こんばんは。
ある本で三島は太宰の弱さを嫌った、と書いてありました。(本の題名は忘れてしまいました。)太宰の弱さとは何なのでしょうか。また、なぜそれを三島は嫌ったのですか?教えてください。

A 回答 (4件)

私が太宰治を夢中になって読んでいた頃、三島由紀夫は自衛隊駐屯地に乱入して割腹自殺をしました。


その事件が生々しく記憶に残っており、三島由紀夫の作品はほとんど読んでいません。

#2さんの<>の中の部分に補足させていただきます。
太宰治を囲む座談会の席で「僕は太宰さんの文学が嫌いです」と三島が言ったのに対し太宰が「それなりゃ、こなければいい」と強い口調で言ったそうです。
これは矢代静一やほかの人の本にも書かれていることなのでこれが事実だと思います。
ところが三島の『私の遍歴時代』には
「そんなことを言ったって、こうして来てるんだから、やっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」と言ったとなっているそうです。なんか情けない…
これが三島の「太宰治像」なのでしょう。

太宰治は「選ばれし者の恍惚(こうこつ)と不安、二つ我にあり」のヴァレリーの言葉を
何かの作品で引用しています。
人間の心の弱さ、苦悩を描いた太宰の作風をよく表した言葉だと思います。

「太宰の苦悩なんか、体を鍛錬すればきえてしまうものだ」という意味のことを
三島は言っていたそうで(実際、三島はボディビルに励んでいた)
弱さを克服できないことが嫌だったのでしょうね。

しかし結局のところ三島由紀夫も同じようなところがあったのでは無いでしょうか。
弱さに対するコンプレックス、プライドの高さ、ナルシシズム、芸術至上主義的なところ、など太宰と三島に共通するものを感じます。。
評論家の奥野健夫だったと思いますが、三島の太宰に対する感情は近親憎悪だと言っています。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
三島氏の「私の遍歴時代」は読んだことがありませんでした。今度読んで見ます!

お礼日時:2006/03/17 23:14

他者さんのコメントにもあるように、強がってはいるが、三島の生い立ちは病弱で戦争にも行けなかった事があるように、病弱人間でした。


太宰の作品には「もっとも嫌いだった子供の頃の自分」を見ているようで三島自身には耐えられない事だったのでしょう。
それと、作品的にも三島の作品の暗さと、太宰の作品の暗さは全然違います。三島の暗さはいわゆる「(主人公が)プライドはあるが周りが上手い事運ばなくてイライラしている事」です。
太宰は「自分って本当にダメ人間」っていう意味の暗さ。
三島の作品は美文として知られているのはご存じだとは思いますが、
表現の仕方がとっても美しく、暗くてもどこか優雅さがただよっています。 
三島の作品はとても美しい物が多く、大変優れていますので、是非読んでみて下さい。特に映画になった「豊饒の海」の春の雪は必見ですよ!!
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
本当に三島文学は美文ばかりです。

お礼日時:2006/03/17 12:35

こんばんは^^


この前スマステーションで三島特集が組まれていました。
その時に私も三島由紀夫に興味を持ち、名作『金閣寺』を読みました。
太宰治は数年前に『人間失格』を読み、それを皮切りに他の著書も読み漁っていまして私の人生に変革をもたらした作家であります。
その時の番組の内容と、私の両著書を読んだ見解から答えさせてもらいます。

<二人の関係は、三島が学生の頃に太宰はすでに売れっ子作家になっていていたようです。
ある日三島は友達と共に太宰の家に急に訪ね、
「私はあなた(著書)が嫌いです」(そう言った類)
のことを言い放ち、
太宰は「では、何故あなたは私のところに来たのですか?」と切り替えしたそうです>

太宰の作品はとことん暗い。黒に近い灰色。
三島はそれが嫌いなようです。
しかし三島の作品を読むと、彼の作品からも暗さがうかがえる。灰色ではないが黒い。
三島は太宰の作品に自分を見たのではないだろうか?
彼の弱い部分が太宰の作品によって丸裸にむき出しにされる。それにより自分が嫌になるように、そんな弱い部分を露骨に描く太宰の作品にとてもやりきれない気持ちになったのでは?
少なくとも、太宰が嫌いであっても三島は大きな影響を受けていると思う。太宰に会いに行ったのは弱い自分へ会いに行ったようなもので、また、三島の性格から言えばその行動や言動は別にたいしたことではないのかもしれない。

それに太宰の作品に感化されたからこそ、嫌いといえたのではないだろうか。太宰が弱すぎるのか三島が敏感すぎるのか。
私は彼の『嫌う』理由に、彼ら二人の偉大さまでもが感じられる。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
それにしても嫌いな作家の家に行って嫌いだということを打ち明けるなんてすごい・・・。

お礼日時:2006/03/17 12:33

その本は読んだ事ありませんが、以前広津和郎(確かこんな名前)


と言う作家が、作家同士の実話の交友関係について書いた、本を
読んだ事があります。そこで三島と太宰ではないのですが
宇野(フルネーム忘れました)と芥川龍之介と広津の関係を書いた
章があったのですが、芥川も精神的にかなり脆く、それが理解でき
ない人からはかなりたたかれたような事を書いてありましたが、
それと似たような理由なんじゃないですか。
 まだ若い芥川の作品の根底に流れる、生存への不安や、作品を
覆うどんよりした空気、等、精神面の脆さが作品にもろに出ている
作品が多い(特に中~後期だったと思います。)ことが、精神的に
太い人にとっては理解できないんじゃないでしょうか?
 
 太宰治ではないですが、参考になればと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
僕は芥川作品は実はあまりよんだことがありません。ですが、あなたのアドバイスを読んでいるうちになんだか読みたくなってきましたので必ず何冊か読んでみようと思います。ありがとうございました!

お礼日時:2006/03/16 23:20

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