣があるのです。
このことを前提に考えるのと考えないのでは、言語に対する理解に混乱が生じます。
「は」と「が」の違いは、前者は、言われるように、トピック提示で、これは、「……については」と考えると意味がよく分かるとされます。後者の「が」は、強調とかそういう意味以前に、端的に、文章の動詞の主体です。ただ、日本語では、主語を明らかにして、動詞で言葉を造ると、主張が明確になるので、ぼかそうとする傾向があり、これをぼかさないで、「が」で明確に述べると、結果的に「強調」のニュアンスが出てくるということです。本来「が」は強調ではないのです。それを「強調」と考えるので、使い方や用例解釈が混乱するのでしょう。
>「夕食の光景は昨日とだいたい同じだった。」
この文章の「は」は、「が」に変えられないと言っているのですが、変えることは可能です。「夕食の光景が昨日とだいたい同じだった。」です。この文章と、先の「は」の文章とどう違いがあるかと言えば、「が」の方がストレートに言っているということです。「強調」しているのではないのです。
1)夕食のメニューは昨日と同じだった。
2)夕食のメニューが昨日と同じだった。
2の場合、「夕食のメニュー」が強調されているように思えます。しかし、本当は、1の表現が、主張をぼかしているのです。1は、「夕食のメニューについては、……昨日と同じだった」であり、「主語」が実はないのです。例えば、「夕食のメニューは、メインの肉料理が昨日と同じだった」と、主語を入れることができます。これを入れない場合、読者あるいは、話を聞く人が、自分で、「夕食のメニューについては、メニューが昨日と同じだった」と、主語を補って理解するのですが、述べられた言葉には、直接の主語の表示はないので、曖昧なぼかされた表現になっているのです。
それに対し、2の場合、はっきりと述べているので、露骨な感じが、1との比較から起こり、「何故、主語を明示するのか」……「強調のためか……了解」となるので、元々「強調」ではないのです。(強調の意味になるので、用法として、「そういう意味になる用法がある」というのは分かりますが、元々文法的にそういう意味はなかったのです)。
「昨日ウサギについて話していた男が……」の場合、これは、出発点に、「が」の文章を出しているので、この後で、「は」の文章を出しても、主語は、もう提示されてしまっているので、「は」の文章と「が」の文章と違いがないように感じられるのです。これを、「は」の文章を提示し、この「は」を「が」に変えると、と考えると、「話していた男は」→「離していた男が」……これは、「男」を強調して提示していうのだ、ということで、「は」文と「が」文で意味が違うように感じられるでしょう。
こういう訳で、婉曲に、曖昧に表現されたものを前提に、主語の明確な文章を考えると、強調というような感じになるのですが、その反対の場合は、同じようになるのは、主語提示がすでに行われてしまっているからです。
「は」で表現された文章は、主語の明確な提示がなく、主語がないと、読者が、自分でそれを補うのです。この場合、先の「夕食のメニュー」で示したように、「は」で示された名詞主体が、「が」が示す名詞主体と必ずしも一致するとは限らないのです。そうであるが故、「が」で提示すると、本来曖昧で、読者が補うはずの主語が、露骨に書かれているので、その理由は強調だろうかとか、一種の当惑感が起こり、これが、「は」文と「が」文の意味の差として感じられるということです。
注)No,3 の人の言い方は、幾らか人を惑わせる言い方なので、この点についても述べておきます。「は」が、既知の知識のような、静的な、というのは、「は」文は主語提示を行わないで、主語を読者・聞いている者に推測させるので、それは「既知の前提の話」に近づくのです。既知だから、省略できるのです。
「昨日の男が、ネズミの話をしていた。」
→「昨日の男は、今日その甥が、ネズミの話しをしていた。」
ここで、「が」文が発見のように見えるのは、上の例文のように、主義を補うと、必ずしも、「ネズミの話」をした主体が「昨日の男」とは限らないからで、それを言い切るとということは、読者に推測の余地を与えず、話者が、「まさに昨日の男だ」と言っているので、話者の言い方に、「発見」のような、感じが出てくるのです。動的、静的というのは、「が」と「は」の基本的な意味の違いから、そういうニュアンスの違いが出てくるので、「が」は動的表現、「は」は静的表現などではないのです。基本の意味・用法から、そういう表現のニュアンス差が出てくるのです。
御礼が遅くなって失礼しました。
そうですね、日本の『言わなくてもわかるでしょ』文化のなせる技が主語なしOKにもあるんですね。
文化と言語はかっちり繋がっているんですね。
専門的なご意見ありがとうございました。
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