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阪神の7890・7990形は「制御機が永久直列のため、時速45キロ以上は出せない」とあります。ところが、国鉄の105系は制御機が永久直列にもかかわらず、時速45キロ以上出せます。この両者の差はなんでしょうか。御教示頂けましたら幸いです。

A 回答 (5件)

7890・7990系が改造されたいきさつはよく知らないのですが、車両諸元表と編成表などから想像できることをお答えします。



同車のモーターは TDK8140-A型と言って、8701・8801系と同じものです。
8701・8801型は 2両 1ユニット、つまりモーター 8個を 1組の制御器につながっています。
一方、7890・7990系は単独ユニット、モーター 4個で 1組の制御器です。

8個 1組の場合のモーターの定格電圧は 375Vですが、起動時は8個とも直列にするので、抵抗が抜けた状態でも 187.5Vしかかかりません。速度が上がってきたら 4個直列の 2群並列で 375Vがかかります。

単独ユニット 4個モーターに改装した際、抵抗器などを大きくいじらず制御器の改造範囲を最小限にとどめたため、この 187.5Vしかからない状態のままになっているのでしょう。

JRの 105系は 103系のモーターを再使用していますが、制御器は全く新設計になっています。阪神と同じ 375Vモーター 4個永久直列のままでも、抵抗が抜けた段階では定格電圧が加わるようになっているところが違うのです。

105系の制御器とほとんど同じものが愛知環状鉄道にも使われましたが、愛環からえちぜん鉄道へ譲渡の際、1500Vから 600Vに落ちるにもかかわらず、制御器をいじっていません。
このため、えちぜん鉄道へ来た愛環車は 50~60キロしか出ません。

以上、TDK8140-A型が造られたころ、その電機メーカーで設計に携わっていた者からでした。
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この回答へのお礼

制御機の違いだったのですね。参考になりました。非常に詳しい回答をありがとうございました。

お礼日時:2006/05/24 17:23

この記述は鉄道ピクトリアル97年の阪神特集に書かれてますよ。

社員の書いた記事ですから正しいはずです。

なお、7890-7990形は8901-8801-8701形のTc-M-M'を武庫川線用としてTc-Mcに改造した車両ですから、特急運用どころか本線で営業運転をしたこと無いはずですので、この速度で支障はありません。
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この回答へのお礼

御教示頂きありがとうございました。鉄道ピクトリアルの該当記事を図書館や古本屋で見てみたいと思います。

お礼日時:2006/05/24 17:17

その記述にな私も興味がありますね。


本線を特急運用していたこともあるはずですから、
もしよろしければどちらでお知りになったのか、知りたいです。

「弱め界磁」を使用しなければ確かにそれくらいの速度が限度かもしれません。
同線では弱め界磁を使用していないこかも知れません。
弱め界磁について
 ↓

参考URL:http://www.interone.jp/~tokyufan/Power/04_wf.html
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この回答へのお礼

このことは鉄道ファン1997年11月号121頁に記述がありました。御教示頂きありがとうございました。

お礼日時:2006/05/24 17:22

本来は8個モーターを直並列制御する制御器を使い、4個モーターを永久直列制御をしているので、高速が出せないのです。



105系は4個モーター制御用の制御器ですから、一応高速域まで出ます。ただし、高速域は苦手です。

簡単に言えば、制御器の差ですね。
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この回答へのお礼

御教示頂きありがとうございました。

お礼日時:2006/05/24 17:24

阪神武庫川線の最高速度は45km/hに制限されているので、武庫川線専用の7890・7990形は必然的に最高速度が45km/hになるのでは?



本線を走ればもっと出ると思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/24 17:24

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