
海外の大学に交換留学している者です。
この度、日本政治論という授業において「日本の司法制度」というテーマでA4用紙10~15枚ほどの研究発表を任されました。
2、3冊の文献を読んでみた中で、「裁判員制度」・「法科大学院」・「国民投票法案」などいくつかのキーワードは浮かんだのですが、
【はじめに】 → 【II.本論 】(3章ほどの予定です) → 【終わりに】 という典型的な発表論文の流れの中でこれらキーワードをどのように絡めて論じていけばいいのか困っています。
仮に「裁判員制度」のみ論じるのなら、1つのテーマに集中して論じることが出来ると思うのですが、
与えられたテーマは「日本の司法制度」についてという広いテーマですし、外国で発表するものなので、なるべく幅広く紹介できたらと考えています。
上に挙げたキーワードをどのように論じていったらよいでしょうか。
些細なことでも構いませんので、何かアドバイス頂けたらと思っています。よろしくお願いします。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
「法科大学院」は弁護士を大量に養成する必要が生じてつくられる事になったものです。
ではなぜ弁護士が大量に必要になったかというと「裁判員制度」を採用する事にしたからです。
ではなぜ裁判員制度を採用する事になったのかというと、国民の声を裁判に反映させる為です。
同様に、国民の声、つまり、国民の意思を反映させるために「国民投票法案」がつくられる事になったのです。
従って、「裁判員制度」・「法科大学院」・「国民投票法案」が互いに関連しているという、質問者さんの洞察はその通りだと思います。
「裁判員制度」・「法科大学院」・「国民投票法」は先進民主主義国なら当然のごとく有るものですが、なぜかわが国には有りませんでした。そこで遅ればせながら、大急ぎでつくって民主主義国の面子を保とうとしているのでしょう。
昨今、マスコミをにぎわせている、耐震偽装問題、ライブドア問題、アスベスト問題、相次ぐ警察の不祥事、建設談合、などなど、そして、より大きな問題としては、憲法改正問題、一票の格差問題など、そして、古くは、水俣の水銀中毒問題、薬害エイズなど、は政治の問題ではありますが、司法が十分にその能力発揮していれば防ぐ事のできた事件でもあります。
現在の司法に対する国民の不満を解消する為に、改革が必要とされているわけです。
No.2
- 回答日時:
海外での発表でしたら、その国の司法制度との比較をするとわかり易いと思います。
「裁判員制度」「法科大学院」は、「法曹界の浮世離れ」を少しでもましにするために取り入れられた制度です。
すなわち、裁判官などが司法試験の勉強漬け⇒司法修習⇒ 裁判所等と、世の中のことを知らずに、裁判所だけで生活をしてしまうことにより、世の中の価値基準から考えにくい判決などを出すことが問題視されたため、米国の陪審員制度などを参考に「一般国民の価値観」を反映する目的で導入されたのが裁判員制度です。
また、「法科大学院」も司法試験の合格率が低く、かつ座学中心の勉強だけで法曹人になれることに問題があると考え、実習等を中心にした知識をみに付けされることと同時に、法曹人口を増やし、世の中に「法律の知識」を一般的に流布させることが大きな目的の一つです。
序章ではこういった問題点を抱えた日本の司法制度改革が開始されたということを紹介し、本論ではその内容と目的について詳述、おわりに、で行き過ぎた際には訴訟社会になりうるため、どうすべきか、といったご質問者様のご意見をかかれたらいかがでしょう。
司法制度改革フォーラムの提言などが参考になると思います。
しかしながら、以上の施策が行き過ぎた社会がアメリカの状況ではないでしょうか。アメリカでは昨年、行き過ぎた訴訟社会への懸念から訴訟数を制限しようという法案まで出されておりました(廃案になりましたが)。
No.1
- 回答日時:
「裁判員制度」・「法科大学院」・「国民投票法案」の三つとも、日本の司法制度の問題点を改善するために行われるものです。
先ず、日本の司法制度の歴史を簡単におさらいします。
戦前~戦後。戦前は、ロシアの皇太子(でしたっけ?)を斬りつけた事件でも取り上げればいいのではないでしょうか?
次に、司法制度の問題点。
最後に、改革の試みとして、問題点と対応させて三つの改革制度を語ればいいのではないでしょうか?
問題点は、、、
裁判に時間がかかりすぎることと、国民の自己責任能力の欠如→裁判員制度の創設→国民はいやがっている
法曹関係者が非常に少ない→法科大学院→でも結局少なくなりそう
国民投票法案は、司法制度と関係ありますか?
立法制度改革に関するものだと思いますが。憲法改正を視野に入れたものでしょう。
日本の司法制度は、公務員制度の異常さに輪を掛けて異常な状況になっています。そのあたりを軽く紹介するといいのではないかと思いますが。
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